卒業式の鉢花で人気「サイネリア」育て方と値段

卒業式シーズンですね(^^♪
ご卒業される皆様、おめでとうございます(*'∇')/゚・:*【祝】*:・゚\('∇'*)
卒業生に送られる定番の花、といえばサイネリアですね。
こんなお花です。見たことありますよね。
今日はこの花「サイネリア」のお話。
目次(*´▽`*)
なぜ選ばれる?卒業式の花サイネリア

まずはサイネリアとは何者か?
サイネリアはキク科ペリカルリス属Pericallis × hybrida の園芸品種群のこと。
品種群、というのはもともとき北アフリカを中心とする原種を交配して作られた園芸品種だから、明確な原種がよくわからない。
いろいろな原種が掛け合わされ、現在出回っているサイネリアのもととなる品種が作られているため明確に区切ることが難しく品種群となっている。
よって学名は交配を示すハイブリットをつけてP. × hybridaと表記される「P.」はPericallis属の意味ね。
元はCineraria x hybridaだったこともあるけど、Cineraria(シネナリア属)は南アフリカ固有の種として分類されるようになったため今は別種として扱われる。
現在はペルカルリス属、もしくはもっと大きなくくりでセネシオ属とするのが一般的。
ややこしいことに、園芸的には一度広まった名前を修正することが難しく、今でもシネナリア(サイネリア)が流通名として残っている。
シネラリアだけどシネラリア属じゃない(;^ω^)あ~ややこしや。
死ねって縁起悪いよね(;´・ω・) サイネリアって呼ぼうか。

日本人は「言霊」を気にする民族。
言葉に力があることを信じ、縁起の悪い言葉を使用することを嫌います。
葦(アシ)も悪しに通じるからと葦(ヨシ)=良しに変更された経緯がある。
サイネリアも元は海外から導入された当初はシネラリアで通っていたが、シネアラリアが「死ねラリア」に通じることから「サイネリア」と呼ぶことが一般化された。
そのおかげでサイネリアは卒業式というおめでたい式典の花としての地位を手に入れることができたのですヾ(≧▽≦)ノ
寒さにある程度強く、安価でボリュームがあって豪華なサイネリアは卒業式では一番人気の鉢花です。
まあ、すでにシネラリア(サイネリア)じゃないんですけどね(^_^;)
素敵な日本の和名「富貴菊」を使えばいいのにね
サイネリアは明治時代の初めに日本にやってきたとされています。
日本では葉の形がフキに似ていて、桜のように満開に咲くことから蕗桜(フキザクラ)、または菊の花に似ているから蕗菊(フキギク)と呼ばれました。
はい、これがサイネリアの葉っぱ(=゚ω゚)ノ

そして、こっちがフキの葉。確かにそっくり(゚д゚)!
この蕗(フキ)がより縁起のいい『富貴』に変わり、富貴菊(フウキギク)と呼ばれる和名が定着していったのです(≧▽≦)
すでにサイネリア属じゃないし、素敵で縁起がいい名前なんだからこれからはサイネリアではなく「富貴菊」と呼びたいと思います。
園楽projectでは、積極的に植物和名推進を行っています。ぜひ富貴菊の使用を進めていきたいとこですね!!!
サイネリアの育て方

種も売ってるけど、普通は花の咲いた鉢物を購入するのが一般的。
生長が早いので秋にまいた種が春には大きく育って花を咲かせます(≧▽≦)
サイネリアは本来、多年草(毎年花咲く草花)なんだけど、夏の暑さに弱く日本での夏越しは一般的でないことから一年草扱いされます。
5月いっぱいくらい楽しんだら終了。ということです。
だから、わざわざ植え替えてやるような必要もありません。
株に対して鉢が小さいので水やりが大変というならそっと一回り大きくしてもOK。
次々と花咲くから液体肥料の追肥がおすすめ。
終わった花はこまめに摘み取るようにしましょう。
下のつぼみに太陽が当たることでしっかりと花が咲いてくれます。
置く場所は5度くらいの涼しい場所。冬の花だけど、そんなに寒さに強くないから屋外に置きっぱなしはかわいそうですよ。
サイネリアの値段はいくら?
やっぱり気になる花の相場(;^ω^)
一般的には上の写真ように5号(直径15cm)くらいの鉢で700~800円というところが相場。
でも、お花屋さんなどではもっと安く時には500円以下で販売されることもあります(;´Д`)
これは、お花が進んでしまっている商品、という場合もあるが、卒業式のお花のあまり、かもしれません。
卒業式用に用意する場合、万が一を考え、若干多めに注文するものです。
その余りを処分価格で販売しているときは、お安い価格で販売される場合もあります(*'▽')
そして、安く販売されるもう一つの可能性は、生産者が特価で販売している場合。
お店で多めに確保するように、生産者もかなり多めに予備を用意しているものです。
そして卒業式用に買い手のつかなかったサイネリアが安く提供される場合があります。
お花は取っておけないから仕方ない(;´・ω・)
家で鑑賞するには十分ですね(≧◇≦)
毎年楽しめるサイネリアの仲間『桂花』
サイネリアは1年草として扱う。そう書きました。しかし、それではもったいない!毎年楽しみたい!という方もいらっしゃることでしょう。
そんな方には『桂花』がおすすめ(≧▽≦)
『桂花』はサイネリアと同じ、 Pericallis × hybrida

学名的には同じ品種として表記される。
木立性セネシオ桂花は、寒さに強く、暑さにもそれなりに強いため、夏越しして秋から再び花を咲かせてくれます。夏越しのポイントは思い切った切り戻し。花後に5~10㎝に切り戻して涼しい、風通しのいい場所で管理すれば夏越ししやすいですよ。
背丈もサイネリアより高く大きく育ちます。ただ残念ながら、花色は1年草タイプのサイネリアの方が豊富です。
サントリーのサイネリア「セネッティ」

サントリーのセネッティも キク科ペリカリス属 。サイネリアの一種です。
耐寒性がかなり向上しているので、関東地方以西であれば屋外での越冬も可能です(≧▽≦)
夏越しはメーカー的には何も書いていませんが、『夏越しした』という方もいらっしゃるようです。
もっとも普通のサイネリアですら本来は多年草なので、環境次第なのかもしれません(。-`ω-)
まとめ
サイネリアは今はサイネリア属ではなかった(゚Д゚)ノ
富貴菊という素敵な名前があるので、明日からはフウキギクと読んであげてくださいね(≧▽≦)
サイネリア(フウキギク)の花後は花がらを取ること。花がらを取って、つぼみに日が当たることで次の花が咲きやすくなります。
似たような花、サイネリア・桂花・セネッティは同じもの。
ただし、桂花以外は、夏越しが難しい。暑さに弱い花です(;´Д`)
卒業式の花としても人気!
豪華な花、冬の花といえばやっぱりサイネリア。
生産は多いですが、卒業式は日本中同が時期なので、たくさんの数が必要な卒業式の花は早めに注文しておきましょう。
日本中のお花屋さんでサイネリアの取り合いが起こります。早めに抑えておかないと数が足りないなんてことにもなりかねません。
準備はお早めに!
では、今日はここまで。皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
早春を明るくしてくれるサイネリア。ぜひ飾ってみましょう!
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