チェッカーベリーを食べたら大変だった!
昨日はハッピーベリー(真珠の木・ペルネチア)を紹介しました。実はきれいなんだけどちょっと育てにくい(;_;)
もっと簡単に育てられる実物植物はないものか?
日本には昔から万両千両百両十両とお正月の縁起物として実物植物を飾る風習があります。だけどどれも結構デカい(>_<)
アレンジにも使える花苗としては、十両ことヤブコウジくらいしか大きさ的に不釣り合い。でもヤブコウジってほとんど実がつかないんですよね(^_^;)
そこで登場するのが、和名:ヒメコウジ、チェッカーベリーです(゚Д゚)ノ
目次(*´▽`*)
チェッカーベリーは何の仲間?
「ヒメコウジ」とヤブコウジの仲間のような名前がついていますが、実際は縁遠くツツジ科ゴールテリア属に分類される常緑低木です。
(ちなみにヤブコウジは以前はヤブコウジ科でしたが、現在はサクラソウ科ヤブコウジ属に分類されています)
ヒメコウジといっても、実はヤブコウジより倍以上に大きく、”ビックベリー”などの名称で販売されることもあります。
チェッカーベリーというのは英名で、 Checkerberry、Wintergreen などと呼ばれます。
原産地は北アメリカで、寒さに強いので日本の冬でも常緑の葉をつけたまま屋外で越冬可能です。
Hardiness Zoneは3~7.日本では北海道南部から関西くらいが栽培適地です。寒いきせつに外で飾れるので屋外向けアレンジなどで重宝しますよ(≧▽≦)
チェッカーベリーの育て方
丈夫な植物なので栽培は簡単です。耐陰性もあるので半日陰でもOK
病害虫の心配もほとんどないです。
ただし、乾燥に弱いので夏場は半日陰で乾燥に注意して育てましょうね。
チェッカーベリーの用土
ツツジ科の植物なので酸性土壌を好みます。ブルーベリー用の培養土か、配合するなら赤玉4:鹿沼4:ピートモス2の配合で作りましょう。
チェッカーベリーの植え替え
適期は春ですが、真夏真冬を除けば秋でも行えます。高さは15cm程度にこんもりと育ちます。
寒さに強く、低く広がるので屋外のグランドカバーとしても利用できます。
地下茎を伸ばして広がっていくので、春に株分けで増やすこともできますよ(≧▽≦)
チェッカーベリーの肥料
普通の花用肥料を春の芽出しの時期と実が膨らむ秋に与えます。特にリン酸分の多い肥料を利用しましょう(≧▽≦)
チェッカーベリーの実をつけるには?
花が咲かなければもちろん実はつきません(-_-;)
春先にリン酸分の多い肥料を与え健康に育てれば、6~7月ごろにスズランのような花が咲きます。
花が咲かない原因
花が咲かなかったとしたら、何が原因だったのか?
日照不足
耐陰性があるとはいえ、花を咲かせるにはしっかりした日当たりが必要。
日が弱いとどうしても花が少なくなります(-_-;)
水切れ
一番多いのがコレ。チェッカーベリーは乾燥が苦手な植物。特に夏に乾燥させて株を弱らせると花芽をつけにくくなります。
乾燥させないようにしっかり水やりしましょう。
根詰まり
意外と生育旺盛なチェッカーベリー。鉢の中が根でいっぱいになると水が切れやすくなったり、栄養不足になったりと株が弱る原因になります。一回り大きく植え替えてあげましょう(≧▽≦)
花が咲けば大体は実になります。花が実にならないで落ちてしまう場合は花の中を筆などでかき回して人工授粉を行うと結実率が上がります。
チェッカーベリーの実は食べられるのか?
チェッカーベリーは「毒はないけど美味しくない」「食べて食べれないことはない」などから、「果実はパイやジャムに利用される」など、食べれるんだか食べれないんだか情報がいろいろ飛び交っていて正確なところがよくわからない。
「美味しくない」といわれながらハッピーベリー(真珠の木)のようにそこそこ美味しいものもあるのでこれは食べてみるしかありません!
実をみたらまずは食べてみる。これが一番。(^_^;)
ではでは、チェッカーベリーの実を準備して、いざ実食!!!!
もぐもぐ……( ^ω^)……(^_^;)?………(◎_◎;)………\(゜ロ\)(/ロ゜)/ぎゃーーーーーーー!!
お口の中がサロンパス!!
何言ってるかわからない?いやそのまんまだよ!
口の中にシップの風味がまとわりつく。味はそんなにまずくない。ほんのり甘みもあり、シャクシャク食感は真珠の木に近かった。
しかし!明らかに違うのが香り!特徴的なシップの香りの正体は『サリチル酸メチル』まごうことなくあの香。
それが口の中に充満し喉から胃を刺激する。息をすれば鼻腔から抜けるさわやかを通り越した刺激的な爽快感。
この状態が約半日続きました(;´∀`)
いや~恐ろしい。チェッカーベリーの実は食べるもんじゃないです。
薬として利用されるチェッカーベリー
チェッカーベリーは葉にも同様の「サリチル酸メチル」を含み、鎮痛および抗炎症特性があります。
チェッカーベリーは別名ウィンターグリーン。この植物からとったエッセンシャルオイルを『ウィンターグリーンオイル』と呼び、
- 細菌感染
- 風邪
- 頭痛
- coli痛
- 肌の状態
- 喉の痛み
- 虫歯
- 殺虫剤
などに利用されます。日本でも香料としての利用は許可があるものの食品添加物としては許可されていませんでした(◎_◎;)
だから、この記事を見た人もちょっと食べてみようかな、なんて思わない方がいいですよ(*_*;
チェッカーベリーの実は変な形
ひどい目にあったチェッカーベリーの実。でもよくよく見たら変な形してませんか??
ほら、先が割れた実の中にもういっこ実が入ってるみたい。実を縦に割ってみると、種の入った実が果肉だけの実に包まれるような形です。
どうやら種の入った本当の実には果肉は全く無く、花托の部分がふくらむことで果肉の代わりを果たす”イチゴ”と同じような構造の様だ。
イチゴと違って本当の種を包み込んじゃうのが面白いですね(*'▽')
よくよく観察してみると花の時点で花托の存在がわかりました。この部分が育って中の種を包み込むんですね~不思議~(≧▽≦)
まとめ
- チェッカーベリーはツツジ科の植物
- 寒さに強く北海道でも栽培可能
- 乾燥に弱いので水やり忘れずに
- 実は食べれなくはないが、口の中がサロンパスの香りになる(*_*;
- 実はちょっと面白い形
おなじゴールテリア属でも真珠の木(ハッピーベリー)とはかなり違う植物でしたね(^_^;)
育てやすさで言えば真珠の木よりも簡単だからいろいろと使いやすい植物です。葉は緑ですが寒さにあたると赤緑に紅葉してそれも美しいですよ。香りがすごいけど鳥に結構食べられます。餌の少なくなる冬場は特に注意しましょうね。
では皆様、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
ルートビアのあれですね。