シルバーの葉と黄金の花「ユリオプスデージー」
冬の寒さにも負けず目立った黄色い花を咲かせる花。「ユリオプスデージー」
よく見かけるけど、よく考えるとなんだかよくわからない花(^_^;)
デージーというけどちょっとごつい。マーレットっぽいけど、なんか違うの?
意外と知らないユリオプスデージーをご紹介します。
目次(*´▽`*)
ユリオプスデージーって何?
ユリオプスデージーはキク科ユリオプス属(学名: Euryops )の常緑低木です。
そうです。「木」なんですよ。古くなった茎を見ると確かに木質化しています。小さいポットで販売されているからわからないけど、大きく育てば1mくらいまで育つんです。
原産地は南アフリカ南西ケープ地方。ユリオプス属は100種ほどが分類されていますが、園芸で利用されているのはほとんどが、 ユリオプス・ペクチナータス種(Euryops pectinatus) で、南アフリカの固有種。
花が美しく育てやすいことから世界的に観賞用として栽培されています。
ユリオプスデージーの花
ユリオプスデージーは残念ながら品種はあまりありません。花の色は黄色のみ。しかし花付きはいいし、シルバーリーフで存在感もあり冬の花壇などでその力を発揮します(≧▽≦)
南アフリカ出身ですが寒さにもそれなりに強いので関東近辺なら地植えで十分越冬可能。冬の間鮮やかな花が楽しめるのでおススメです。
存在感がありすぎるのと、大型化するのでアレンジにはちょっと使いにくいかもしれませんが、その分単独でも十分美しいので鉢植えや、冬にさみしくなる花壇で使うといいですよ。
数少ないユリオプスデージーの品種
ユリオプスデージーは、花色は黄色だけですが、八重の品種はあります。それが こちら
ユリオプスデージー ティアラミキ
現在流通はかなり少ないですね。
ユリオプスデージー フィリップス
そして、ユリオプスデージーの斑入り種、フィリップス。葉の色が素敵(≧▽≦)
ユリオプスデージー ボビー
そして、緑葉のユリオプスデージー ボビー。緑の葉はこれもきれい(≧▽≦)。ですが経験上、若干シルバーリーフのものより耐寒性が劣るようです。氷点下にならないよう気をつけましょう。
パット見ると、春から販売される「マーガレットコスモス」と見間違うようですが、ユリオプスデージーは冬咲き。11月から春までが花期。対してマーガレットコスモスは4月から10月ごろまでが花期と開花期が違います。
よくよく見ると花や葉の形も違うんだけど、見比べないと難しいですね(^_^;)
ユリオプスデージーの育て方
ユリオプスデージーは丈夫で育てやすい花です。普通の花の育て方でOK。
つまり、お花の培養土で日当たりのいい場所に植えて、定期的に肥料をあたえる。花が終わったら花がらは取る。これで春まで花を楽しむことができます。
霜が降りる地域では鉢植えが基本。夜は室内に入れることで春まで楽しむことができますよ(≧▽≦)
ユリオプスデージーの夏ごしと剪定
ユリオプスデージーは常緑低木なので、うまく育てれば何年も楽しむことができます。しかし、そのためには厳しい日本の夏を乗り越えなくてはいけない(゚Д゚)ノ
ユリオプスデージーは高温と加湿が苦手。夏場は長雨を避けて風通しの良い場所で管理しましょう。
そのまま育てると1mほどのヒョロヒョロの姿になってしまうので、夏前に剪定をしておくのがおすすめ。
5月ごろになるとかなり背が高くなり、下葉がさみしくなってきます。その場合は株元にある元気な芽を残して強剪定(低い位置で切る)を行うことで新しい芽を増やし、風通しよく夏を越させることができます。
夏を越したら、秋の前にも乱れた枝を整理しておくことで、ちょうどいい高さで花を咲かせる事ができますよ。
まとめ
丈夫で育てやすい冬の花。花の少ない時期に咲く数少ない植物なのにいまいちマイナーな気がするのは気のせいか(^_^;)
上に書いたように夏前の剪定で夏を越しやすくなるけど、夏は花も咲かないし暑さで弱るので1年草と割り切って育てる方が楽かもしれないですね。
冬の花壇にぜひ取り入れてみてください。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙