片栗粉はカタクリの球根から作られるって知ってた?

カタクリ表紙

みなさんは”片栗粉”って現在、何の植物から作られているか知っていますか?

そうです!表題に書いてありますよね(‘ω’)ノ

答えは「カタクリ!

ブッブー!!!間違いです(゚Д゚)ノ

現在はジャガイモから作られています。

ウィキペディアによると

大量生産され市場に流通している多くの片栗粉はジャガイモ(馬鈴薯)から製造される馬鈴薯デンプンである

Wikipedia片栗粉より

とあります。確かに昔はカタクリの花からとったでんぷんで作られていたので「片栗粉」なんですが、現在の需要を満たすのにカタクリの球根では到底間に合わなくなってしまったんです。

なぜ本来の”カタクリ”を使わなくなってしまったのか?

それは、カタクリが立派な球根になるまでには10年もの年数が必要だからです(゚Д゚)ノ

一年のうち10か月を地中で過ごすカタクリの花

現在はジャガイモのでんぷんから作るのが主流、というかほぼそれだけになってしまいましたが、江戸時代まではせっせとこの花の球根からでんぷんを取り出していました(゚Д゚)ノ

現在この花から片栗粉を取らなくなったのにはわけがある。なにせこのカタクリ、めっちゃくちゃ成長が遅い(´・・`)

それもそのはず、カタクリはスプリングエフェメラル(春のはかない命)と呼ばれる山草の一種。

北国では4月上旬雪解けの中から姿を現し花を咲かせると、木々が葉を茂らせる5月末には姿を消してしまう。

正確には地下の球根だけになり、来年の春まで眠りにつくんです(゚Д゚)ノ

1年の間で地上に姿を現すのはたった2か月。この短い期間でしか生育できないのだから成長もものすごく遅く、種から開花までは7~10年かかるといわれています(◎_◎;)

カタクリってどんな花?

カタクリ(片栗・堅香子)は ユリ科カタクリ属に属する多年草 。学名:Erythronium japonicum

地下深くに球根を持ち、早春のわずかな期間だけ地上に姿を現し、ほかの期間は地中で休眠する山野草。

球根の鱗片が栗の片割れに似ていることから「片栗(カタクリ)」と呼ばれるようになりました。

また東北地方では『堅香子』ともよばれ「堅」は「片」の意味で、開花までの期間、葉が片方しかないことを表します。「香子」は「鹿の子」の意味で葉に浮かぶ斑を鹿の子模様に見立てたものらしいです。

植物としての生存競争力は弱く、ほかの強豪草と争っても勝つ見込みのないカタクリは、まだほかの植物が目覚める前のわずかな時を狙って葉を広げ、花を咲かせて虫たちの協力を独占します。

短い時間で種まで作り上げると、ほかの植物や木々が生い茂るころには地中深くで眠りにつくという時差成長戦略をとって進化してきた花なんです。

葉には黒い斑点模様が入り、日本のカタクリの花は基本ピンクですが、1万~10万株に1つくらいの割合で白花が咲くといわれています。

山野草などで流通する海外のカタクリ近縁種には黄色花のキバナカタクリもあります。

カタクリの生育期、種から開花まで

芽吹き~1年目

カタクリは種から芽吹いた初めの年、最初はひげのような細い葉っぱを一枚だけ地上に伸ばします。

約2か月間、最低限のエネルギーで受け取った僅かな太陽のエネルギーをすべて球根に蓄え今年の栄養生活を終え眠りにつきます。

2~8年目

2年目になってやっと葉っぱの形をした小さい葉を展開します。2年目も1枚の葉だけを2ヶ月栄養を貯えるだけに集中。5月には姿を消します。

3年目、昨年よりはちょっと大きい葉を開きます。昨年より少し栄養効率もよくなり球根を太らせます。

4年目、5年目、6年目と、年々葉を大きくし地下の球根にひたすら栄養を貯えていきます。

9~10年目「開花」

球根に十分な栄養を貯えたカタクリは、満を持して2枚の葉を広げ、その中心からかわいらしいピンクの花を1輪だけ咲かせます。

しかし、その命はたったの5日間・・・(;´・ω・)

開花後はまた数年、葉一枚の生活

一度花を咲かせたカタクリは貯えた栄養を使い果たしてしまいます。そのため、再び小さい葉から栄養を貯える生活のやり直しとなります。

次に開花できるのは3~4年後(^_^;) 非常に気のなが~~い生活サイクルの花なんです。

そんなカタクリが長年かけてためた栄養の詰まった球根を、人間が『片栗粉』にしてしまうのだから、数が激減するのも当たり前。

そのため現在はカタクリの代用として、ジャガイモから作られる片栗粉がお店に並んでいるんです。

アリとカタクリの不思議な共生関係

実はカタクリ、アリとは切っても切れない縁があるんです(゚Д゚)ノ

それはカタクリの種を運ぶのが蟻たちなのです

短い花の季節に運よく受粉したカタクリは種をつけます。しかし、このままでは親株の周辺にしか種はまかれない。

そこで、カタクリは種に「エライオソーム」と呼ばれる蟻が好む物資を付けて蟻をおびき寄せるのです。

エライオソーム (Elaiosome)とは、カタクリの種やスミレの種につく 脂肪酸、アミノ酸、糖からなる化学物質で、アリたちの重要な栄養源となります。

この物質にアリは誘われ種子を餌として巣に持ち帰り、エライオソームのみを食べて種子は巣の近くに捨てられます。これによってカタクリは新たな地に自分の子孫を広めていくことができているのです。

お互いWINWINの共生関係。進化ってスゴイ (≧▽≦)

​まとめ

可愛らしい花は手元に置いて育てたい!そう思うのもわかります( *´艸`)

山野草としても人気の植物で1~3月ごろの時期には山草店によく並びます。

いくらかわいいからといって、自生地の球根を掘りあげるのはやめましょう。その1輪を咲かせるためどれだけの時間をかけたのかよく考えてくださいね。

一時期激減した自生地も、保護活動によってやっと回復しつつあります。一面のカタクリは綺麗ですよ~。

カタクリは関東以北の北向き斜面に群生する性質があります。もしかしたら近所にも自生地があるかもしれません。見つけたときもとるのは写真だけにしておきましょうね(≧▽≦)

栽培初心者におススメのカタクリモドキ

それでもカタクリ栽培はやっぱりやや上級者向け。

自信のない方はこんな花もありますよ(≧▽≦)

サクラソウ科ドデカセオン メディア  その名も『カタクリモドキ』(^_^;)

カタクリと同じように花びらが反り返る!性質は非常に丈夫!いかがですか??

関東の自生地では3月ごろから開花が始まるはず。カタクリたち『スプリングエフェメラル』が咲きだすと、春はもうすぐ。

カタクリはぜひ自生地の群生見に行ってはいかがでしょうか?

主な自生地

・北海道 男山自然公園 4月下旬ごろ~

・秋田県 西木山 八津鎌足カタクリ群生の郷 4月中旬ごろ~

・栃木県 万葉自然公園カタクリの里 3月下旬~

・神奈川県 城山カタクリの里 3月中旬~

このほかにも検索すると日本各地いろいろありますよ~(*´▽`*)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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