この時期の主役!プリムラ★サクラソウ属の仲間たち その2
前回に引き続き、プリムラ、サクラソウの仲間のご紹介。
まだ見てない人はこちらもご覧ください(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
基本種「サクラソウ」について語ってみる
まずは、基本となるサクラソウ。
サクラソウ科サクラソウ属。学名:Primula sieboldii
多年草。 四国・沖縄を除く日本、朝鮮半島・中国東北部・シベリア東部にかけて分布。
4~5月に15~30cmの花茎に小さな花を咲かせる。基本は淡紅色、一部白花もある。
花の形が桜に似て、開花時期も春のことからこの名がついたらしい。
江戸時代には絶大な人気を博し様々な花が作られた。驚くのは300を超える品種が作出されているがどれもサクラソウただ一種から選抜されているということ。
近縁種も多くあるのにひたすら一種だけで様々な変異を見つけ出す、日本人は根っからのオタク気質なのだと感じますね(;^ω^)
途絶えたものもあるけど、今もサクラソウの品種はマニアの間で人気が高く、毎年新たな品種が生み出されています。
様々な変異花(●´ω`●)
絶滅危惧種、日本サクラソウ
園芸では今も人気のサクラソウですが、自生地では絶滅危惧種扱い。
そのわけは、サクラソウの好む土壌にあり。
サクラソウは寒さに強いが暑さに弱く、春のごく短い期間のみ地上に葉を展開し花を咲かせ、実をつける。
環境は春先はよく日が当たり、夏には影になる。肥沃な土壌で常に新鮮な水が流れ込む。これが条件。
昔は河川敷などはこの条件にもあっていたが、開発とともに生息地は狭まり、今は数えるばかりになってしまった(ノД`)・゜・。
自分の花粉では受粉しない特殊な花の作り
サクラソウの繁殖が難しいのはもう一つ、花の構造にもある。
上のように、サクラソウの花には雌しべの長い物と、短いものがある。長x長・短・短では交配できず、長x短である必要がある。だから、数が少なくなればなるほど交配の可能性が低くなる。
無理に行えばしないわけでもないようだが、物理的に近親交配を避ける仕組みを作り上げたプリムラの仲間すげー(*_*;
これから期待のサクラソウの園芸品種を紹介!
まだまだメジャーではないが、これから人気が出そうな品種をご紹介!
プリムラ・オーリキュラ
中央が白く抜けた独特の花色。高山植物だから暑さは苦手だけど、イギリスでは100年以上前からガーデニングに利用されてきた品種。最近の宿根草ブームでやや脚光を浴びてきている。山草では厚葉桜草の名前で出回ることも。
プリムラ・シネンシス
寒さにも、暑さにも弱いので一年草扱い。花付きよく清楚な姿が人気。ピンクのものは雲南桜草の名前で流通する。
プリムラ・ビアリー
つぼみは濃紅、咲くと紫ピンクで美しい。丈も高いのでお庭でも存在感あり!
プリムラ・ドデカオン
名前もさることながら、その姿も独特。カタクリやシクラメンのように花弁が反り返って咲く。だから別名「カタクリモドキ」(;^ω^)
イワカガミダマシ
何が「ダマシ」なのかというと、山草には「イワカガミ」という高山植物があるのだけど、その花にそっくりだから。イワカガミはちょっと気難しく、育てるのが大変だけどこのイワカガミダマシは丈夫で育てやすいことから人気。
ちなみにこっちがほんとのイワカガミ(イワウメ科)ホントそっくりΣ(・ω・ノ)ノ!
プリムラ・デンティキュラータ(玉咲きサクラソウ)
かわいらしい小花を玉状に付ける人気品種。色も各色そろっていてミックスで植えても楽しい。
お気に入りの花はありましたか?
この時期のお庭・玄関を飾るのには最適のサクラソウの仲間。
お気に入りの花はありましたか?個人的にはイワカガミダマシ、大好きです(●´ω`●)
このほかにもサクラソウの仲間は多く、山草では地域ごとにいろいろな品種が出回ってます。育てやすいので山草の入門種として集めてみるのも面白いかも。
そうそう、冬の大人気鉢花シクラメンも何を隠そう、サクラソウ科の仲間。
ホント冬から早春にかけてはサクラソウの天下デスネ。
>>>写真はすべてショップへのリンクが張られているのでそのまま購入可能です。是非この時期ならではの可愛い花を育ててみてくださいネ!!
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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