マユミと青りんごの香りがするキバラヘリカメムシ
今回紹介するのは『マユミ』の木
あまり聞きなれない木かもしれないけど、実を一度見れば忘れることができないくらいに面白い形をしている( *´艸`)
さあ、ご覧いただこう!これがマユミの実だ!
ややとがった形の実は熟すとパカリと割れて、中から真っ赤な種がくす玉から垂れ下がるかのようにぶら下がります。
真っ赤でちょっと美味しそうに見えるけど、毒だから食べちゃダメですよ(゚Д゚)ノ
目次(*´▽`*)
実と紅葉どちらも楽しめる『マユミの木』
マユミの実はとってもかわいい(*´ω`*)
開く前の実も、枝からぶら下がるようについていて、緑の葉の対比が美しい。庭木や盆栽としても人気の高い木です。
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マユミはニシキギ科、ニシキギ属の落葉低木(学名:Euonymus hamiltonianus)
漢字では檀、真弓、檀弓、などと書く。
世界3大紅葉樹に指定されるニシキギと同じ仲間なだけあって、秋の紅葉も素晴らしい。
でも人気の秘訣はやっぱりちょっと変わった赤い果実。
基本、丈夫でほっておいても毎年良く実をつけてくれる、ずぼらさんにもやさしい木(*'▽')
実はマユミにはオスとメスがあって、実がなるのはもちろんメス。
だけど、このマユミは雌だけでも実を付けることができるので、お店で販売されているマユミはほぼ間違いなく『雌の木』です。
逆に『雄の木』を探す方が大変です(^_^;)
そのため普通は雄雌の表記がされていることはないけど、心配な方は、実の付いている秋に買えば間違いないです。
あまり利用はないみたいだけど、新芽はてんぷらなどの山菜として利用されることもあるみたい。
美味しそうに見えるけど、実には(正確には種の方)毒があるので食べてはダメデス(''Д'')
真弓(マユミ)の名前の由来
ちなみにマユミという名前の由来は、『真弓(檀弓)』と書き、昔から柔軟でよくしなることから弓の材料として使われていたためにこの名前がついた。
現在では印鑑や櫛の材料として利用されている。
丈夫な木「マユミ」でも、虫の被害が出ることも…
非常に丈夫なのですが、実がつく秋の時期に”カメムシ”が大量発生することがあるんです(´・ω・`)
皆さんご存知の、カメムシ。夏の暑い時期知らぬ間に家の中に入ってきて、
間違えて触ったりしたら大変!!(*_*;
洗っても落ちない、なんとも言えない臭いが、数時間にわたってつきまとうことになります。
カメムシとは?
カメムシはカメムシ目(半翅目)・カメムシ亜目(異翅亜目)に属する昆虫のうち、カメムシ科など陸生昆虫の総称。
単純に「カメムシ」とする昆虫はいなくて、○○カメムシのような名前らしい。
もっともみんな臭いんですけどね(^_^;)
まだ嗅いだことのない人はものは試しだ、一度嗅いでみるとイイ。
人生何事も経験です。
カメムシは良い香り??
悪臭を放つことで知られることから「クサムシ」や「屁こき虫」という俗称があり。英名でも“stink bug”(臭い虫)と呼ばれるベストオブ”臭い虫”
そんな中でもマユミに良く発生するカメムシは意外と「良い香り」なんです(゚Д゚)ノ
その姿がこれだ!
見た目は、色が黄色と黒でまるでエイリアンのような様相。
さらに!臭い虫の代名詞「カメムシ」の仲間(゚д゚)!
間違って攻撃しようものなら臭いにおいを吹き出し、その臭いは三日三晩消えることがないと恐れられるカメムシ。
本当にコイツがそんなにいい匂いなんだろうか???
青りんごのにおいを持つカメムシ
通常のカメムシは、捕食者に対する防御として腹面にある臭腺からトランス-2-ヘキセナールなどを主成分とした悪臭を分泌する。
その香りは強烈で、自分の香りで死んでしまうこともあるという(以前「トリビアの泉」というテレビ番組で検証されていた)
そんな中、このカメムシは『青りんごの香りを持つ』という、もし本当ならそれはぜひ嗅いでみたい(゚Д゚)ノ
青りんごの香りを発するカメムシは数種類いるようだが、今回マユミで見つけたのは
『キバラヘリカメムシ』というカメムシだ。
主にマユミやニシキギの木に発生し、色が派手派手の黄色。しかも足は縞模様という奇抜なスタイルで、
ほぼ間違いなく見分けることが出来る。
つかまえてみました。
どうやらまだ羽の生え揃わない幼虫のようです。
成虫は一番上の写真のように黒い羽がはえるのですが、幼虫は体中真っ黄色でハデハデです。
よく見ると足には白い縞模様。
おしゃれさんだな~
普通カメムシはこんなことしたら周囲何mもの範囲が臭い臭いに包まれるのだが、今のところその様子はない。幼虫だからかな??
調子に乗って裏返し!
お腹も真っ黄色。おそらく警戒色(自分は食べても美味しく無いぞ!と自己主張する色)なのだろう。
キバラヘリカメムシのにおいをかいでみました!!
さてさて、ついに禁断の香り調査。
恐る恐る鼻を近づけると・・・ん?
こ、コレは・・・・青りんごの香りだ!!!
びっくりすることに、ホントに青リンゴ。
香りそのものは通常のカメムシの何十分の一ほどしか香らないので、数分で消えてしまう。
香りが弱いのは幼虫だから、ということもないようだ。
成虫で確認しても、匂いの強さは変わらなかった。
こんな香りで身を守れるのか、人事いや、虫事ながら心配になってしまう。
1本のマユミに、大量発生している割に鳥などに狙われていないところを見ると、やはりそれなりに効果はあるのだろう。
たしかに調子に乗って嗅ぎ過ぎると、ちょっと気持ちが悪くなる。
でも、ついつい嗅いでしまう。
癖になる香りだ(;^_^ A
この驚きは嗅いで見ないとわからない。
嘘だと思ったら一度チャレンジしてみることをおすすめする。
中にはお酒の中にこのカメムシを入れて香りづけをする。なんて記述もあったけど、さすがにそれは遠慮させていただきます(-_-;)
香りを堪能したら殺虫剤
十分楽しんだら、ベニカJなどの殺虫剤で退治しておこう。
香りがよくても植物に害をあたえる『害虫』には違いない。
何より、見ててキモチワルイ(^_^;)
薬に対してそれほど強くないようで、ほとんど飛ぶこともないので殺虫剤を散布すると簡単に退治できます。
まとめ
ほとんどカメムシの話題に終始してしまったが、ほんとにアオリンゴの香りなので見つけたらぜひ嗅いでみて!
ほかのカメムシはダメだよ。
マジで命の危険があるかも(;´∀`)
マユミはカメムシ以外、病気や害虫もほとんどないのでおすすめ。
盆栽仕立てもかわいいですよ。
全然まとまってもいないけど、今回はこの辺でみなさま良い園楽を~(。・ω・)ノ゙