石灰硫黄合剤が売っていないんです(;´・ω・)
![石灰硫黄合剤表紙](https://i0.wp.com/engaku.net/wp-content/uploads/2019/10/石灰硫黄合剤石灰硫黄合剤-1.jpg?resize=314%2C236&ssl=1)
ちょっと古い園芸書籍を読むと冬の病害虫対策として必ず書かれている「石灰硫黄合剤」
これ一つであの厄介なカイガラムシをはじめ、各種害虫・病気をすべて退治できる。夢のような薬。
しかし今どこのお店を見ても売っていない。なぜなのだろう?
残念ながら売っているお店はもうないだろう・・・
目次(*´▽`*)
今も販売されているが、業務用に限られる・・・
数年前まではホームセンターでも冬になれば500mlや1Lという使いやすい規格の石灰硫黄合剤を山積み販売していたものだが、今ではどこにも売っていない……( ;∀;)
いや、正確には農協や農家が利用する専門店には販売されているのだが、それは大容量の18L以上のもの。家庭サイズは残念ながらもうどこのメーカーも製造していない。
いくら希釈濃度が7~10倍と濃く使う薬とはいえ、家庭で使うには多すぎる。
これは禁止されたから、というわけではなくメーカーによる自粛のためらしい。参考資料
それもこれも、石灰硫黄合剤と酸を反応させてガスを発生させて自殺を図る事件が多くなったからに他ならない(。-`ω-)
安価で簡単に手に入る石灰硫黄合剤があるせいで自殺のハードルが低くなっている。ということらしいが、園芸家としてはたまったものではない。
現在も石灰硫黄合剤は購入できます。デカいけど(^_^;)
業界では手軽に注文できる「ネット販売」も自粛要請が出ているが、あくまで要請。
強制力はないので、検索すればいくらでも販売しているお店は見つかります。
ただどれも大容量。相当広いお宅か友達とシェアしないと使い切れない量です。
比較的量が少ないのは上の写真の10L。ちょっと多いかな(^_^;)
以外と使い切れる?石灰硫黄合剤は濃く使う
石灰硫黄合剤を使いたいけど、10Lは多すぎると思う方、ちょっと考えてみましょう(=゚ω゚)ノ
薬品の有効期限はありますが、2~3年は問題ない。
期限が切れても薬が効かなくなるわけではない。販売が禁止されるだけ。
つまり、10Lのものを3年分、1年で約3Lと考えたら結構少なくないですか。
石灰硫黄合剤の希釈倍率は、他の農薬に比べてかなり濃い。大体10倍くらいが基本。(通常の農薬は約1000倍)
3Lを1年で使うために希釈するとなると、年間約30L。
なかなか使いきれそうな量が見えてきました。
ひとりで使い切るのは難しくても、園芸友達とシェアすれば、さらに半分、1/4と少なくなります。
石灰硫黄合剤に変わる特効薬はない
現在のところ、石灰硫黄合剤以上に効果がある有効薬はまだありません。
農家さんは今も多くの農場で利用している。
ベランダ園芸や狭い庭で使うには難しいけど、30Lなら少し広い庭なら、冬の間に2回使用すると1回あたり15L。これくらい使い切りそうな気もします。
カイガラムシなど、毎年発生する病害虫に困っているなら検討してみてもいいかもしれません。
ちなみに、石灰硫黄合剤は電動式の噴霧器ではポンプが詰まって故障する危険があります。
石灰硫黄合剤に対応した電動噴霧器か、蓄圧式の噴霧器を使用して、使用後はしっかりと洗ってメンテナンスを怠らないようにしましょう。
蓄圧噴霧器なら、国産のフルプラの製品がおすすめです。
何か代わりになる薬はないの?
石灰硫黄合剤は量が多いだけでなく、においもすごいし、かかった壁にはがっつり硫黄のシミも残る。
車にかかったりすると塗装を痛める心配もあります。実際のところは、今の日本の住宅事情で使うのは難しいかもしれません(;´・ω・)
残念ながら、今のところ石灰硫黄合剤以上に便利な薬はありません。
カイガラムシ退治だけなら「マシン油」が同じように使えます。
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/1823910c.910ca732.1823910d.635be83a/?me_id=1355289&item_id=10007838&m=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fwiselife%2Fcabinet%2Fking%2F4560314541539_1.jpg%3F_ex%3D80x80&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fwiselife%2Fcabinet%2Fking%2F4560314541539_1.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
参考リンク→:今年の害虫は冬のうちに退治する(゚д゚)マシン油をくらえ!!
あくまでカイガラムシ退治。病気やその他の虫には効果が薄い。
病気退治には別にもう一種薬を使用する必要がある。
予防には薬の種類よりも散布時期が重要
バラなど、病気に弱い植物でよく聞くのが「薬をかけてるのに病気になってしまう」というもの。
皆さんが「病気になった」と思う葉の斑点などの病気の症状が出ているときはすでに葉の中に病気の菌が蔓延している、いわば末期症状(゚Д゚;)
そうなる前に予防が大切です。
ではいつかけるか?
それは新芽の吹く前、葉が展開する前に周囲の菌を先に退治しておくのです。その後も病気は出ていなくても、菌はとりついているという前提のもと予防を行ってください。
予防には効果の長いダコニールがおすすめ。ベニカなどの浸透移行性殺虫剤と合わせて予防するとさらに良し(^^♪
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/153fabaf.545f656d.153fabb0.28661fa7/?me_id=1275946&item_id=10007405&m=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fe-hanas2%2Fcabinet%2Fsc-engei%2F4975292051015.jpg%3F_ex%3D80x80&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fe-hanas2%2Fcabinet%2Fsc-engei%2F4975292051015.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/161bd6b0.b11cbb47.161bd6b1.0d054677/?me_id=1343746&item_id=10032750&m=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fkohnan-eshop%2Fcabinet%2Fgoods%2F201709%2Fs19%2F4975292602552.jpg%3F_ex%3D80x80&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fkohnan-eshop%2Fcabinet%2Fgoods%2F201709%2Fs19%2F4975292602552.jpg%3F_ex%3D400x400&s=400x400&t=pict)
石灰硫黄合剤じゃなくても病害虫は防げます。使用方法をよく守って正しく利用しましょうネ(*´▽`*)
冬のカイガラムシ退治「マシン油」についてはこちらの記事もどうぞ(*'▽')
では、害虫に負けずによい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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