バラの輸入苗と国産苗どっちがいいの?二つの違い。メリットとデメリット

輸入苗表紙

バラの苗、特にイングリッシュローズを購入するとき、苗の種類で記載されていることの多い『輸入苗』これっていったいなんでしょう?

バラを購入するときの形として、新苗・大苗・開花鉢植えがあることを以前の記事で紹介しました。

基本的に「2年生大苗」で購入することが多いバラの苗ですが、この大苗にも、『国産苗』と『輸入苗』の二つがあるんです。

同じ二年生大苗でも国産と輸入では結構違いがあったり、管理する際の注意点も変わってきます。

今回はどっちがいいの?国産苗・輸入苗二つの違いとメリット・デメリットについて解説いたします(≧▽≦)

輸入苗は細かい根が取り払われて輸入される

こちらをご覧ください

朝鮮人参じゃないですよ(^_^;)

イングリッシュローズの輸入苗です。ロサ・ラクサの台木に接ぎ木されています。ラクサ台の特徴はゴボウのように太い根。本来は細かい根ももっと出るのですが、輸入の際に検疫を通るには土をすべて落とす必要があるため細かい根を含めてきれいにされてしまっているんです(; ・`д・´)

現在、日本で販売されているイングリッシュローズはほとんどがこの輸入苗。品種のライセンスタグの無い苗は違法に増殖された苗の場合もあります。必ずライセンスの通った正規品を購入するようにしましょう。

バラの国産苗・輸入苗、大きな違いは?

バラ苗の『国産苗』と、『輸入苗』大きな違いは、接ぎ木してある台木の種類です。

台木に使われる品種は、丈夫で栽培地にあったものが利用されます。多くは自生している原種が使われることが多い。

そのため国産苗では日本自生の野バラ『ロサ・ムルティフローラ』が台木として利用されます。

ノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)

それに対してヨーロッパで作られるバラ苗の台木にはロサ・カニナ(ドックローズ)やロサ・ラクサが使われています。

イングリッシュローズなどヨーロッパ産の台木はロサ・ラクサが使用されていることが多いようですね(*’▽’)

バラ台木の種類によって生育も変わってきます。

バラの輸入苗・国産苗の特徴比較

輸入苗国産苗
成長の勢い強い非常に強い
初期成長ゆっくり早い
株の大きさコンパクトにまとまりやすい大きく育ちやすい
秋の花の咲きやすさ咲きやすい咲きにくい
耐暑性やや弱い強い
耐寒性強い強い
癌腫病耐性強い弱い

輸入苗は初期の成長がゆっくりで、株がコンパクトにまとまる。生育がゆっくりな分秋の花に栄養が回りやすく花が咲きやすくなります。

ただし、夏の暑さや加湿に弱い面もあり、水はけのいい土で植えるのが大切です。

また、輸入苗は検疫の関係で細かい根がほとんど切り取られてしまっています。輸入苗のポット植は6月ごろまでは植え替えをせずに細根を育て、開花後の6月ごろ、根鉢を崩さず一回り大きい鉢に植え替えるようにしましょう。

バラ国産苗のメリット・デメリット

メリット

メリットはなんといっても生育の良さ。日本に自生するのバラを利用しているのため日本の土や気候での生育が非常によく、細かい根がしっかりと張って健全なバラを育てます。

葉の形が一般のバラと違い、羽状複葉のため台木の芽が伸びてきた場合にも見分けやすい利点もあります。

デメリット

生育はいいのですが、根に発生する病気『根頭癌腫病』にかかりやすいという欠点があります。近年は根頭癌腫病になりにくい選抜種を台木に利用するなど生産でも改良は進んでいますが、ラクサ台木に比べるとどうしても発生が多くなります。

根頭癌腫病は薬での予防・治療は難しいので土の環境づくりで病気の発生を抑えるようにします。

  • 土壌は水はけよく改良する
  • 病気の出た土は使わない
  • 罹病株で使ったはさみなど器具の消毒

これらに気を付けて発生させないよう注意しましょう。

バラ輸入苗のメリット・デメリット

メリット

株が暴れにくく、コンパクトに育ちます。その分秋の花もよく咲くようになります。

全くかからないわけではないが、国産苗に比べて根頭癌腫病の発生率が少ないのもメリットです。

デメリット

初期成育の遅さと、高温多湿に弱く夏に生育が滞ることがある点です。

輸入苗もポット植になっているものは、販売店が株の負担がないように土を調整し、地上部を大きく切り詰めて販売されています。

お店によっては1年間養生してから販売するようなお店もありますが、多くはまだ根が張りきらないうちから販売が行われます。

根の再生を行うのには時間がかかります。購入してもすぐには植え替えず、6月ごろ花の開花が終わってから土を崩さないように植え替えを行うようにしましょう。

輸入苗の植え付け

すでにお店できちんと管理されている苗ならばいいのですが、裸苗で購入したり、きちんとした植え付けを行われていない輸入苗を購入してしまった場合は適切な処理を行ってあげることで丈夫な芽を伸ばすことができます。

輸入苗は根の細根がほとんどないので、地上部が大きいと水が供給しきれなくなってしおれてしまいます。

地上部はもったいないように思いますが、思い切って5~10㎝を残して切り詰めます。バラはどこからでも新しい芽を吹くことができるので大丈夫です。

枝からの乾燥を防止するために、切り口には癒合剤を塗って保護しておきましょう。

根はすでにかなり切り詰められてしまっているので傷んでいる部分を切り戻す程度にとどめ、1時間ほどメネデール100倍希釈の液につけてから植え付けを行います。

メネデールは根の傷口を保護して膜を作り、新しい根の発生を助ける効果がある植物活力剤です。

すでにポット植で販売されている場合は、枝が長いようなときだけ切り詰めて癒合剤を塗っておきましょう。すでに根が動き出している可能性があるので無理に動かさず、水やりの代わりにメネデールの散布を行って新芽が伸びるのを待ちます(”ω”)ノ

裸苗は水はけのいい用土に植え付け、メネデールを与えます。

販売されているバラの土の中には水はけの悪いものもあるので、半分くらい赤玉の中粒を混ぜるか、赤玉中粒4:赤玉小粒4:腐葉土2の配合の土に植えます。

根がまだしっかりしていないので、肥料はまだ与えません(゚Д゚)ノ

春になり、新芽の勢いがよくなってきたらバラの肥料を鉢の縁に与えて管理します。

輸入苗の鉢上げ・植え替え

購入したポットの苗が『輸入苗』だったら、いつ植え替えを行うか(゚д゚)?

適切に処理されている苗でも、4~5月はまだ根が落ち着いていないので植え替えすることはおすすめしません。

輸入苗の場合、根がゴボウのように太く長いので、苗の仮植えでもそれなりの大きな鉢に仮植えされている場合がほとんどです。

ひと先ずは春の一番花を咲かせるには十分な大きさがあるので、1番花が終わるまではそのままで管理しましょう。

最初の花が終わるころには、鉢の中にも細かい根が広がっているはずなので、根鉢を崩さないようにそっと大きな鉢かお庭に植え付けましょう(≧◇≦)

まとめ

バラの輸入苗は初めは成長がゆっくりなので心配になりますが、2年目以降細かい根がしっかり伸びてくれば国産苗と同じくらいに丈夫な成長をしてくれます。

輸入苗の根は水はけのよい土壌を好むので、特に高温多湿の夏は注意しましょうね。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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