つる植物にもいろいろあるんですよ(*’▽’)緑のカーテンもあるよ
つる性の植物と言ったら何を思い浮かべる(・_・?
あさがお・つるバラ・ブドウ・アイビー・クレマチス。最近では緑のカーテンに使われることの多いゴーヤなどもあります。
まだまだたくさんあるけど、一言に「つる」といっても、同じじゃないんです。
目次(*´▽`*)
つる植物の定義とは?
つるとは、自分の体を支えるだけの丈夫さを持たず、ほかのものを支えとして太陽の光を得るため長く伸びる性質をもつもののこと。
体を支える強度を必要としないため細く長く育つことができるのが特徴で、成長も早いものが多い。
でも、すべてのつる植物が普通に思い浮かぶあさがおのような姿ではないんです(゚Д゚)ノ
タイプ1:巻つるを持つ仲間
多分つる植物で真っ先に思い浮かぶのがこの姿。簡単に言えばよじ登るための「手」(つる)を持ち、周囲の木など支えになるものに絡みついて枝を伸ばすタイプです。
このタイプにはあさがお、キュウリやゴーヤなどのつる性ウリ科植物、同じくインゲン・エンドウなどつる性マメ科植物。ブドウ、などもこの仲間。
想像しやすいですね(*'▽')
つるの代わりに葉柄(葉がついている茎の部分)が周囲に絡みつくクレマチスや、絡みついた弦の先に虫を捕まえる補虫器をもつ食虫植物のウツボグサなどもあります。
実物を観察するとつるの構造がよくわかるので見てみてくださいね。
ほかにも、独立したまきひげではなく伸びた枝の先端がつる状にからんで体をささえるタイプに、秋の七草にも入るクズやキウイフルーツ。藤などがあります。
タイプ2:吸着根で張り付きながら登る仲間
こちらは巻きひげはない代わりに自分の根を途中の壁などに貼り付けて登るタイプ。
有名なのではアイビーやナツヅタがあります。
このタイプは巻きひげなないので、ネットやグリーン支柱では上に伸ばすことができません。
意外と知られていないことですが、アイビーはネットでは登ってくれません。
ネットには吸着根が張れないからです(゚Д゚)ノ
アイビーが昇るのはコンクリや壁面など「面」であり、適度に湿っていることが必要。
なので金属やプラスチックには張り付くことができません。
そのかわり、張り付いているのは根なので、もちろんそこから水分を補給してさらに長く伸びることができます。たまに家を飲み込もうかというほどの茂り方をしているアイビーなどがありますが、あれは土だけではなく途中の茎が張り付いた壁面などからも水分を補給しているためと思われます(゚Д゚)ノ
タイプ3:トゲや鋸歯をひっかけながら伸びる仲間
このタイプの代表がズバリ「ツルバラ」
バラには巻きひげも、吸着根もありません。じゃあどうやって伸びるかといえば茎の棘をほかの植物に引っ掛けてそこを支点に体を支えさらに上を目指し、覆うように成長するんです(。-`ω-)
つまり、普通に育ててもバラのアーチをきれいには登ってくれない。雑誌で見るようなきれいなアーチで花を咲かせるには人の手で枝を引っ張り止めてあげる必要があります。
つる植物の育て方、つるを長く伸ばすには?
これから暑くなる時の強い味方「緑のカーテン」
緑のカーテンとは夏の暑い日差しをつる植物で作ったカーテンで遮ろうというもの。
主にゴーヤなどの勢いのいい1年生つる植物が使われる。植物で作られたカーテンは葉のすきまから光がやさしくこぼれ、さらに葉が水を吐き出すことで蒸散による温度の降下作用が働き、部屋には涼しい風が流れ込むという非常にエコな防暑対策。
おまけに実がなればそれも収穫できるから一石二鳥(゚Д゚)ノ
緑のカーテンを成功させるポイント
まずは根がしっかり張れるできるだけ多い土を用意すること。
地植えできれば一番だけどそれが無理なら大容量のプランターを用意する。最低でも一株あたり20Lはほしい。
土が少ないと葉の枚数を維持できなくなって、下の葉が落ちてしまいます。水も切れやすくなるのでこれは絶対。
そして、大事なのがネットをしっかりと張ること。
これはただ垂らすだけではだめ。揺れないようにピンと張ることが重要。
できれば上のように、しっかりした支柱を上下左右に囲った枠を作りそこにネットを張るのがいい。
つるは安定した状態でなければ長い弦を伸ばせないという性質がある。
ネットが揺れているとつるはなかなか上に伸びなくなってしまう。これは緑のカーテンに限らない。つるバラやほかのつるも同じ。
長く伸ばしたいときはしっかりと支柱などに固定して安定させてあげよう。そこを足場にさらに長く伸びるはずです(*'▽')
鉢植えの際は追肥も忘れずに。つる植物は生育旺盛なので鉢栽培だと肥料切れの心配があります。
ただし、地植えの場合やマメ科の仲間は肥料が多いと葉ばかり茂っては花や実がつかなくなるので注意しましょう。
では~(*'▽')