小さいときはカワ(・∀・)イイ!! でも大きくなったら”緑の悪魔アイビー”

アレンジに、お庭に、壁の装飾にと、利用価値の高いつる性植物。

とくに有名なのがアイビーですよね(≧▽≦)

観葉植物として釣り鉢に仕立てたり、アレンジの装飾に入れたり用途はいろいろ。

何しろ丈夫だから壁面緑化などにも利用されます。

最近では壁面に直接植物を植え付ける工法もあるけど、昔は地面からつる植物を伸ばして壁を登らせるのが普通でしたよね。

アイビーはそんなときにこそ力を発揮する植物なんですが、つる植物っていうヤツはなかなか人間の思い通りに育てるのは難しいものなのです(。-`ω-)

はびこったら、雑草よりたちが悪い(*_*;

これ、別に壁に這わせていたわけではないんです(^_^;)

風よけのネットを下に植えてあったアイビーが勝手に伸びていってしまっただけ。高さは約4m!

密になった場所は虫の温床になるし、光はさえぎるしといいことなし。

ここまで伸びるとつるもスゴイ(゚д゚)!

まだこれでも細いほうで、太いものは赤ちゃんの腕ほどに成長してます。

枝から生えている「毛」のようなものはすべて根っこ。こいつが恐ろしいんです(´゚д゚`)

気根でどこでも登っていくクライマー

つる植物は自分で立つことをやめた植物。茎をしっかりする分の栄養を自分が伸びることに特化して進化した。

だから自分一人では地面を這うことしかできず、のぼれる相手を見つけるとどんなヒョロヒョロでもいいからまずは上を目指す。

そして、相手より高くなったら覆いつくすように広がり太陽の光を独占する。

まるで干支を選定するときに牛の頭に乗って一番になったネズミのように人を利用して太陽を独占する戦略家なのです(゚Д゚)ノ

つる植物といえば朝顔や、緑のカーテンでも有名なゴーヤなどがありますが、それらはつるを持っていてネットや他の植物に絡みながら伸びていきます。

しかしアイビーは違います。

朝顔などは絡み付けるネットなどが無いと壁を上ることができません。しかしアイビーは写真の「気根」で壁をよじ登ります。

茎のいたるところから伸びる根は土があれば普通の根として、壁があると細根として壁に吸着する。

上の写真の防風ネットもネットに絡みついているわけではなく、ネットの支柱をよじ登っている。そこはネットを押さえるレールが走っていて、そこを滴る雨水などを求めて登っていったようだ。

アイビーもカラカラの壁は上りにくい。しかし、じめっとした壁なら根を吸着して家を覆うように伸びることもある。

お庭に植えた場合は注意が必要だ。

一度吸着した壁には根が張り付いた「足跡」が残り、はがした跡がすごく汚い(*_*;

きれいに管理するのは結構大変なので安易な気持ちで、「ツタに囲まれたお家って素敵だな~(*´ω`*)」とか思ってはいけません。

アイビーについて調べる(`・ω・´)

お店では「アイビー」や「ヘデラ」と呼ばれることが多いけど正式和名はセイヨウキヅタ (学名:Hedera helix

「ヘデラ」は学名。

では「アイビー」は???

実はこれドイツ語でツタの意味を持つ「Efeu」から来ています。読み方は「いぇーぶぃ」みたいな感じ(^_^;)

アイビーは常緑のツル性多年草。そこらじゅうで見かけるのはほとんどがコレ。

アリエッティが登っていたのもアイビーですね(*^^*)

高さは20~30mに達することも可能。垂直の壁でも先程も書いたように吸着する根で這い上がっていきます(^o^;

アイルランド北東部、スカンジナビア半島南部、ポルトガル南部、ウクライナ東部、イランおよびトルコ北部にかけて自生しており、寒さに強い。自生地でも-2度以下になる環境で繁殖している。

USDA Zone は5a(-28.8 °C)~9b(-3.8℃)と適応範囲も広い。どこでも育つ\(^o^)/

よって、外来生物として雑草扱いされる場合も。アメリカオレゴン州では植生を破壊するため販売、栽培が禁止されている。

日本では禁止はされていないが、庭から脱走しないよう注意が必要。

「甲子園とか秋には紅葉して綺麗ですよね」って、それ、アイビーじゃありませんから!

甲子園球場を覆う”つた”。

パット見たところアイビーの様ですが、これは違う。なぜなら冬に落葉するから。

甲子園球場の壁をはっているのは”ナツヅタ”ジャパニーズアイビーとも呼ばれるように、日本原産のツタ。北海道から沖縄まで生育できる丈夫さ、気根でどこでも登っていく姿はアイビー(西洋キヅタ)と同じだが、大きい違いは秋に紅葉し冬は落葉すること。

アイビーは冬も緑の葉をつけたままですからね(≧▽≦)

どっちが好きかはお好み次第。繁殖しすぎるのはどっちも同じ(^_^;)

地面を覆うならオカメヅタ

アイビーでもう一つよく見かけるのが、コレ。オカメヅタ。正式にはヘデラ・カナリエンシスといいます(^^)/

カナリー諸島のヘデラって意味らしです。

見た目は葉っぱの大きなアイビーというくらいですが、大きい違いは、こいつは壁を登らない(゚д゚)!

基本的にひたすらに広がっていきます。だから、登らせるんじゃなくて、下垂させる壁面緑化に効果を発揮します。

葉の面積も大きく、艶もあり、構造物を汚さないので最近の壁面緑化にはこちらが多く使われるようですね。

品種的には斑入りのカナリエンシス・バリエガータや、近年作出された「オカメヅタ・キセキ」があります。キレイ!ヮ(゚д゚)ォ!

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この他にもアイビーには形や色によって多数の品種があります。

伸びすぎて困る場合は、できるだけ斑入りの大きいもの(白い部分の広いもの)を選ぶのがおすすめ。

何故かと言うと、斑入り部分は栄養を作れないから。つまり、斑が全体の50%の葉は、全部が緑の葉に比べ成長も50%になるということ。

もともと勢いのすごいアイビーだから、それでもガンガン成長するので、適時剪定はお忘れなく(^^)/

可愛いだけで植えるととんでもないことになるかも?!というお話でした~

小さいときはカワ(・∀・)イイ!! でも大きくなったら”緑の悪魔アイビー”” に対して3件のコメントがあります。

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