5月1日は鈴蘭の日、スズランの可憐な花に隠された強力な毒の話

今回は春を告げるカワイイ小花「スズラン」です(≧▽≦)
日本にも自生するかわいらしい小花ですが実は強力な「毒」を持つ毒草でもあります( ゚Д゚)
かわいいけれど恐ろしい、そんなスズランの秘密をご紹介します(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
スズランってどんな植物?

スズランはキジカクシ科スズラン属に分類される宿根草。学名:Convallaria majalis
原生地はヨーロッパのほか、日本の北海道・東北の高地にも自生します。
和名では「鈴蘭」のほか「君影草」などとも呼ばれます。
園芸で利用されるのはほとんどが「ドイツスズラン(C. m. var. majalis)」日本の「スズラン(C. m. var. keiskei)」に比べ、大型で花に強い芳香がある特徴があります(-ω-)/
ドイツスズランには園芸品種として、花の色がピンクの「ピンクスズラン」もあります。
最悪死に至る!スズランは強力な毒草

はかなげでかわいらしいスズラン。けれどのその体には、花の可憐さとは似ても似つかない”超強力な毒”が含まれているんです(゚Д゚)ノ
毒は花・葉・茎・根と全草にわたって存在し、主要な成分は強心配合体のコンバラトキシン・コンバラマリンなど。
間違って摂取した場合、嘔吐、頭痛、めまい、心不全、血液定価、心臓まひなどをおこし最悪死に至ります(゚д゚)!
新芽の状態が、山菜として人気の”行者にんにく”と似ているため、毎年誤食による事故が多く発生しています。山菜採取の際は十分員注意しましょう!
スズランの芽吹き 行者にんにくの芽吹き
スズランは活けた花瓶の水を飲んでも死ぬ!
家庭での事故も多い。
かわいらしいスズランは切り花としても人気。花瓶にい活けて置いたら、子どもがその水を飲んで中毒を起こしたという事件が報告されています。
花瓶の水でも危ないって、どんだけ強いんだよ!とおもったら、毒草として有名な”ジギタリス”の10~15倍!!
しかも、毒成分のコンバラトキシンは非常に水に溶けやすい成分なんだそうです。子供や動物がいるご家庭ではお部屋に飾るのはやめた方がいいですね(^_^;)
スズランの実にも注意!

スズランは花の後にかわいらしい赤い実をつけます。
真っ赤で美味しそうですが、もちろん超毒(゚д゚)!
子どもがおままごとに使ったり、間違って食べてしまうと非常に危険。子供が間違って食べた場合、そのほとんどが助かることはないといわれています(;´Д`)
お庭での栽培も注意が必要ですね!
スズランの育て方

かわいらしいその姿と裏腹に、性質は非常に丈夫なので、植え付けてしまえばそれほど手をかけることなくても毎年株が増えてよく咲いてくれます。
日本のスズランは高山植物なので寒さには強いけど、暑さに弱い。そのため関東以西での栽培は夏越しがポイントとなります。
しかし、一般的に販売されているドイツスズランは暑さ・寒さに強く非常に丈夫なのでそれほど気にすることはないです(≧▽≦)
ただし、夏の強い日差しは避けた方がいいので、夏に日陰になる場所か、半日陰で管理しましょう。
スズランの土
それほどこだわらなくて大丈夫なので、水はけのいい土であれば市販の花の培養土で大丈夫です。日本のスズランの場合はより水はけのいい土を好むので、山野草の土や培養土に1~2割小粒の軽石を加えて使用しましょう。
スズランの肥料
植え付け時にマグアンプKなどの緩効性肥料を与え、花後にお礼肥えとして液体肥料か即効性の化成肥料を与えましょう。
スズランの植え付け適期
苗が出回るのは早春ごろが多い。花付きの株は4月ごろ気温が落ち着いてから。
休眠株であれば新芽がふく前に植え付けるのがおすすめです。
秋~冬に寒くなってくると地上部を枯らして休眠します。新芽が出るまでの間に掘り上げて株分けで増やすことができますよ(≧▽≦)
地下茎を4~5芽つけて切り分けて植え付けましょう。
鉢植えは2~3年で根が詰まってしまうから、植え替え・株分けで株を更新しましょうね。
株分け時にはすでに花芽が育っているので、傷つけないように注意しましょう。
スズランの花後の管理
花後、そのままにしていると小さな赤い実をつけます。しかし、実をつけると株がつかれてしまい来年の花がへってしまうので、花後は花茎を根元から切り取りましょう。
実にも毒があるので、子どもが誤食する危険もあり残しておいてもいいことはありません(=_=)
5月1日はスズランの日

ヨーロッパでは「5月の花」「5月の鈴」「5月の香り」などと呼ばれ、5月1日にスズランの花束を妻や恋人に贈る習慣があります。
ヨーロッパでスズランは古くから幸福や純潔のシンボルとされてきました。
男性の皆さん、今年の5月にはスズランの花束、送ってみてはいかがですか??
ちなみにスズランの花言葉は
謙虚・くもりのない純粋さ・純潔・再び幸せが訪れる
素敵ですね( *´艸`)
ただし、花瓶の水は飲まないように注意です!
カパラペの赤いスズラン

スズランの言い伝えには北海道の一部にだけ咲く「赤いスズラン」の伝説があります。
北海道、深奥地方の銭亀沢というところに、スズランで有名な土地がある。実はこの土地に咲くスズランというのは、うっすらと赤みを帯びているといいます。
この話は、アイヌの酋長の娘カパラペが村の若者キロロアンと恋仲になった。キロロアンは腕のいい猟師だったが、カペパラとその親に認められる強い男になりため森で出会った大きなクマを狩ろうと矢をいった。
しかし、逆にクマに襲われ息絶えてしまう。その知らせを聞きつけたカパラペはキロロリアンの持っていた短刀で自らの喉をつき、恋人の体に重なるように倒れて死んでしまった。
カパラペの流した赤い血が周囲に広がり、周囲に咲いていたスズランも赤く染まった。
以来この周辺に咲くスズランは薄赤いスズランが咲くようになったというお話。
赤いスズランを見て見たい!
どんな花のか、ちょっと見て見たいものです。しかしこの赤いスズランは、この場所だけで咲き、他の場所に移すと普通の白いスズランに戻ってしまうらしいのです(゚д゚)!
どうやらマンガン廃坑付近で見られることが多いため、この土地の土壌成分がかかわっているようなんだけど、これが調べても写真も情報もないんだよね(^_^;)
そんなにきれいなら観光地化でもしているかと思ったんだけど、どうもそんなものはないようだ。
誰か情報あれば教えてください(=_=)
まとめ

意外と知られていない恐ろしい毒を含むスズラン。
普通に触るくらいなら問題ないですから過剰に怖がらないでくださいね(^_^;)
環境が合えば、ほっといてもどんどん広がり春には一面まさに鈴なりに花を咲かせる「スズラン」
苗の値段は1ポット500~800円とちょっと高めだけど、どんどん増えるので意外とお得かもしれません。
ぜひお庭でたくさんの白い花咲かせてみてくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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