生垣を作ろうおすすめ品種と選び方1
生垣を作ろう!とは思っても、どんな木を植えていいのかわからない(-_-;)
そんな方がほとんどだと思います。なので、今回は「用途別、生垣おすすめ樹種」をご紹介します。
生垣の植え方や本数は以前の記事も参考にしてくださいね(*'▽')
では行ってみよう!
目次(*´▽`*)
日向の目隠しにオススメ生垣
道路に面している。お隣の境の目隠しに。
生垣を作る目的で最も多いのが「視線を遮る」ということ。その場合、敷地がフラットな場合は2m近くの大きさが必要になります。
縦に成長が早く、枝ぶきのよい常緑樹が生垣には向いています。
レッドロビン
新芽が真っ赤な人気樹種
近年ではもっとも利用が多い生垣樹の代表。特徴はなんといっても真っ赤な新芽。
春先の芽吹きが最も赤く、次第に緑の葉に代わっていく。6月ごろと9月に剪定を行うことで再び新芽がそろうので、年に3回真っ赤な新芽を楽しむことができます。
初心者でも扱いやすい丈夫な生垣樹。6月の剪定を遅らせれば白い花を楽しむこともできます。
栽培の注意点
美しい赤色を出すには日当たりが大切。半日陰ではただの緑の葉になってしまいます(^_^;)
病気は「ごま色斑点病」が梅雨時に発生することがあります。葉を落とし他に広がるので病気の葉は外して焼却処分。薬を散布して拡散を防ぎましょう。
シラカシ
涼し気な葉と生育の早さが魅力
細長い葉が涼し気な生垣樹。比較的半日陰にも耐えるが、うどん粉病などの発生もあるのであまりに暗い風通しの悪い場所は避けましょう(゚Д゚)ノ
日当たりがよければ性質は丈夫。成長も早い。逆に小さく育てるのは困難。2m以上の高い生垣に向きます。
樫の木なのでドングリもなりますが、刈り込んでしまう生垣では難しい。自然に伸ばすとある程度育てば実るかも(。-`ω-)
東北地方南部でも越冬可能だが、葉が薄いので冷たい北風の当たる地域では冬に葉を落とすこともあります。
病害虫
病害虫は少ないが、環境が悪いとうどん粉病の発生がある。まれに毛虫の発生があるので見つけ次第薬での防除を行おう。
マサキ
レッドロビンが流行る前は生垣利用ナンバーワンだった樹木。
生育旺盛、刈込に強い良い生垣樹だが病害虫にやや弱く近年人気急降下(-_-;)
環境が悪いとうどん粉病の発生が多い。風通しよく日当たりのいい環境で育てるとそれほどひどくもないんだけど、だれもがいい環境で育てられるとは限らない(^_^;)
しかし、斑入り種のキンマサキやギンマサキなどがあるので、明るい色合いの生垣を希望なら非常にいい木です。
マサキは毒草です
葉、樹皮、実に毒成分を含み、誤食すると嘔吐や下痢の症状を引き起こすことがある。 実はかわいらしいので子供が間違って食べないように注意しましょう(゚Д゚)ノ
イヌマキ
高級樹になれなかった木
高級な庭木「コウヤマキ」に似るが、比べると劣っていることからイヌマキと呼ばれた。日本では「劣っている・役に立たない」という意味で”イヌ”という名前を付けるんです。かわいそう(^_^;)
庭園樹としては劣っていても生垣としては優秀。成長も早く枝ぶきもいい。病害虫も少ない。大気汚染にも強いので特に都市部で人気。
寒さは少し苦手なので安心して冬が越せるのは北関東くらいまで。
美味しい実と毒の実がセットで実る不思議な木
マキは不思議な形の実をつけます。その見た目はまるで”こけし”みたい(^_^;)
緑の頭状のものが套被と呼ばれる皮に包まれた種子。下の赤いこけしの体の部分は果托。
実は赤い果托は多汁で美味しく食べられるが、緑の種子は毒がある(゚Д゚)ノ
鳥が運んで食べられても種子の部分は捨てられ、そこから芽吹くというイヌマキの戦略。すごいね(≧▽≦)
日本のコニファー
コニファーというと最近の木のようですが、日本では昔からコニファーを生垣として利用してきました。
日本で古くから使われる生垣用コニファーをご紹介。
カマクラヒバ
驚くほど丈夫。ただデカくなる(^_^;)色も濃く重い雰囲気から近年人気はない。
日光ヒバ
軟かな葉と黄金色で人気だったが、枝が透けやすく近年人気低迷。
カイヅカイブキ
トルネード型の不思議なコニファー。きれいに刈り込むとソフトクリームのような姿が美しい。剪定の面倒さと暗い葉色、幅を取ることなどから近年は人気低迷。
近年人気の西洋種コニファー
代表種はゴールドクレストだけど、ゴールドクレストは生垣にお勧めしません。
近年の人気コニファーをご紹介します(≧▽≦)
どれも最終樹高は5mを超えるので大きくしたくないときは芯をとめたり、剪定が必要です。葉色をきれいに出すには日当たりに植えましょう。寒さには強いが夏の暑さは苦手。風通しよく植えましょう。
レイランドヒノキ
海外で特に人気の高いコニファー。深い緑と芽吹きの良さが魅力。驚く程に丈夫。刈込でいろいろな形に仕立てられる。
ゴールドライダー
レイランドヒノキの黄金種。色が黄色というだけで性質はレイランドヒノキと同じ。ゴールドクレストを植えるくらいならこっちのほうが丈夫でおすすめ。冬は橙茶色く変色。
エレガンレシマ
葉が縦にそろって伸びる。剪定なしでもきれいな三角錐を取る。人気種。冬は赤茶色く変色。
エメラルド
明るい緑のコニファー、ずんぐりした三角錐になる。刈込で形をとることも可能。冬は茶色に変色。
スカイロケット
名前の通り細身のロケットのような形に育つ。深青系コニファー。冬も色の変化はすくない。
ブルーヘブン
青家コニファーの代表。太めの三角錐に育つ。比較的半日陰にも耐えます。
助成金
「生垣作りたいけど、家を買ってもうお金が残ってないよ~( ノД`)シクシク…」
そんな方も多いでしょう。
そんな方に朗報です(≧▽≦)
日本の自治体では緑化事業として生垣を作る際に補助金が出る地域があるんです!
中には20万円もの補助が出る自治体も(゚Д゚)ノ
造園工事費も補助の対象になる場合もあるんですよ。
条件はありますが、これはお得。自分の自治体で補助があるか確認してくださいね。
https://www.env.go.jp/air/report/h21-06/ref03_11.pdf
生垣補助金のリストです。この一覧以外にも補助がある可能性があるので詳しくは各自治体に問い合わせてみよう(≧▽≦)
まとめ
今回は背が高い日向の生垣をまとめたので、次回は半日陰に耐える生垣もご紹介します(*'▽')
生垣は単一品種が基本でしたが、近年は何種類かを混ぜて植栽する”ミックス植え”も人気。この際は生育スピードが違うので、生育の早い品種を強めに剪定するなど調整が必要です。
大型園芸店などで実物を確認して、お気に入りの木を選びましょうね。
では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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