バニラが何からできてるか知ってる?ちょっと珍しい 「蘭」バニラの秘密と育て方

バニラ表紙

みんな大好き!バニラアイスクリーム(≧▽≦)

アイスクリームでおなじみ『バニラ味』ところで、バニラ味ってどんな味ですか??

バニラは味の名前ではない

「バニラ味ってどんな味?」そう聞かれると「ミルクみたいな味」と答える方が多いと思います。でも『ミルク味』のアイスもありますよね?

じゃあ、一体その違いは何?

答えは”香り”(゚Д゚)ノ

バニラはその甘~い香りの元。この香りがするミルク味を主に『バニラ味』と呼びます。

バニラの香りがしない純粋なミルクの風味を持つものを『ミルク味』といわれているんです。

香りの原料として使われるのが”バニラエッセンス”ケーキやプリンを作られる方はもちろんご存知。香りづけ用のフレーバーですよね。

なめてみればわかりますが、味はただ苦いだけ(^_^;)

まったく甘みなんかないんです。

バニラっていったい何?

では”バニラ”とは結局何なのでしょう?

その答えは”植物の実”です。まあ、なんとなく想像できますよね(^_^;)

ではその植物とは……実は”ラン”なんです(゚д゚)!

胡蝶蘭やシンビジウムといったあの蘭です。では、バニラの花を見てみましょう。

分かりますか?枝の先端黄緑の花が咲いています。色は地味で分かりにくいですよね(^_^;)

あのバニラの花だからさぞかし良い香りがするのだろうと思われますが、何と花に香りはありません(◎_◎;)

さらに花は1日で落ちてしまう。短命な花。

そのわずかな時間に受粉が行われなければ結実することがないという非常に結実率の悪い植物なんです。

バニラはラン科のつる植物

バニラは ラン科バニラ属の蔓性植物。学名はVanilla planifolia

バニラの語源はサヤを意味するスペイン語 ‘Vania’ に由来するといわれています。確かに刀のさやのようですね(*‘ω‘ *)

原生地はメキシコや中央アメリカといわれているが、現在の生産地は主に インドネシア、マダガスカル、中国の3カ国で行われています。

以外にも日本でもバニラを栽培して”国産バニラ”を作っている企業があります(*'▽')

まだ生産は少ないようですが、国産バニラが流通する日が来るかもしれませんね。

有限会社 金子植物苑  vanille de kurume

バニラビーンズは豆じゃない!

バニラの種が入った鞘を”バニラビーンズ”と呼びます。この房1本でも1000円くらいするんですよ(^_^;)

Amazonで本物を買うこともできます。安いバニラアイスでもこれを使えば高級アイスに早変わり!

まあ、アイスよりよっぽど高価だから本当に高いんだけど……


中にはごまのような小さな種がぎっしり詰まっています。安いバニラアイスではなく、ハーゲンダッツのような高級バニラアイスを食べたときアイスの中に黒い粒々が入っていることがありませんか?

それが本物のバニラビーンズです。安いバニラアイスは粒がなく、この場合ほとんどが人工的に作られた合成バニラ。

黒い粒々があるのが本物ですよ。よく覚えておきましょう(゚Д゚)ノ

世界で2番目に高い香辛料”バニラ”

世界で一番高いスパイスはご存知の方も多いはず。サフランです。その価格は同量の金にも匹敵するといわれ、1g1000円を超える超高級品。

そして、2番目に高価なスパイスがこの”バニラ”なんです(゚Д゚)ノ

世界最大の産地マダガスカルがサイクロンの影響で大打撃を受けた2017年は1㎏あたりの黒バニラの価格は635ドル(約69000円)

1g当たりに換算すれば69円程度だが、おそらくこれはさやも含んでの話。実際のバニラビーンズはさらに効果になるだろう。(それでもサフランには遠く及ばないけど・・・)

5年ほど前は1㎏で、87ドルほどだったことを考えると恐ろしい値上がりです(゚Д゚)ノ

この価格の上昇はバニラの栽培しにくさ、手間のかかり具合を象徴しています。

バニラを育てよう!

以外にも、バニラの苗は普通に販売されています。1ポット1000円程度。花を咲かせるのは難しいけど、観葉植物としてもきれいなので育てるのも楽しいですよ(≧▽≦)

ちなみにうちでも栽培してますk(*‘ω‘ *)

育てるのは温度と湿度さえあればそれほど難しいことはありませんよ。

バニラの栽培ポイント

用土

ミズゴケもしくは水はけ保水力を兼ね備える肥沃な土。ちなみに上の写真はセラミスで栽培してます。

肥料

生育期にラン用の肥料など

温度

寒さが苦手なので、冬でも10~15℃を保つように。夏の暑さは平気ですよ(*‘ω‘ *)

日当たり

真夏以外はできるだけ日に当てるようにします。

水やり

加湿になりすぎないように注意します。空中湿度は好むからこまめに霧吹きします。

これで栽培することはできますが、それでも開花まで育てるのは至難の業。バニラはつるが数m以上伸びないと咲かないとも言われているので、徐々に鉢を大きく変えながらつるをどんどん伸ばしましょう。最大60mにもなるそうなので頑張って!

でも、そこまで一生懸命育てて花を咲かせても花は1日しか持たない。悲しすぎますね(^_^;)
観葉植物と割り切って楽しみましょう。

バニラの花ことば

バニラの花言葉は『永久不滅』です(≧▽≦)

強烈に濃厚で記憶に残るあの香から「永久不滅」の花言葉が与えられました。

しかし、バニラの実があの香を得るためにはただ実を収穫しただけではだめなんです(。-`ω-)

バニラビーンズを作ろう!

もし、うまく花が咲いても実はつきません。日本には受粉を助ける虫がいないので人間が人工授粉する必要があるんです。そして人工授粉できてうまく実がついても、それはまだ”バニラビーンズ”のよい香りはしないんです。

バニラビーンズを作るにはこの種のさやを醗酵させる必要があります。

まず、莢をお湯で3分ぐらい茹でます。その後48時間じっくり蒸すように発酵させます。その後バニラは茶色に変色し始めていきます。乾燥・醗酵を繰り返していくと徐々にあのどくどくな甘く濃厚な香りが漂ってきます。

作成にはとても長い時間と手間暇が必要。バニラアイスを食べる時は植物のバニラとそれを育てる現地の人の苦労を思い出してあげてくださいね(^_^;)

では皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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