種で遊ぶオシロイバナ、夕方から咲く理由とは?実は毒草!知られざる秘密一挙公開!自由研究にもおすすめ
オシロイバナって知っていますか?
漏斗型のかわいらしい花を株いっぱいに咲かせる一年草。
こどものころには『オシロイバナの種』で遊んだ記憶がある方も多いんじゃないかな?
それとも今はそんな遊びしないのかな(^_^;)
今回は「昭和の子供」が大好き?!オシロイバナの秘密に迫っていこうと思います(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
オシロイバナの名前の由来は?
オシロイバナの名前の由来。それは、黒くごつごつした種を割った中に入っている『真っ白な粉』をおしろいに見立てたもの。
この白い粉の正体は種の胚乳。種が芽吹くまでの栄養ですね(・ω・)ノ
オシロイバナはひとつひとつの種に、初期成長に十分な栄養を貯えた胚乳を作ることで繁殖する戦略をとっているんです。
この白い粉を手に塗って「おしろい遊び」をして遊ぶのが子供の一般的な楽しみ方。
でもこの種、じつは毒があったりします(゚Д゚)ノ
それほど強いものではないので、少し遊ぶくらいはどうということもないですが、遊んだ後はしっかり手を洗うようにしましょうね(≧▽≦)
オシロイバナで遊ぼう~落下傘(らっかさん)~
オシロイバナは種でおしろい遊びをする以外にも、花を使って落下傘遊びができます。
やり方は簡単。
- 咲いているオシロイバナを種の部分から摘み取ります。
- 雌しべがちぎれないように、種の部分と花びらをゆっくり引っ張る
- あら不思議!雌しべ一本だけが種とつながってらっかさんのような姿になります。
- 高いところから落としてみよう!
- くるくると回りながらゆっくりと落ちていくよ!
オシロイバナって何の仲間?
花としてきれいなオシロイバナですが、あまり似た花が思い浮かびません。
いったい何の仲間なのでしょうか?
オシロイバナはオシロイバナ科オシロイバナ属(学名:Nyctaginaceae)の多年草または一年草。
原産地は中南米。江戸時代に日本に渡来し観賞用として普及しました。
どおりで似たような花がないと思ったら、オシロイバナ科なんてグループがあるんですね(◎_◎;)
じつは身近なとこにもあった。オシロイバナ科の植物
特殊な花だから見たことがないと思っていたら、意外なところに仲間がいました。それは『ブーゲンビリア』
かたや一年草、かたやつる性木本と全然違うようですが、よくよく見れば確かに花はよく似ています。
よく見てくださいね、ブーゲンビレアの花は中心に見える白い部分ですよ(=゚ω゚)ノ
よくよく見比べると確かに似てますね(≧▽≦)
オシロイバナ、英語ではFour o'clock、四時の花
日本ではオシロイバナと呼ばれるこの花。英名では「Four o'clock」四時の花と呼ばれています。
その理由は、夕方4時ごろから花が咲き始めることから。
夕方から開き始めた花は夜の間、一晩中花を開いて虫を呼び、早朝にはしぼんでしまいます。
一つの花の寿命は短く、一日でしぼんでしまうんです(^_^;)
オシロイバナの花粉を運ぶのは『蛾』
わざわざ夜中に咲くのはもちろんその理由があります。
オシロイバナの花粉を運んでくれる媒介者は『スズメガ』活動時間はもちろん夜中です。
そのスズメガの生活習慣に合わせて、オシロイバナは夜に花を咲かせるんです。
スズメガに合わせているのは開花時間だけではありません。
漏斗状に細長い花の形もスズメガの口にあっているんです。
オシロイバナの花の蜜は細~い筒状の花のさらに奥にあります。
普通のミツバチなどはあまりに細く、あまりに深い花のためうまく蜜を得ることができません。
しかし、スズメガの仲間は口にストロー上の長いくちばしをもっているので、花の奥の蜜を吸うことができるんです!!
受粉出来なくても大丈夫!保険も準備したしたたかな花オシロイバナ
とは言っても、オシロイバナの寿命はたったの一晩。
花が咲いたとしてもすべて順調に受粉が完了するとは限らない。
でも、オシロイバナは花の後にはほぼすべての花後に種がつきます。
これはオシロイバナの花に隠された驚きの仕掛けがのためなんです!
なんと、万が一授粉が叶わなかったとしても、早朝に自らの雄しべがクルリと丸まり、自らの花粉を自分の雌しべにくっつける『自家受粉』を行うんです(゚Д゚)ノ
こうすることで、花の寿命は1日と短くてもたくさんの種を残して次代を育てることができるんです!すごい仕組みだ(;゚Д゚)
夏休みの自由研究に観察してもいいですね!
オシロイバナには花弁がない!?
衝撃の事実!
オシロイバナには花弁がないんです!!
( `ー´)ノ「何言ってんだよ!色とりどりの花が咲いてるじゃないか!」
そうおっしゃるのもその通り。まるで花びらのように見えますよね。
でもそう見えている部分はじつは『ガク片』なんです。
花弁は無く、種を包む「苞葉」と漏斗状の「がく片」で作られているのがオシロイバナの花なんです。
これはブーゲンビレアも同じで、色のついた花弁のようなものは苞葉、中央の漏斗状の小花がガク、花弁はありません。
オシロイバナを育てよう
かわいらしいオシロイバナ。
種で勝手に広がるくらい丈夫で育てやすい花です(≧▽≦)
でも、あんまりお花屋さんでは売っていないんですよね。
近くに咲いている花があれば、ちょこっと種をもらって来ればいいけど、近くにない場合は通信販売で購入しましょう。
流通量は少ないけど、園芸品種のオシロイバナ『微笑み返し』はガク片を包む『苞葉』にも色がついているので、花が終わった後の苞葉も観賞することができます。
オシロイバナの育て方
日当たりさえよければどこでも育ちます(^_^;)
乾燥に強く、やせ地であろうと関係なく育つ丈夫な植物。
コンクリの隙間から生えることもあるくらい丈夫なので栽培は簡単。
一年草扱いではありますが、地下に塊根をつくり、凍結しない地域であれば宿根多年草として毎年楽しむことができます。
オシロイバナの土
そんなわけで、どんな土でもよく育ちます(^_^;)
一般的な培養土なら何でもOK。
極端に水はけが悪いでもなければ失敗することもないでしょう。
オシロイバナの肥料
ほとんど不要。
植え付け時に緩効性肥料(マグアンプKなど)を与えておけば、ワンシーズンほっておいてもよく育ちます。なんて簡単なんだ(^_^;)
オシロイバナの管理
これまたほとんど不要。
野生化するくらいなので、なにも手入れはいりません。
乾燥に強く水やりすら不要(^_^;)
道端でもよく咲いている理由も納得。
まとめ
手はかからず、丈夫で病害虫の心配もほとんどない。唯一の欠点は日中に花が咲かないこと(^_^;)
夕方じゃないと花が咲かないのと、1日で散ってしまう花はもったいない。
でも、上でも紹介した園芸品種の「微笑み返し」は花びら(ガク片)が落ちても苞葉を観賞することができるので観賞期間も長くおすすめ!
夜しか開かない花ですが、日が短くなる秋になると日中から開花するようになるので、結構楽しめますよ。
オシロイバナはその独特な花の構造で、らっかさん以外にもいろいろな遊びができます。ぜひお庭で育ててお子様と楽しんでくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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