ジャーマンカモミールとローマンカモミール、お茶にするのはどっち?お庭のハーブでハーブティを作ろう

カモミール-表紙

ハーブティ飲んでますか?

香り高くリラックス効果のあるカモミールティーは、ハーブティの中でも人気が高い。

可愛らしい花の姿とは裏腹に非常に丈夫な性質を持ち、お庭で簡単に栽培できるのも魅力ですね(≧▽≦)

ところで、カモミールには一年草のカモミールと、多年草のカモミールがあるのをご存知ですか?

中にはお茶にはしないカモミールや、花の咲かないカモミールまで、いろんな種類のカモミールがあるんです。

今回はハーブティの定番。人気のハーブ『カモミール』についてご紹介します(*´▽`*)

カモミールって何者?

カモミールはキク科マトリカリア属(学名Matricaria recutita)の一年草。一般的にジャーマンカモミールと呼ばれます。

自生地はヨーロッパ、中央アジア、モンゴル、中国東部、朝鮮半島など。主にドイツで利用されることが多いことからジャーマンの名があります。

似たような花が多いキク科の小花ですが、花に青りんごに似た香りがあるので、香りを嗅げば簡単に見分けることができます。

でも、あれ?”マトリカリア”ってどっかで聞いたことあるような、ないような(?_?)

多分それは冬~早春に、花苗で販売される「マトリカリア」(Tanacetum parthenium

マトリカリア

観賞用の一年草(本来は多年草)です。園芸あるあるですが、この「マトリカリア」以前はマトリカリア属に分類されていた名残で流通名が「マトリカリア」となっているんです(^_^;)

現在はタナセツム属という別のグループに分けられてるのでハーブのカモミールとは違う扱いとなっています。こっちはお茶にしないのでご注意ください。

もう一つある多年草のカモミール

実はお茶に使われる『カモミール』と呼ばれるハーブはもう一種類あります。

それが『ローマンカモミール』

花だけをみると同じように見えますが、こちらは多年草。

キク科カマエメルム属(学名:Chamaemelum nobile) 自生地はヨーロッパ、北アフリカ、アジアなど。

本来はコチラが元々『カモミール』と呼ばれていたらしい。見た目も香りもそっくりなので、同じ仲間と思われているが、実は『属』の段階で分けられている別種。

属とは、生物の分類で『科』の下の分類。例えばバラ科にはナシ属・アンズ属・サクランボのサクラ属などが含まれる。大雑把に言えばナシとサクランボほど違うってこと。

これは最初にカモミールを分類し命名した植物学者リンネが、「カモミール(ローマンカモミール)に似ているからジャーマンカモミールにMatricaria chamomilla という学名をつけた」と伝えられており、ローマンカモミールの方が優れているため、ラテン語で『高貴』という意味を持つnobileという学名があたえれれています。

「ジャーマンカモミール」と「ローマンカモミール」成分と効果の違い

ジャーマンカモミールとローマンカモミールは、違う植物だけど花の構造がそっくりで、香りも近いため同じように扱われますが、実はその成分と効能には結構違いがあります(゚Д゚)ノ

ジャーマンカモミールの特徴

ジャーマンカモミールの特徴は、草丈30~50㎝にも育つ立性。香りがあるのは花だけで葉には香りがありません。春に花が咲き、花の終わりとともに枯れてしまう一年草ですが、こぼれ種でもよく増える丈夫な植物です。花だけを摘んでティやポプリに利用します。

有効成分にはカマズレンという抗炎症作用を持つ青色の成分を多く含みます。そのためジャーマンカモミールの精油はきれいな青色。すごい綺麗(≧▽≦)

高い抗菌作用、抗アレルギー作用が特徴でスキンケアや婦人系の不調に効果があるといわれています。

ローマンカモミールの特徴

ローマンカモミールはジャーマン種と異なり低く、芝生のように広がります。耐寒性も強く東北地方でも越冬できる多年草ですが、暑さと蒸れに弱く加湿状態がつつくと葉が黄色く枯れてしまいます。

花丈は低く15㎝程度、花だけでなく葉や株全体に香りがあるのも特徴。基本的な利用はやはり「花」ですが、香りのある緑のジュータンとしてグランドカバーとしての利用もできます。ただし蒸れにより傷みやすいので広い面積や、水はけの悪い場所での利用には向かないですね(^_^;)

有効成分はエステル類で、ジャーマンカモミールとは全く違う組成となっています。精油の色も黄色です。

ローマン種はお茶にすると苦みが強く、ジャーマン種に比べると、あまりお茶には向かないといわれています。

しかし効能として鎮静作用が強く期待され、不安、胃腸の不調、不眠などの改善が期待されます。またアンチエイジング効果もあり、美容のハーブとしても有効。化粧品やカモミールウォーター(カミツレ液)として販売もされています。

日本名『カミツレ』ってどういう意味?

「カモミール」の語源はギリシャ語のχαμαίμηλον(chamaimēlon)に由来する。読み方はカマイメーロン。これがカモミールとなったらしい。

意味は「earth-apple」地面に生えるりんごのような香りの植物ということ。

カモミールは江戸時代、ポルトガル人やオランダ人によって日本に持ち込まれ、オランダ語のカーミレ(kamille [kaˑˈmɪlə])の綴り字に、「加密列」の漢字をあてていたため「カミツレ」と呼ばれるようになりました。

なんだか暴走族の当て字のような名前(^_^;)

カモミールの品種紹介

似ているようで結構違うカモミール。でもカモミールにはジャーマン種・ローマン種のほかにもいくつかの種類が存在します。

簡単に代表的なカモミールをご紹介しましょう(≧▽≦)

一年草『ジャーマンカモミール』

学名:Matricaria recutita

春、もしくは秋まきの一年草。立性で30~60㎝ほどの高さに成長する。

香りがあるのは花だけで、開花時期に花を摘んでお茶に利用することの多いハーブ。一般的に「カモミールティー」といえばジャーマンカモミールのお茶を言います。

花は小さく中央の黄色い部分がぽっこり膨らむのが特徴。

多年草『ローマンカモミール』

学名:Chamaemelum nobile

低く広がるように育つ耐寒性多年草。花時期は5~6月で15~30㎝程度と花の高さは低い。

花だけではなく、葉にも香りを持つため、「香る芝生」として利用されることもあるが、蒸れやすいので密植させる場合は水はけよく植える必要があります。

花はジャーマン種よりも大きく、中央はそれほど盛り上がらない。

お茶にもできるが、苦みが強く、一般的な「カモミールティー」には用いられない。鎮静作用の強い香りでアロマや美容用途としての利用が多い。

一緒に植え付けた植物を元気にする「コンパニオンプランツ」としての効果もあるので花壇などでも積極的に利用したいハーブです(≧▽≦)

ローマンカモミールの八重咲種『ダブルフラワーカモミール』

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学名:Chamaemelum nobile ‘Flore Pleno’

ローマンカモミールの変種で花弁が八重に変化した品種。基本的な特徴はローマンカモミールと同じだが、一重のローマン種より香りが甘いことからフランスではハーブティとしての利用も多いようです。

グランドカバーに使う『ノンフラワーカモミール』

学名:Chamaemelum nobile ‘Treneague’

ローマンカモミールの中でも、花が咲かず低く広がるように改良された品種。花が咲かないのでお茶などには使えないが、グランドカバーとしては花の処理や刈込の手間がかからないので便利。

とはいえ、蒸れに弱いのは変わらないので栽培時は注意しましょう。

黄色のカモミール『ダイヤーズカモミール』

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『カモミール』の名前はあるけれど、見た目も違えば、グループも全く違う。ダイヤーズカモミールはキク科コタ属(学名:Cota tinctoria)の常緑多年草。耐寒性も高いので寒冷地での冬越しも可能です。

カモミールといっても、お茶にはできません。さらに葉にも花にも香りはありません。ホントなんで『カモミール』の名前つけたんだか意味不明です(;゚Д゚)

それじゃあ何の役に立つのかといえば、それは「染色」ダイヤーズカモミールの花からは鮮やかな黄色の染料が取れ、鮮やかな黄色の染め物を作ることができます。

カモミールのハーブティ

ハーブティに向くのは「ジャーマンカモミール」ですが、「ローマンカモミール」や八重咲の「ダブルフラワーカモミール」でもティにすることは可能です。

ここでは、カモミールティの簡単な淹れ方をご紹介しておきましょう(*´▽`*)

カモミールハーブティの淹れ方

カモミールのハーブティに利用されるのは花の部分です。

花が咲いてきたら花弁が下がる前に「花だけ」を収穫します。開花初日より2日目くらいのものが薫り高いとされています。

ジャーマンカモミールは来年のため種を収穫するつもりなら、すべて収穫しきらないように少し残しておきましょう。

ローマンカモミールは株が残るので、花後は夏に蒸れないように10㎝程度まで刈り込んでおきます。必ず葉は残して、丸坊主にならないように注意しましょう。

フレッシュハーブティの作り方

フレッシュハーブティ(生のまま使用)の場合は、軽く水洗いしてそのままティポットに入るだけ。

量はお好みですが、カップ一杯5~6花ぐらい。熱湯を注いで5分ほど蒸らせば出来上がり。

蒸らし時間が長いと苦み成分が多くなるので、あまり長い時間は置かない方がいいです(*_*;

ドライハーブティの作り方

開花時期ならばいいけど、フレッシュハーブを楽しめる時期はそれほど長くはありません。

一年を通してカモミールティーを楽しむには、収穫したカモミールを乾燥させて保管しておきましょう。

  1. カモミールの花だけを収穫。軽く水洗いします。
  2. ざるなどにキッチンペーパーを引いて風通しのいい半日陰で乾燥させます。
  3. たまにかき回して2~3日しっかり乾燥させます。
  4. 瓶に詰めて保管。水分が残っているとカビが発生するので、しっかり乾燥させましょう。保管時も乾燥剤を入れておくと保存しやすいです。
  5. 約1年ほどは保管が可能。
  6. 利用時は1人前、小さじ一杯ほどを熱湯で5分ほど蒸らして利用します。

カモミールもハーブティは単体でも美味しくいただけますが、他のハーブとブレンドしてオリジナルハーブティを作ったり、ミルクで煮出してカモミールミルクティにしてもいいですね(≧▽≦)

ドライにしなくても密封容器に入れて冷凍保存も可能です。冷凍の方が繊細な香りが残るともいわれています。味や風味に違いが出るので、自分のお気に入りの方法で保存していろいろ楽しんでくださいね。

カモミールハーブティの効能

カモミール単体のハーブティはリラックス効果があるといわれています。

青りんごに似たフルーティな香りは、ハーブティ初心者でも飲みやすいと思います。この香りには高いリラックス効果があり、高ぶった気分を鎮静化する効果があるので就寝前に飲むと、良い睡眠がとれるといわれています。

また、カモミールティーには体を温める効果もあるので、風邪の初期症状にもおすすめ。リラックス効果により免疫力を高める効果も期待できるため、風邪のひきはじめに特に効果を発揮します。

のどの粘膜を保ち殺菌作用で細菌やウィルスの侵入を防ぐため風邪の流行りだす季節には特におすすめのハーブティですよ( *´艸`)

妊婦さんは注意!

ただし、カモミールには子宮を収縮させるはたらきがあるとわかっています。妊婦の方はカモミールを含むハーブティ全般の摂取には注意しましょう。利用できるハーブについては病院の先生など専門の方と相談して利用しましょうね。

カモミールを育てよう!カモミールの育て方

カモミールのハーブティはティパックでも販売されていますが、やっぱり自家製で作りたい(≧▽≦)

お茶を楽しむならジャーマンカモミールがおすすめですが、ローマン種も基本的な育て方は同じです。

初心者は苗から育てよう

カモミールは育てやすいハーブですが、始めは苗から育てるのが簡単。

日当たりがよく、水はけ水持ちのよい肥沃な土地を好みます。つまり普通の花を育てるのと同じ(^_^;)

ハーブ用の培養土でもいいけど、お花用の培養土や野菜用の培養土でもよく育ちます。

カモミールの肥料は?

植え付け時に緩効性の肥料(マグアンプKなど)をすき込んでおきましょう。花が上がりだす3月ごろにリン酸分の多い液体肥料(ハイポネックスなど)を追肥することで花をたくさん咲かせることができます。

カモミールを種から育てよう

カモミールは丈夫なので、花を収穫せず残しておくだけでこぼれ種で毎年咲いてくれることもあります。

種を採取した場合は、室内で秋まきして暖かくなってから屋外に出すか、早春2~3月に種から育てることが可能です。

種は細かいので、少量の砂などに混ぜて、種まき用土に撒きます。覆土をすると深くなりすぎるのでそのままで優しく水をかけましょう。ポットなら底面から吸水させる方が種が流れないので安心です。

苗が5~8㎝位に育ったら定植してあげましょう。

まとめ

ハーブティでも人気の高いカモミール。ハーブティが苦手という人でも飲みやすいのでチャレンジしてほしいですね(≧▽≦)

栽培も簡単。土がしっかりしていればほとんど手間いらずで毎年花を咲かせてくれますよ。

苗を購入する際は、お茶として利用するならジャーマン種を選びましょう。背が高く育つので植え場所は注意です。

グランドカバーとして利用するならローマン種や花の咲かないノンフラワーカモミールがおすすめ。

ローマンカモミールもお茶利用もできますが、若干苦みがあります。

用途に合わせて選んでくださいね。

では、皆様よいハーバル園楽を~(。・ω・)ノ゙

   

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