下を噛みそうなコニファー「フィリフェラオーレア」の話(゚Д゚)ノ
マンションやオフィスビルの入り口で、グランドカバーとして使われる針葉樹(コニファー)を見たことがありませんか?
普通のコニファーのように芯が高くは伸びず、低く広がるので足元を覆ったり、景観を作るのに利用されます。
通常、普通のコニファーは1本中心となる枝がまっすぐに伸び、それを中心とした三角錐の形をとるのが一般的です。有名なところでは以前にご紹介した「ゴールドクレスト」など。
これらはどんなに頑張っても次々に上向きの強い枝が伸びるので、低く仕立てるのは至難の業。下草として使われるコニファーは「這性コニファー」と呼ばれる直立型とは別の品種が使われます。
今回は数多くある這性コニファーの中でも今回は、一番人気フィリフェラオーレアをご紹介しましょう(*'▽')
目次(*´▽`*)
黄色いヒモみたいなコニファー
こんな植物、生けこみの足元などで見たことないですか?
何を隠そう、この黄色いやつがフィリフェラオーレアです。
「ふぃりふぇらおーれあ」ってなんだか言いにくいですよね。実は私も初めて聞いたときは「斑入りフェラオーレア」だと思ってました(^_^;)
オーレアってのは「黄色」って意味なのでいろんな植物の名前でも見かける。じゃあ、緑の「フィリフェラ」なるものがあるかというとそういうわけではないようです。
緑のものとしては日本では古くからサワラの変種「ヒヨクヒバ」とヒノキの変種「スイリュウヒバ」が知られており、どっちもイトヒバと呼ばれるのでごっちゃになっていることもあるようです。比べないと違いもわからないようなので、そういうものがあるんだ~くらいで十分だと思います(^_^;)
ところで、このヒヨクヒバもスイリュウヒバもサワラやヒノキといった背の高い木の変種なのだから、もちろん高く伸びます。
日本庭園などできれいに仕立てられたものも見かけますが、さてフィリフェラオーレアはどうなのでしょう??
でっかくなるぞ!!フィリフェラオーレア!!(゚Д゚)ノ
フィリフェラオーレアはサワラの変種です。つまり、日本名では「黄金ヒヨクヒバ」
もちろん、大きくなります(゚Д゚)ノ
切らなければ芯が立って、最終的には5mを超える庭木になります。
生けこみに使う場合には毎年伸びる芯を切って、小さく仕立てる必要があるんです。
でも、生け込みに使われているフィリフェラオーレアはそんなにカットされていないようにも見えますよね、奥さん!それ、フィリフェラオーレアぢゃないかもしれませんぜ(。-`ω-)
おっきくならないフィリフェラオーレアがある。
それが↑コレ。コニファー ゴールデンモップといいます。
見た目はすっかりフィリフェラオーレアとおなじ。隣で比べても見分けがつかないくらい似ています。
それもそのはず。ゴールデンモップはフィリフェラオーレアの変種なのです。
最大の違いは、芯が立たないこと。
これにより植栽の足元やグランドカバーとして使っても背が高くなることがなく、整枝剪定の手間も減らせるってわけです。
見た目はすっかり同じなので、品種がきちんとわかるお店で購入するようにしたいですね。
お店でも結構フィリフェラオーレアをグランドカバー用に販売しているお店が多いけど、値段はほとんど変わらないのでグランドカバーとしての用途なら絶対「ゴールデンモップ」のほうがおすすめです(=゚ω゚)ノ
楽天でも取扱量は圧倒的にフィリフェラオーレアのほうが多い、5倍以上!
これを読んでいる方は間違えず、「ゴールデンモップ」で注文しましょうね。
フィリフェラオーレア、ゴールデンモップの育て方
用土
なにせ、グランドカバーとして使われるくらいだから、育て方は難しいことはないです。
それなりに水はけのある場所なら腐葉土を掘り上げた土に3割くらい混ぜて植えれば、まあほとんど問題なし。
数年植えっぱなしにすると土が硬くなるので数年に一度冬の時期に足元にたい肥をしいて固くなった表土を耕してあげると土の通気性が改善されて元気に育ちます。
肥料
植え付け時にはマグアンプKの大粒などを適量与えておきましょう。肥料切れすると葉色が汚くなるので、年に1回くらいは追肥したいところ。
冬場の寒肥として有機質肥料(粒の油粕など)を与えると新芽がきれいにそろいます。
植える場所
針葉樹なので寒さには強く北海道でも南のほうならばOK。日本の南部は針葉樹が育っていれば、まあ大丈夫かな。
耐陰性もあるけど、日当たりが悪いと黄色がきれいに発色しないので、基本的に日当たりは大切です(゚Д゚)ノ
剪定
ゴールデンモップの場合はほとんど剪定は不要です。芯が立ち上がってくるようならそれはフィリフェラオーレアなのかもしれません(。-`ω-)
その場合は大きくならないように剪定をお忘れなく・・・
剪定のタイミングとしては新芽の吹く前、3月ごろがおすすめ。
「切り口が酸化してきたなくなるので鉄の鋏は使わず、手でちぎって剪定しましょう」なんて書かれていることが多いですが、まあ、確かに間違っちゃいなんですけどね(^_^;)
1本ならともかく何十本もの生け込み全部ちぎってたらいつまでたっても終わらないよ(゚Д゚)ノ
剪定はもう気にせずに鋏でガシガシ行きましょう。
多少切り口が汚くなっても新芽が伸びれば目立たなくなります(゚Д゚)ノ
盆栽など細かいところまで神経をとがらせ仕立てるならともかく、生垣はできるだけ簡単に管理できないと嫌になっちゃいますよ。
ただし注意点が一つ。コニファーは葉の付いていない枝まで刈り込むと芽吹かないという性質があります。あまり深く刈り込むとハゲてしまうので、毎年軽い剪定にとどめて大きさを維持できるようにしましょうね。
まとめ
足元を覆うように育てたいなら、品種は「ゴールデンモップ」を選んで植えましょう(*'▽')
丈夫だから管理は簡単。年に一度くらい肥料やたい肥を施してね。
剪定も気にせず鋏で切ってもいいけど、切りすぎ注意!
フィリフェラオーレア・ゴールデンモップは柔らかい雰囲気と明るい黄色はお庭や生垣の足元を明るくしてくれます。上手にお庭づくりに利用して行きたいですね(*'▽')