セダム図鑑!世界中の多彩な種類30種を紹介。初心者でも育てやすいおすすめ品種、育て方

セダムは、多肉植物の一種であり、世界中に約400~500種類が存在しています。

その多くは日当たりがよく、乾燥した環境に適応した植物であるため、グランドカバーとしてはもちろん、屋上緑化にも適しています。

今回は、そんなセダムの魅力や育て方についてご紹介(≧▽≦)

今回は30種を紹介しているが、今後もどんどん更新予定です。

セダムの特徴

セダムには、種類によって異なる特徴がありますが、一般的には小さな葉が密生していることが多い。

一般的にはぷっくりとした葉の姿を観賞することが多いですが、中には花を咲かせる品種も存在します。

ただし、花は小さくそれほど観賞価値が高いとは言えません。基本的には様々な色と、かわいらしい形を楽しむ『カラーリーフ』として利用しましょう。

また、多くの品種は繁殖が簡単で、葉を挿し木して栽培することができますし、株分けして増やすこともできます。

セダムの利用

『セダム』というと、一般的には屋外のグランドカバーとして利用する品種をさすことが多いですが、中には『虹の玉』や『玉すだれ』のように寒さに弱く主に観葉多肉として利用するものもあります。

一般的な多肉植物に比べれば耐寒性はありますが、霜などには当てないように管理することが必要です。

逆に屋外で販売されることの多い低くもこもことマウンド状に育つセダムの仲間は、寒さにも、暑さにも強く強健なため、お庭のグランドカバーのほか、屋上緑化などにも利用されています。

セダムの育て方

セダムは、水はけがよく、乾燥した環境でも育ちます。

セダムには寒さに弱く冬は室内管理が必要な『多肉植物型セダム』と、暑さ寒さにい強く、強健で年間を通して屋外で栽培可能な『グランドカバー型セダム』があります。

どちらも生育期は春と秋で、真夏と真冬は成長を止めます。

栽培方法が若干異なるので、以下にそれぞれの育て方を簡単にまとめます。

『多肉植物型セダム』の育て方

寒さに弱いセダムを多肉植物として栽培する場合には、以下の点に注意する必要があります。

  1. 冬期の管理 寒さに弱いセダムは、冬期には室内に移す必要があります。また、室内でも日当たりがよく、風通しの良い場所に置きましょう。室温は、5℃以上を保つようにしましょう。高温すぎる環境は間延びするので注意が必要です。
  2. 品種によっては寒さにあたることで、きれいに発色する品種もあるので、秋は5~8℃くらいの定温に当てて栽培します。
  3. 適切な水やり 冬期は、乾燥気味の環境を好むセダムでもあります。水やりは、土が完全に乾いてから行いましょう。冬期は水やりを控えめにすることで、根腐れを防止することができます。
  4. 適切な肥料 冬期は、成長が遅くなるため、肥料を与える必要はありません。春先になってから、肥料を与えるようにしましょう。
  5. 適切な剪定 春と秋は生育期のため、放置していると姿が乱れます。必要に応じて、茂りすぎた部分を剪定することができます。温度があればどこで切っても芽を吹くので大丈夫です。切った枝の部分も切り口を乾燥させてから土にさすことで株を増やすこともできます。冬期には、成長が遅くなるため、剪定の必要性はあまりありません。

『グランドカバー型セダム』の育て方

暑さ寒さに強いセダムは、グランドカバーとしても利用できるため、広い範囲を覆うことができます。

  1. 日当たりと水やり 暑さ寒さに強いセダムは、日当たりがよく水はけの良い場所で育てることが重要です。水やりは、土が完全に乾いてから行いましょう。屋外に地植えした場合は基本的に水やりは不要です。
  2. 暑さにも比較的強いですが、多湿になると根腐れの原因となります。できるだけ水はけのいい場所を選んで栽培し、過剰な水やりは避けましょう。風通しがいいことも重要です。
  3. 肥料 セダムは、肥料を与えすぎると葉の色が薄くなり、生育が遅くなる場合があるため、控えめに与えましょう。春先に、緩効性の肥料、もしくは薄めの液体肥料を与えると良いでしょう。
  4. 剪定 成長が旺盛なため、茂りすぎた場合には、剪定することが必要です。また、花後には、花茎を切り取りましょう。
  5. 株分け 成長が旺盛なため、定期的に株分けを行うことで、健康な状態を保ちます。
  6. 耐寒性のあるセダムの多くは、冬は葉を落として休眠する落葉性のものが多いです。冬に地上部がなくなっても春になればまた芽吹いてくるのでそのまま管理しましょう。

セダムの増やし方

セダムの育成方法は、葉を挿し木する方法と、株分けする方法があります。

葉を挿し木する場合は、葉を切り取り、切り口を乾かし、土に挿し込みます。

株分けする場合は、根を含めた一つの株を小さく分割し、新しい鉢に植え替えます。

セダムの種類

セダムには、世界中に約400~500種類が存在しますが、ここでは代表的な種類を紹介します。

『多肉植物型セダム』

このグループは5度以下の気温では枯れてしまうことがあるので、冬は室内での管理がおすすめです。

ある程度の定温に当てることで、紅葉して観賞価値が高まるので、最低気温で5~8℃の時期は屋外で寒さと光に当ててあげましょう。

乙女心

熱いのが苦手、高温多湿に注意。

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虹の玉

乙女心から作られた園芸種で、乙女心より小型。斑入り種の『オーロラ』もある。

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八千代

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レッドベリー(Sedum redberry)

虹の玉のわい性種で、ぷくぷくの葉が密につきます。

名前の通り紅葉が見事!真っ赤に染まります。


虹の花

葉先だけが花のように半透明のピンクに染まる人気品種。

ただし、次に芽吹いても同じように白くはならない。実は薬品で葉緑体ができないように処理をしているとか・・・

切り花感覚で今を楽しむ多肉です。その後の生育も悪いので購入時は注意しましょう。

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玉つづり

下垂して成長するセダム。伸びていくと、垂れ下がるような姿になります。

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ペレステラロサエ ピンクエッジ(Sedum perezdelarosae)

2012年に登録された比較的新しいセダム。

メキシコ南部原産で、ロゼット状の葉が密に育つ。

紅葉時はふちを中心に赤く色づく。霜には当てないように、冬は室内で管理しよう。

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トレレアシー『天使の雫』( Sedum treleasei)

白い粉をふいた優しいグリーンの葉がかわいい。

直立型だが、乙女心などよりも密に葉が生える。

薄っすらピンクに色づく紅葉も素敵です。

トレレアシーは特に『暑さ』が苦手。真夏は断水して風投資のいい半日陰で管理しましょう。

コミックトム(Sedum commxitum)

寒さにあたると全体にピンクに染まって可愛い。

比較的水を好むセダムなので、年間を通して切らし過ぎないように注意。

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『グランドカバー型セダム』

暑さ寒さに強く、寒冷地でなければ屋外に植えたままで越冬します。低く横に広がる性質をもつものが多く、グランドカバーとして広く利用されます。

スプリングワンダー

暑い時期はやや間延びした姿に、乱れてきたら剪定で整える。

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ヒレブランティ

プチプチした葉が可愛いセダム。寒さと日に当てることで紫に近い赤に染まりとても綺麗

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ダシフィルム

プチプチしたしずく型の小さな葉が密につく。寒くなると紅葉し、ほんのりとピンクから薄い紫色に染まります。

*ダシフィルム・姫星美人・パープルヘイズなどの名前で販売されることもあります。厳密には違う品種なのかもしれませんが、ほとんど見分けがつきません。

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ホソバオウゴンマンネングサ

もこもこ増える!セダムの代表。乾燥に強いといっても結構水が好きなので、春と秋は乾燥しすぎないほうがよく育ちます。夏は蒸れるとすぐ腐れるので注意。

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緑斑ホソバオウゴンマンネングサ

性質はホソバオウゴンと同じ。混色で色の違いを楽しもう。

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白花タイトゴメ

海岸の岩場に群生して自生するタイトゴメの白花。通常種は黄色い花を咲かせるがこちらは白花。

名前は「大東米」いわゆるインデイカ米やタイ米と呼ばれる細長く大きいイネに葉の形が似ることからきている。

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斑入りタイトゴメ

グリーンにクリームがところどころに入る珍しいセダム。新葉ほど白~黄色の班がきれいに確認できます。

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コモチレンゲ

正しくは、イワレンゲ属Orostachysなのでセダムではないが、よく一緒の売り場で販売される。管理は基本的に同じで大丈夫。長く伸びたランナーの先に子株を作る独特な姿が人気。

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サラサグラレモスグリーン

グリグリと呼ばれて、寄せ植えなどでも人気のセダム。伸びたらちょん切ってばらまくだけでも増える(≧▽≦)

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ドラゴンズブラッド

セダムに分類されることもあるが、正しくはキリンソウと呼ばれるグループ。コーカサス地域に自生する”コーカサスキリンソウ”

その中でも赤みの強いものを選別した選抜品種。初夏に咲く真っ赤な花もきれい。

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トリカラー

気温が低いと覆輪部分のピンクが濃くなり、高いと白っぽく変化します。ドラゴンズブラットと同じコーカサスキリンソウの仲間。

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アトランティス

はっきりした斑入りのマーブル模様が、とてもポップで可愛らしいセダム。

朝鮮半島から130Kmほど沖合の火山島、鬱陵島(ウルルントウ)に自生するタケシマキリンソウの覆輪品種。斑が美しくセダムの中でも特に人気が高い。

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モリムラマンネングサ

原産地などの詳細は不明、とにかく丈夫でよく広がります。

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斑入りマルバマンネングサ

日本の岩場や石垣などに自生するマルバマンネングサの斑入り種。日本産のため非常に育てやすい。

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フクリンマンネングサ

セダムの中では珍しく立ち上がる性質がある。覆輪の白い部分は寒さにあたるとピンクに染まります。

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メキシコマンネングサ

”メキシコ”と名前にはあるが、メキシコやアメリカ大陸に自生はなく、原産地は不明。一説には東アジア原産ではないかともいわれています。

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パリダム

丈夫でよく広がる。寒さにあたると紅葉します。

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きれいな斑入り種「斑入りパリダム”クリームソーダ”」もあります。


チョコレートボール

マツノハマンネングサの銅葉品種。ほかにはない銅色の葉が目を引きます。アレンジなどのポイントにも。

苗の販売⇒:セダム ‘チョコレートボール’

リトルミッシー

リトルミッシーは斑入りの小さな葉が可愛いセダム。正しくはクラッスラ属(カネノナルキなどの仲間)なのでそこまで寒さに強くない。5度以下にはしないほうが安心です。

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その他のセダム

このほかにも、分類方法によってはセダムの仲間に含められるグループが存在します。

ミセバヤ

セダムの仲間にしては珍しい、美しい花も楽しめる仲間。

日本古来より万葉の植物として親しまれている多年草で、ミセバヤの中でも多くの品種があります。





キリンソウ

海岸から亜高山帯までの、岩場や乾燥しやすい草原に生える多肉質の植物。

日本にも自生するが高山植物が多く、夏の管理が難しい。海外産のコーカサスキリンソウなどは丈夫で育てやすく、セダムのコーナーによく紛れて販売される。

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まとめ


代表的なセダムの種類を紹介しました。それぞれ特徴が異なるため、自分が育てたい種類をえらんだり、色々混ぜて育てるとおもしろいですよ。

セダムは、育てやすい植物であり、グランドカバーや屋上緑化に適しているため、都市部での環境改善にも貢献できます。

また、かんたんに増やすことができるので初心者の方でも始めやすい植物です。

たくさん種類があるのでコレクションしてみるのもいいかもしれませんね。

では、みなさまよい園楽を~~~~~~(≧▽≦)


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