その”わさび”本物?日本のハーブ「山葵」とチューブわさび
お寿司に欠かせないものといえば”ワサビ”ですよね(≧▽≦)
子供のころはあの鼻に抜けるツンとした感じが苦手で食べられなかったという方も多いかもしれませんが、大人になると不思議とワサビがないと味気なくなってしまう。不思議ですね~(^_^;)
ところで、ワサビってどんな植物か知っていますか??
目次(*´▽`*)
清流に生える日本古来のハーブ”ワサビ”
ワサビは、大根などと同じアブラナ科の中のワサビ属に分類される。学名はEutrema japonicum。以前はWasabia japonicaとされていたこともあるが、現在はEutrema に統合されるのが一般的。
アブラナ科なので早春に白で4枚花弁の小さい花を咲かせます。花を咲かせる前の蕾状態の若芽は”花ワサビ”と呼ばれ春の食材として利用されます。
葉っぱも”葉ワサビ”として食用にされます。ただどちらも収穫しすぎると、メインである根茎が太らないので利用される量は少ない。
やはり、中心となるのは太くなった根茎の部分。ここをすりおろすことで見慣れたワサビが出来上がります。
ワサビの名前の由来は?
ワサビは漢字で書くと「山葵」これは山に生える葵の葉に似た植物ということ。アオイは水戸黄門でもおなじみ徳川家の家紋にも使われる植物だが、本来のアオイはウマノスズクサ科のフタバアオイで植物的に関係はない。葉の形が似てるだけ。
ワサビの音は平安時代から「和佐比」と表記されている。名前の由来は早春に咲くアオイに似た葉の植物ということから「早生葵(ワセアオイ)」から変化したのではないかとの説が有力だが、これも諸説あるらしい。
ワサビの栽培
ワサビの風味は揮発性が高く、すりおろしてからどんどん風味が落ちていきます。すりおろしたてが食べたい!そんな方は自宅での栽培にチャレンジしてみては?
畑ワサビと沢ワサビ
春先に苗として販売されるのは「畑わさび」名前の通り土のある畑で育てるワサビ。そしてワサビとして思い浮かべる茎の太いワサビが名前の通り川などで栽培される沢ワサビです。
ですが、実は両者とも植物としては同じものらしい。ワサビという植物を水耕栽培で育てると茎が太くなって「沢ワサビ」に、畑で育てると茎は太くならず、葉がよく茂る「畑ワサビ」になるんだそうです。
畑ワサビは根茎ではなく、上で紹介した花ワサビや葉ワサビとして食べる野菜ですね。
ワサビの栽培
畑ワサビの苗を根を痛めないよう土を落として水耕栽培にすれば、沢ワサビに育てることは理論的には可能。ただし、お店で売っているような立派な太い茎に育てるにはプロでも2年以上かかるらしいからなかなか根気がいるかもしれません(^_^;)
さらにワサビは暑さが苦手。清流を好み常に水が流れていることが必要。天然の沢以外では水槽のポンプで流れを作り、夏はクーラーで水温を5~15℃に保って管理しなくてはいけない(゚Д゚;)
強い日差しは必要ないのが唯一のすくい。とはいえなかなか自宅での栽培は難易度が高そうです。
畑ワサビは基本的に普通の野菜と同じで問題ないのだけど、強い日差しと暑さは注意。半日陰のような場所か夏は寒冷紗で日差しを遮る必要があります。
沢ワサビに比べたらかなり現実的。収穫した葉ワサビはあえ物や醤油漬けで食べるとワサビの辛みが感じられてご飯が進みますよ(≧▽≦)
みんなが食べてる”ワサビ”は”ワサビ”じゃない?!
皆さん家ではどんなワサビを使っていますか?
「うちは毎回ワサビの根をすりおろしているんだ(●´ω`●)」
そんな家はごくごく少数ではないでしょうか?多くのご家庭では使いやすいチューブのワサビを使っているのではないでしょうか?
このチューブワサビ。中身はワサビじゃありませんから!
チューブワサビはホースラディッシュ?
チューブのワサビって各社いろいろな商品を出していますよね。それこそお値段もいろいろ。チューブのワサビのパッケージに「本わさび使用」と書かれていたら、50%以上は本物のワサビが使用されています。「本わさび入り」は入っているけどその割合は50%以下というとです。
また表記で「生ワサビ」は本物のわさびではなく西洋わさびの和名を持つハーブ「ホースラディッシュ」が多く使われています。これをすりおろしたものは生ワサビとされます。
ちなみにホースラディッシュは 学名:Armoracia rusticana 同じアブラナ科ではありますが、ワサビ属とは違う仲間になります。
同じように太い根茎を持ち、強い辛味がありますが色は白色です。
ワサビより栽培が簡単なホースラディッシュを粉末にしたものが「粉ワサビ」そしてこれを練って緑に着色したのが「チューブワサビ」です(゚Д゚;)
白いワサビだと雰囲気が違うのはわかるけど、着色してるって言われるとなんか嫌ですよね(;´Д`)
チューブわさびまとめ
- 本わさび使用 本物のワサビをすりおろして50%以上配合。
- 本わさび入り 本物のワサビが入っているがその割合は50%以下。
- 生ワサビ ホースラディッシュをすりおろしたもの。多くは何らかの着色で緑になっている。
- 粉ワサビ ホースラディッシュを乾燥して粉末にしたもの。
本わさび使用の表記があっても、その量は50%以上としか規定されていないから、ホースラディッシュや辛味を安定させるものが添加されているのはしょうがない。中には100%の表記があるものもありますが、使用されているワサビが中国産だったりと、チューブワサビは購入前に原材料のチェックをした方がいいかもしれません。
超高級!国産生ワサビの根茎
でもまあ、それも仕方のないこと、国産ワサビは普通に買ったらとんでもなく高価なんです。
これではもう一皿お寿司が食べられそうですよね(^_^;)
まとめ
畑ワサビと沢ワサビは同じものだが、育て方の違いで形が変わってくるものでした。
さらに、チューブのワサビが大半がワサビですらない。ホースラディッシュだったという事実は結構衝撃だったのではないでしょうか?
すりたての本わさびは、チューブのワサビのような激しい辛味ではなく、まろやかだそうです。残念ながら食したことはありませんが・・・
だれか経験された方いましたらご報告お待ちしております(^_^;)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙