簡単キイチゴ栽培!家庭果樹ラズベリーとブッラクベリー違いと育て方

- 家庭果樹で一番簡単な種類は何ですか?
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ほとんど放置でも育てられるのは、キイチゴ(ブラックベリー・ラズベリー)がおすすめです(≧▽≦)
よく聞かれるのがこの質問。一般的には栽培植物の中でも果物は難易度が高いものに分類されます。
その中でもキイチゴ類は育てやすく家庭果樹初心者にオススメ(≧▽≦)
でも、なんで果樹は育てにくいんでしょう??
目次(*´▽`*)
家庭栽培には向かない?果物の木
果樹を家庭で育てるにはいくつかの問題があります。
まずは大きさ。
基本的に樹高が高かったり、広い面積を必要とするものが多いのが庭で育てるには第一の問題(>_<)
1本だけで済むなら何とかなっても、果樹は1本では実をつけず花粉をもらうための『受粉樹』が必要となることが多い。
1本ならともかく2本植えるには、それなりにひろい土地が必要ですよね(^_^;)
小型の果樹
比較的に小型の果樹にはスグリや柑橘類、ブルーベリーは比較的コンパクトに育ちます。
1本で実をつける果樹
ブドウやザクロ、イチジクは受粉樹不要で1本で実をつけます。上で紹介したスグリや柑橘も1本で実をつけます。
果樹にはさらに、栽培を難しくする問題があるんです。
美味しい果物は虫も大好き
果樹栽培で最も困るのが、病害虫問題。
実が甘い果樹は樹液も美味しいのか、非常に虫がつきやすい。植物を守るためにしっかり管理が必要なうえ、実がなりだしたら今度は野鳥との戦い(^_^;)
美味しい果物を食べるには苦労が絶えません。
もっとも簡単に果物を味わいたいならキイチゴがおすすめ
狭い場所や、鉢での栽培も可能で、受粉樹不要。1本で実をつける。
しかも病害虫の心配がほとんどない果物。それがキイチゴ『ラズベリー』『ブラックベリー』
生の果実としてお店に出回ることはまずない果物だから、生の味を楽しめるのは家庭果樹ならでは。
よく間違えられるのが、『ブルーベリー』
おなじベリー類ではあるけど、ラズベリー・ブラックベリーがバラ科キイチゴ属であるのに対して、ブルーベリーはツツジ科スノキ属。
似ているようで全く違う植物です(^_^;)
ブルーベリーはまたの機会にして今回は『ラズベリー』『ブラックベリー』に絞ってご紹介します。
ラズベリー・ブラックベリーは色が違うだけ?

今まで一緒くたにして紹介してきたラズベリーとブラックベリー。
実の色は赤と黒なのは確かですが、実は同じキイチゴの仲間ですが、単に実の色が違うだけではなく、違う植物なんです(゚Д゚)ノ
分類上は同じキイチゴ属(Rubus)に分類されるが、実の形状や枝の育ち方によって大まかに分けられます。
ラズベリー
ヨーロッパで古くから栽培されていたキイチゴに、北米産の品種が掛け合わされることで現在の園芸品種が生まれました。
「フランボワーズ」はラズベリーのフランス語の呼び名です。
特徴としては枝は直立し、1~1.5mに育ち、花は白色で、春に咲きます。
見分けるポイントは実をはずした際に花托は残り、集合果(赤く熟した部分)だけが取れるのが見分けるポイント。

そのため果実には空洞ができますΣ(・ω・ノ)ノ
一般的に日本で出回っている品種の幹には細かいとげがありますが、トゲのないものもあります。
『イエローベリー』の名前で出回る黄色いキイチゴはラズベリーの仲間で、正しくは『イエローラズベリー』です。
正しくは品種もいろいろあるんだけど、園芸店の果樹コーナーでは『ラズベリー』としか書かれていないことがほとんど。
この場合は最も一般的な「インディアンサマー」という品種である場合が多いです。
ブラックベリー
栽培種セイヨウヤブイチゴ( Rubus fruticosus)の仲間をさす名前として利用されています。
アメリカ中部原産で、枝はラズベリーと違い、つる状に長く伸びます。
花はややピンクをおび、果托は台座から離れて果実と一緒に外れます。

ブラックベリーにも多くの品種がありますが、多く出回っているのはトゲのない『ソーンフリー』という品種。
ブラックベリーは完熟させないとかなり酸っぱい!
果実が赤い状態はまだまだ未熟。黒くなって触って落ちるくらいに完熟すると生食できるくらいに甘くなります( *´艸`)

ラズベリーとブラックベリーの交雑種
カルフォルニア州でラズベリーとブラックベリーの交配から作られた『ボイセンベリー』という品種があります。
見た目や性質はブラックベリーに似ていますが、ブラックベリーより実が大きく、一個の重さはおおよそ8~10g!
濃い赤紫色に甘酸っぱい味で香り強い、栄養価も高い品種です。
ラズベリーとブラックベリーどっちにしようか迷ったらコレ!
ラズベリーとブラックベリーの育て方

つると直立の違いはありますが、栽培方法は基本的に同じです。
丈夫な木なので、それほど手をかけなくても勝手に育ってくれます(^_^;)
ラズベリーとブラックベリーの植え付け
日当たりのいい場所を好みます。午前から半日以上は日がしっかり当たる場所に植えてあげましょう。
土はあまり選ばないですが、水はけ水もちのいい土に植えましょう。石灰をしっかり施した方が生育は良いようです。
お庭植えならお庭の土に5~10Lの腐葉土やたい肥を混ぜて植え付けます。鉢植えなら花の培養土でOK。
ラズベリーとブラックベリーの肥料
開花から実の成熟まで、時間が短いので、2月ごろに冬の寒肥をしっかり与えておきましょう。
あとは、収穫後の6月ごろに実を膨らます実肥え、9月にも冬の準備のために肥料を与えましょう。
果樹用の肥料、もしくは醗酵油かすなどでもいいですよ(≧▽≦)
ラズベリーとブラックベリーの剪定
剪定時期は冬、落葉後。伸びすぎた先端の枝を切ってあげましょう。
また、枝の特徴として、どちらの木にも共通していることがあります。
それは、『実を付けた枝は枯れる』ということ。
今年収穫した枝は、秋には枯れてしまうので、冬の剪定時に取り除いてしまいましょう。
夏から秋にかけて株から新しい枝(シュート)が伸びているはずなので、枯れた枝の代わりに若い枝に光が当たるように誘引します。
今年伸びた枝には、再来年実がつきます。大事に育ててあげましょう(≧▽≦)
ラズベリーとブラックベリーの注意
丈夫で育てやすいということは、放置するとはびこって大変になります。
地下茎で広がり、いろいろな場所から芽を出すので、広がりすぎないように2~3年に一度は植え替えをしてあげましょう。
生育旺盛なので、鉢植えも2~3年で根詰まりします。冬の時期に植え替えてあげましょう。
まとめ
ラズベリーとブラックベリーはバラ科キイチゴ属。ブルーベリーとは全く違う仲間です。注意しましょう(-ω-)/
ラズベリーとブラックベリーの違い
ラズベリー | ブラックベリー | |
実の色 | 赤・黄色 | 黒 |
花の色 | 白 | ピンク |
枝の形 | 直立性 | つる性 |
実の構造 | 果托が枝に残る | 果托が実についてくる |
はびこるほどに丈夫な果樹。
つる性のブラックベリーなら、キイチゴのアーチを作ることもできます。
ラズベリーもつるではないけれど、枝は倒れやすいので支えは立ててあげた方がいいですね。
ケーキやジュース、ジャムなど楽しみ方はいろいろ。もちろんそのまま食べても美味しいですよ(≧▽≦)
手軽に実を付ける植物を育てたいなら、ぜひ利用してくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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