クリスマスに咲かない花、クリスマスローズ(;゚Д゚)
近年人気急上昇!!話題の冬の花といえば、なんといっても「クリスマスローズ」(*´▽`*)
冬の寒さにも負けず、ほかの花が少ない冬に色とりどりのきれいな花を咲かせる花として人気です。
でも、もうすぐクリスマスだからといってお花屋さんに行っても、まだほとんど花のついた株は売っていません(+o+)
なんでだろ~~~??
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目次(*´▽`*)
日本人が思っているクリスマスローズは別の花?!
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日本で普通に「クリスマスローズ」と言えば、上のような花ですよね('ω')ノ
これは正確な学名ではHelleborus orientalis(ヘレボルス・オリエンタリス)
キンポウゲ科に分類される多年草。
日本の仲間では雪割草や、福寿草が同じ仲間。変わったところではクレマチスやトリカブトも同じキンポウゲ科の仲間だったりします。
和名では正確には、春咲きクリスマスローズ。海外ではレンテンローズと呼ばれてクリスマスローズとは区別して扱われています。
レンテンローズとはキリスト教のレント祭(四旬節)のころに咲くことにちなむらしい。
日本ではあまりなじみがないですね(*_*;
ちなみにレントは年によって違うが2月4日~3月10日ころ。このころにちょうど咲くのがヘレボルス・オリエンタリスハイブリット。つまりよく見るクリスマスローズというわけです(=゚ω゚)ノ
じゃあ、ホントのクリスマスローズは?というと、こちらはHelleborus niger(ヘレボルス・ニゲル)
こちらは早咲きで、まさにクリスマス時期の12月初めから開花する。
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本来クリスマスローズといえばこの品種なのだけど、レントなど日本人になじみの少ない名前よりもわかりやすい「クリスマスローズ」という名前が先に広がり、日本ではヘレボルス属、全体をクリスマスローズと呼ぶようになっている。
ホントのクリスマスローズ 「ノイガー」とキリストのお話
クリスマスローズ(ヘレボルス)ノイガーは聖なる花と呼ばれます。
それは古くから伝わる話しにキリストが生まれたとき、誕生のお祝いに訪れた貧しい少女が「自分は貧しくてキリスト様の誕生のお祝いに何も贈るものがない」と嘆き落とした涙から生まれキリストにささげられた花として、そしてもちろんクリスマスの頃に咲くバラのような花から「クリスマスに咲くバラ」と呼ばれるようになった('ω')
という話があるのだけど、キリストが生まれたとされるイスラエルのベツレヘムには過去も現在もニゲルは自生してはいない(;゚Д゚)
後から想像された物語であるようだ。
白花なのに黒い?ニガーと呼ばれるクリスマスローズ
珍しい!斑入り品種(゚Д゚;) |
クリスマスローズ ノイガーは基本「白だけ」の品種です。
正確にはピンクや最近の交配による赤花も存在しますが、原種は白。
それなのに名前はニガーniger(黒人を指す蔑称)
これは花ではなく根が黒いことに由来します。だけどいうほど黒くないような(;´∀`)
ともかく、そういった経緯でついた「ニガー」という名前だけど、真っ白い花にニガーという名前はあまりよろしくない。
とはいうものの、学名として定着しているものを今更変えることも難しく、最近ではニガーという言葉を使わないように、
「ノイガー」や「ニゲル」と表記されることが多くなりました(;´∀`)
たまにクリスマスに並ぶオリエンタリスもありますが・・・
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クリスマスローズがクリスマスに咲かない理由をここまで説明してきました(''Д'')
ですが!!
最近は開花調整を行ってオリエンタリスをクリスマスに合わせて開花させて販売さることもできるようになってきました!
園芸技術の進歩ってすごい(;゚Д゚)
でもそのためには夏ごろに寒い山の上まで運んで寒さにあてて本格的な寒さの前に山から降ろして温室で温める必要があります。
一般家庭では無理ですね(;´Д`)
それにクリスマスに早咲させたクリスマスローズは、温室で育っているからいきなり外の寒さにあてると花が萎れてしまうことも・・・
早春まで暑すぎず、寒すぎずの場所で管理しなくてはいけないから大変(; ・`д・´)
本来の開花時期2~3月に販売している苗の方が初心者の方には安心ですよ。
まあ、ノイガーなら普通にしててもクリスマスに咲くし、オリエンタリスも2月には咲くからのんびり待ちましょう。
クリスマスローズはいろいろなネタがあるから一回ではまとめきらないですね(^O^)/
次回はオリエンタリスやほかの仲間についてもお伝えしたいと思います。
では~
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“クリスマスに咲かない花、クリスマスローズ(;゚Д゚)” に対して2件のコメントがあります。