花屋さんのエニシダは偽物?ニセエニシダ?いいえ、姫エニシダです(*’▽’)
早春を飾る黄色の小花(*´ω`*)
かわいいエニシダをご存知ですか?
20センチくらいの大きさの鉢物で販売されているこの「エニシダ」にニセモノ疑惑が持ち上がっています(゚Д゚)ノ
ニセエニシダ??いえいえ、ヒメエニシダです
お花屋さんで「エニシダ」の名前で販売されているこの花、本物のエニシダではなく、正確には「ヒメエニシダ」という別の種類になります。
見た目はよく似ている両者。
でも実は性質は結構違ったりします(^_^;)
本当のエニシダ
まずは、普通のエニシダ。
学名はCytisus scopariusで、マメ科エニシダ属の低木。
低木とはいっても2mからときには4mまで育つこともあるようです(゚д゚)!
説明によって、半落葉~落葉と表記がまちまち(?=?)これは地域によって葉が落ち切らない場合があることと、枝そのものに葉緑素を含み緑色をしているため葉が落ちても遠目には落葉しているように見えないからということも関係しているのかも。
原産地が地中海沿岸なのに意外に寒さに強く耐寒性を現わすUSDA Zoneは5-9.
参考リンク:この植物はうちで冬越し出来るかな?耐寒性はUSDA 耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)で調べられるゾ!
ほかに、姫エニシダは花色が黄色だけなのに対して、エニシダは黄色以外にも写真のように赤や、白。黄色と赤のツートンカラーもあったりします。
純日本名っぽいエニシダの名前だけど実は、旧学名であるゲニスタ(属)のオランダ語での呼び名「エニスタ」、もしくはスペイン語の「イニエスタ」がなまったものが語源らしい(゚Д゚)
漢字では「金雀児」や「金雀枝」と書いて「エニシダ」と読みます。
う~む知らなかったら絶対読めないよねコレ。
ちなみに英語では「Broom」、ドイツ語では「Besen」どっちも箒(ホウキ)のことです。
実は魔女が乗る魔法の箒。
あれはエニシダの枝でできているんだって(≧▽≦)
特徴としては、寒さには強いが加湿には弱い。
乾燥した土を好むので水はけよく植えましょうね。
サボテンと同じように水分の蒸発を抑えるため葉が小さく進化し、幹に葉緑素をもっていて葉がなくても栄養を作れるんです(゚Д゚)ノ
すげーなエニシダ。
だけど、木のくせに寿命は短く7~10年くらいで枯れてしまうことが多いらしい。
鉢花でよく見るヒメエニシダ
小さいのでヒメエニシダ。
学名C. x spachianusで、カナリー諸島原産の園芸品種。
大きさとしては50cm程度、性質は似ているが耐寒性が低い(。-`ω-)
耐寒性は5度程度。USDA Zone:9a~11。
大体、南関東以南が植栽地域。
コンパクトだから鉢花で人気(*'▽')
大きくなりすぎないから管理しやすい。花付きも抜群。この時期すごく目立ちますよ~!
エニシダを育てよう
夏の暑さと加湿に気を付ければ丈夫な植物。
マメ科の仲間なので、根に根粒菌を共生させていて自分で栄養を作れるので、肥料はほとんど不要。
しいて言えば春にリン酸を中心に少し上げるくらい。
剪定は花後にバッサリ切って形を整えるとコンパクトに仕上がります。
普通の「エニシダ」も「ヒメエニシダ」も育て方は共通。
ヒメエニシダだけちょっと寒さに気を付ければほとんど同じ管理でOK(*'▽')
夏のジメジメが苦手な植物なんですね(-_-)
これぞ偽エニシダ、斑入りエニシダ
お花屋さんで「斑入りエニシダ」の名前で販売されているコレ。
正確にはコロニラ・バレンティナバリエガータといって、マメ科ではあるがエニシダとは違う仲間。
とはいってもほとんど姫エニシダと同じ管理で大丈夫なので、気にしなくてもいいかも(^_^;)
よく見ると葉っぱが違うよ。
海外では斑入りではないタイプも流通しているみたいだけど、ほとんど姫エニシダ(^。^;)
コロニラ属はエニシダとはちょっと違う仲間で、しいて言えばロータスに近い。
ベルテロティやブリムストーンなどが園芸品としてよく使われていますね(^o^)
和名で「ニセエニシダ」と名前を付けるならコロニラこそふさわしいかもしれないね(≧▽≦)
では、みなさま、良い園楽を~~~~~(●´ω`●)