身近にみられる”生きた化石”メタセコイヤ

この世の中に”生きた化石”といわれる動植物はいろいろあります(゚Д゚)ノ

有名なところでは「シーラカンス」

今まで化石でしか知られていなかったものが、実はまだ生きていた時に使われる言葉。

それだけ貴重なものですから、実物を見るにはそれなりの研究機関や博物館に行かなくてはいけません。しかし、超身近にも”生きた化石”があったりします。それが「メタセコイア」

街路樹などでもよく見かける、あれです。

メタセコイア表紙

比較的最近発見された”生きた化石”

始め化石で見つかっていた「メタセコイア」は約6500~3500万年前、まだ気候が温暖だった北半球にひろく分布していたことがわかっています。6500万年前というと、大体恐竜が絶滅したころ。

温暖だった気候がやや下がってきたころメタセコイアなどが勢力を拡大していったが、今度は急激に寒冷化がすすみ北極圏に近いものから絶滅していき、徐々に南下していったメタセコイアもついに絶滅した、と考えられてきました。

メタセコイア属の設立と発見

メタセコイア属(Metasequoia)は,日本の三木 茂博士によって、1941年に化石をもとに新属として設立された。

以前は現存するセコイア属やヌマヒノキ属と考えられていた化石の中で、それらとは違う未知の植物を発見(゚Д゚)ノ

後にセコイアになったという意味で、メタ(後に、あとでの意味)セコイアと名付けられた。そのたった4年後に生きている木が発見されたのです!

中国で生存を確認!

1945年中国揚子江の支流でメタセコイアが発見されました(゚Д゚)ノ

絶滅したと考えられていた植物が生きていたということで、当時はかなり話題になったらしいです。

現在日本でも多く植栽されているメタセコイアはアメリカの古植物学者のチェイニーによって中国からアメリカに持ち出された苗が日本にわたり広がったものらしい。

それが1950年のことなので、まだ70年ほどなんですね。並木道のメタセコイアなんかはすごく立派だから100年くらいとっくに経ってそうだったからちょっと意外でした(^_^;)

メタセコイアの育て方…お庭には植えないほうがいいですよ~

数十年しかたっていないのに、驚くほど立派に育ったメタセコイア。どうやら日本の気候はメタセコイアにぴったりなようです(^_^;)

新緑の柔らかい緑から、秋の黄葉まで、季節を通して楽しめる素敵な木ですが、何しろ成長が早い(゚Д゚)ノ

1m程度の苗木でも数年で何mもの立派な樹木に育ってしまいます。相当広いお庭ならともかく分譲住宅のお庭などには間違ても植えてはいけない木です。大型に育つ木としてはサクラやケヤキなども大きくなりすぎて手に負えないので、お庭植えはやめましょうね。

それでもメタセコイアが植えたい!

そこまで言うなら止めません(^_^;)

基本丈夫な木なので根付いてしまえばあとはほっておいてもよく育ちます。植え付けは春か秋に腐葉土をしっかりと施した土に植えましょう。肥料はほとんど必要ないですが、早く大きく育てたい場合は固形の油粕などを年に数回与えるといいでしょう。与えすぎると大変なことになるのでほどほどがいいですよ。

メタセコイアには庭木として育てやすいように改良された”ゴールドラッシュ”という品種があります。比較的小型で黄色実の強い葉の色をしているそうですが、なかなか取り扱っているお店はなさそうですね(。-`ω-)

美しいメタセコイアの紅葉

メタセコイアは針葉樹では珍しい「落葉樹」です。

秋には全体がまっ黄色に染まり非常に美しい(≧▽≦)

メタセコイアの並木が一斉に色づく姿は感動ものです。

滋賀県高島市マキノ町のメタセコイア並木はなんと、総延長2.4kmに約500本ものメタセコイアが植えられている絶景!これは一度通ってみたい!

 駄菓子で有名な古田製菓のセコイアチョコレートはメタセコイアではなく、世界で最も背の高い木セコイア杉からの名前。
セコイア杉のように大きく育つようにという意味があるそうだ。

メタセコイアの花

最後にメタセコイアの花をご紹介しておきます(*'▽')

”花”とはいっても裸子植物の花はいわゆる草花のようなかわいらしい見た目はしていない。簡単に言うと小さな松ぼっくり。リースの装飾などで見たことがあるかもしれませんね。

メタセコイアは雌雄同株、異花。つまり雄花と雌花は別だが、1本の木に雄雌両方の花が咲くということ。

風で花粉を運ぶ風媒花なので雄は細かく小さい花が集まり、雌花は緑の松ぼっくり見たいな見た目です。

まとめ

1948年と比較的最近発見された”生きる化石”

成長が早くお庭植えには不向きだが、街路樹としては美しく、丈夫なので人気。

日本各地で素敵な並木を見ることができる。

自分の家で育てるのは難しくてもきっと近所に植わっている場所はあるはず。あの大きさの木がまっ黄色に染まる姿はすばらしいですよ。

ぜひ近所でメタセコイア探ししてみてくださいね。

では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

身近にみられる”生きた化石”メタセコイヤ” に対して2件のコメントがあります。

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