水辺に咲くウォーターヒヤシンスは悪魔の子?~ホテイアオイの花の咲かせ方と越冬~

ホテイアオイ表紙
ホテイアオイ表紙

夏!!(;・∀・)

日に日に気温も上がりお庭の植物も元気に育ってきますね。

でも、あまり暑いと今度はそれも嫌になる。人間はわがままな生き物です(^_^;)

そんな時は水を使ったガーデニングがおすすめ。スイレンをはじめとする水生植物で簡単ビオトープにチャレンジです。

参考リンク→:あなたにはわかるか?ハスと睡蓮の違い(*’ω’*)

でスイレンとハスについては紹介したので、今回は最も簡単で安価な水生植物をご紹介します。

​水に浮かべるだけ!!園芸史上もっとも簡単な栽培方法の植物

 それが「ホテイアオイ」です。ホテイソウ・ウォーターヒヤシンスなどの名前で販売されることもあります。

 これ以上『ローメンテナンスな植物』は存在しないでしょう(^_^;)

 お店で買ってきて、水浮かべる・・・・以上

肥料?いらないです。

植え替え?いらないです。

水と太陽があれば後は不要!(゚Д゚)ノ

浮かべておくだけでどんどん大きくなります。

お花屋さんでも、5月ごろから上のように水に浮かべた状態で販売されます。

1株は100円程度と結構安い。

ペットショップの熱帯魚コーナーなどでは年中販売しているとこもあるけど、お値段は倍くらいお高いです(^_^;)

夏だけの植物と割り切ればホームセンターなどでも安く購入できますよ。

いろいろな名前で呼ばれるホテイアオイ

ホテイアオイは和名:布袋葵と書きます。見てわかるように布袋様の持つ袋のような浮袋と、葵の葉に似た形からの名前ですね(*’▽’)

葵ってのは徳川家の家紋「三つ葉葵」が有名ですね。

三つ葉葵のモデルはフタバアオイという植物で、ホテイアオイはミズアオイ科なので似ているだけで何も関係はないです(^_^;)

学名ではEichhornia crassipes ほかにはあまり有名な品種は含まれていないようですね。

ホテイアオイはほかにもいくつか別名があります。ホテイソウ・ウォーターヒヤシンス・池の女王・水の花・ミズのユリ、
そして青い悪魔・・・(@_@)

ウォーターヒヤシンスは写真の通り青いヒヤシンスに似た花を夏ごろから咲かせるのでわかるのですが、この青い悪魔とは??

大増殖!世界3大害草の一角をなすホテイアオイ!

こんなに美しいホテイアオイですが、世界中で帰化して生態系を壊す危険生物として恐れられています。
水に浮かべるだけで育つくらいですから、それは簡単に増えますよね(^_^;)

「緑が増えるし、花も綺麗だからいいじゃない」と思われるかもしれませんが、恐ろしいのはその繁殖力

あっという間に池を覆いつくし、池の中の酸素が低下します。湖面を覆いつくすと水の中に光がとおらなくなり生態系が崩れ魚も死にます。

船のスクリューに絡みついて壊してしまうことも…意外に繊維が固いんです(;・∀・)

さらに、寒くなると枯れて腐敗し、悪臭を放つ。

うん。確かに害草です(-_-;)

間違っても近所の池に投げ込んだりしないでくださいね。

日本の多くの地域では冬の寒さで枯れてしまいますが、一部工場排水などが流れ込む池や川では排水温度が高いと越冬することもあるようで、問題になっています(=゚ω゚)ノ

日本の被害の報告はかなり早く、元のルーツは明治の中期にブラジルからアメリカ経由で日本人が持ち帰ったというのが有力なようです。ですが、1800年台前半の浮世絵などにも描かれることがあるようで、実はもっと前から日本に持ち込まれていたのかもしれないとも言われています。

参考リンク→:世界に分布するホテイアオイとその水質浄化 並びに資源 としての有効利用の研究 (I)より

人の役にも立つホテイアオイ

 鑑賞だけではない!その繁殖力とたくましさは人間の役に立っているんです。

『ウォーターヒヤシンス』で検索をかけると、ほとんど花ではなく上のような籐あみ調の家具や雑貨がヒットすると思います。

これは間違いではなく、あのホテイアオイの繊維を束ねて作られた商品なんです(^O^)/

ウォーターヒヤシンスの繊維は、もともと柔らかい茎だが、

  • 編み込むことで、強靭になる。
  • 水にも強く非常に丈夫。
  • 手触り良くやわらかですべすべ。
  • ささくれにくく怪我の心配が少ない。
  • 素材の材料費が安く、比較的安価で作れる。

などなど、非常に優秀な素材なんです(=゚ω゚)ノ

あの繁殖力ですから、素材の材料費が安く済むのもうなずけます。

また畳と同じように調湿作用もあるので日本の夏には最適ですね(*^^*)

加工が簡単だから色んな商品がありますよ。

ホテイアオイを食べる?!食用にもなるホテイアオイ

え?あんなもの食べられるの?!(*_*;

と驚かれると思いますが、まあ、植物に毒はないです(^_^;)

タイなど一部地域では新芽を摘んで食用にすることもあるようです。

しかし、積極的に食用に利用する地域がないことから、あまりおいしくはなさそうですね。

ちなみに味は日本のフキのような感じらしい。日本人もツクシとか食べるから、同じようなものかな?

参考リンク→:スギナ誰の子つくしの子?簡単スギナの退治方法・枯らし方

大繁殖して問題になる植物だから美味しく食べられれば、環境問題と食糧問題が一挙に解決なんだけどそう簡単にはいかないようだ(=_=)

でも、人間は食べなくても家畜のえさとしては有効。豚や鶏のエサとしての利用は多いようなので、水質浄化と家畜のえさとしての利用で地球環境の改善には役に立つかも。

ホテイアオイが「悪魔」から「天使」に変わる未来もあるかもしれませんね(≧▽≦)

ただし、植物そのものに毒性がなくても、工場排水が流れ込むような場所で繁殖したホテイアオイは危険な物質を吸収して濃縮している場合がある。そのような場所のホテイアオイは食べないようにした方がいいですね。

ホテイアオイの添加給与が肥育豚の発育,枝肉成績および脂肪酸組成に及ぼす影響

日本暖地畜産学会報

育ててみようホテイアオイ

いい面もあれば、悪い面もある。
池に捨てたりしなければ家で楽しむ分には非常に綺麗な植物なので、育ててみてくださいね。
スイレン鉢であまり元気に育たない場合は鉢底に田んぼの土(荒木田土など)を入れてみましょう。

浮草とはいえ土に根が張ると、断然勢いよく育つようになります(*’▽’)

新品種!ホテイアオイに斑入り品種が登場!

(浮草)斑入りホテイ草 国産(3株) 金魚 メダカ

ホテイアオイにも斑入り品種が登場しました(≧▽≦)

マーブル模様がかわいいですね。育て方は一般品種と同じ。

子株の中には斑が入らないものが出てくる場合があります。その場合は外して処分しましょう。そのままにしておくと緑の株の方が優勢に成長してしまいますよ(^_^;)

まだまだ販売しているお店は少ないから、見かけたら早めに購入しましょう(*´▽`*)

ホテイアオイ(ウォーターヒヤシンス)の花は?いつ咲く?

元気に育っていれば7~10月ぐらいの間に咲きます

肥料はなくても大丈夫。

むしろ肥料過剰だと葉っぱばかりが茂ることになるので、メダカなどと一緒に育てることで、メダカの糞が栄養になります。

メダカと共存している場合、強い肥料は水の中の環境をこわすおそれがあるので注意して与えるようにしましょう(゚Д゚)ノ

参考リンク→:睡蓮とメダカにやさしい肥料は何がいい??ネコとカエルに襲われないようにするには??

ホテイアオイ(ウォーターヒヤシンス)に花が咲かない…なぜ?

うちのホテイアオイには、いつまで待っても花が咲かないよ!?

そんな疑問を持つ方も結構います。

たいていは、開花時期に達していなかったり、株が小さく力がないことがほとんどです。

株がしっかり育っていっれば、たいてい7月中には花が咲きます。

花が咲かないと考えられる原因を紹介します。問題があれば修正してみてくださいね(=゚ω゚)ノ

栄養過剰

葉っぱはもりもり育つのに、一向に花が咲かない場合、肥料などを与えていた場合は窒素分の過剰が考えられます。

肥料を控えて様子をみましょう。

栄養不足になることはほとんど考えにくいのですが、鉢底に『荒木田土』などを敷いておくことで、先に書いたように根が鉢底の土に届くと勝手に栄養を補給します。

日照不足

ホテイアオイは太陽大好き。室内の光ではなかなか開花が難しいです。

たとえ窓辺でも、室内では太陽の光が不足です。室内栽培で元気がなくなってきたら、できるだけ屋外で栽培しましょう。

育成灯で光を補うこともできますが、太陽の光には及びません。

育成灯でも育てるだけなら可能ですが、花を咲かせたいなら蕾が上がるまでは屋外の光に当ててあげるようにしましょう。

時期が早い

7月からが開花時期ですが、地域によっては開花時期は前後します。じっくり待ってみることも必要(=_=)

水温が熱く、煮えている

環境を整えたら、後は日に当てて花が咲くまで待ってればいいのですが、小型のスイレン鉢など水量の少ない容器では、真夏の直射日光の下では水がお湯に変わり煮えてしまいます。

さすがのホテイアオイも水温が30度にもなったら枯れてしまいます。

その時は半日陰に移しましょうね(-.-;)

大きい池などでは水温の変化も小さいので大丈夫ですが、繁殖し過ぎに注意です。

水温が低い

逆に水温が低くてもなかなか花を咲かせません。

屋外で日に当たっていれば自然に水温は上がりますが、水をきれいに保とうと頻繁に水道水で『水替え』を行っていると水温が上がらず花が咲きにくいことはあるようです。

ホテイアオイ(ウォーターヒヤシンス)を越冬させる

屋外のホテイアオイは、冬の寒さにあたると枯れてしまいます。

しかし、一定の温度を保つことができれば、冬を越して来年も楽しむことが可能。

ちなみに、冬越しは10度以上あれば大丈夫なのですが、太陽の光が弱いと結構弱ります(;´Д`)

ホテイアオイの越冬は土に植えて育てる?

温度と光を確保する必要があるので、熱帯魚の水槽など水温を保ち紫外線ランプを設置した容器があると比較的冬越ししやすいです。

とはいえ、1個100円程度の苗にそこまで準備する必要があるかと言えば、ちょっと考えてしまうところ(^_^;)

もっと簡単に越冬させるには、『ホテイアオイを土に植えてしまう』という方法があります。

水草を土で植えるなんて、と思うかもしれませんが越冬させるには、水に浮かべるだけよりも土に植えてしまうほうが寒さに強くなるようです。

冬でなくても、土に植えて育てると浮かべているだけよりも倍くらいの速度で成長します(;゚Д゚)

毎年、冬越しに失敗してしまうという方はチャレンジしてみては?

土は培養土でもなんでも大丈夫。水だけ切らさないようにしましょう。

まとめ

ホテイアオイは手もかからず、簡単にビオトープを楽しむことができる一押しの植物です。

メダカなどの魚とも相性のいい植物。一株浮かべるだけですごく可愛らしくなりますよ。

夏の暑さをわすれさせてくれる1鉢として楽しんでくださいね(*^^*)

暑い夏の清涼剤として、ぜひ一鉢(≧▽≦)

では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙


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