夏花壇の主役「ベゴニア」と、室内で育てる「エラチオールベゴニア」
公園や学校、中央分離帯など、広い場所での夏の植栽に使われる定番品種の一つに「ベゴニア」があります。
一度は見たことありますよね(*'▽')
お値段も100円~とリーズナブル(^^)/
そして何より、丈夫で花が長い。春から霜が降りる初冬までなが~~~~~~く楽しめる。
そのため公共の植栽をはじめいろいろな場所で使われますよね。
このお庭に植えるベゴニア、正確には、
「ベゴニア センパフローレンス」 Begonia semperflorens といい、ベゴニアの中ではかなり異端な品種なんです。
ベゴニアにはほかにも、鉢花として人気の『エラチオールベゴニア』や『球根ベゴニア』もあります。
今回は知っているようで意外と知らない。ベゴニアの種類について紹介します(*'▽')
目次(*´▽`*)
豪華でカラフル、人気の鉢花『エラチオールベゴニア』
ベゴニアはシュウカイドウ科シュウカイドウ属(学名 Begoniaceae Begonia)の熱帯~亜熱帯に分布する植物の仲間。
その豪華さと、品種の間で交雑させやすいことから多くの園芸品種が作られています。
室内鉢花で有名なのは「エラチオール ベゴニア」
「リーガス ベゴニア」の名前で売られることもあります。
エラチオール ベゴニアをリーガーさんが改良したのが「リーガス ベゴニア」なので厳密には違うようですが、現在はほとんど同じものとして扱われます(=゚ω゚)ノ
このベゴニアを見て、
「おっ、おっきいベゴニアだ!お庭に植えよう(゜-゜)」
な~んてことをしたら、1日で葉っぱが真っ白けになって枯れます(*´Д`)
なぜならほとんどのベゴニアは”外の強い日差しが苦手”だからです。
さらに、夏の暑さもダメ。
もっと言うと、冬の寒さはもっとダメ。
葉っぱや花に水が当たってもダメ。
ダメダメダメダメ。((+_+))
暑くてもダメ、寒くてもダメ、わがままな貴族のような花なんです!
な~んて育てにくいんだ!!
と思いますか?
でもこれがすごく育てやすいんです。
……室内なら。
人間が過ごしやすい温度で、日が弱い室内で育てたら、、、あら不思議。簡単に育ちます(*'▽')
しかも真夏を除けばほとんど1年中花を咲かせる四季咲き性。
花は次々咲き、買ってから1~2か月は咲き続けます。
今はさらに豪華な花が出ているのでギフト商品としても人気です(*'▽')
室内向きのベゴニアには、ほかにも大きな花を咲かせる『球根ベゴニア』や『木立ベゴニア』など、ほんとにいろいろな仲間があるんだけど、育てやすさで言ったら『エラチオールベゴニア』(リーガスベゴニア)が一番。
花も咲かせやすいのでおすすめです(*'▽')
エラチオールベゴニアに限らず、ほとんどのベゴニアは強い日差しが苦手。
けれど、花壇苗として利用される「ベゴニアセンパフローレンス」はガンガンの日差しの下でも育つ、丈夫なベゴニアなんです(≧▽≦)
ベゴニアの雄花と雌花
ベゴニアの花を見る機会があったら、じっくり花を観察してみてください(@_@)
じつはベゴニアの花は2種類の花の形が混在しています。
実は一つの株に「オスの花」と「メスの花」を別々につける『雌雄異花、同株』という性質があるんです。
多くは花粉を出す雄花なのですが、よく探すと花の後ろに突起状のおまけがついている花があります。
これが雌花。
高温性のため種を取って育てるのは難しいけど、自由研究などで観察してみるのも面白いかもしれませんね(*'▽')
これはほかのベゴニアでも同じなのでお花屋さんで見かけたら探してみてくださいね。
また、花だけではなく葉っぱも変わってます。どれも左右非対称のハート形。
この形から花言葉は「愛の告白」「片思い」だそうですよ(*'▽')
初心者でもカンタン、ベゴニア センパフローレンスの育て方
ベゴニアのなかでもセンパフローレンスだけは例外的に暑さ、直射日光にも強いので、夏の花壇に最適。
丈夫なので基本的に普通のお花の育て方で問題なしです(=゚ω゚)ノ
葉に水がかかると痛むことがあるがそれ以上に成長が早いので気にすることはないです。
花がらも気にならなければそのままでもOK。
もちろん、きちんととったほうがきれいだけどね(^_^;)
日当たり・水はけのいい場所に植えよう
丈夫とはいっても、日陰・水はけの悪い場所は苦手。
植え付けは日当たりのいい花壇などを選びましょう。
夏中咲き続けるので、定期的に肥料の追肥も忘れずに!
夏の花は次々咲くので、吸収の早い液体肥料がおすすめですよ~(≧▽≦)
丈夫だけど、寒さには注意!!
春から秋まで長~く楽しめる、とはいえ、あまり早くに植えると”遅霜”にあたって傷んでしまいます。
霜にあたると一晩でこの通り(;´∀`)
最低気温が低い場合、寒冷紗などで保護してあげましょう。
でかい!新品種ベゴニア ワッパー(゚Д゚)ノ
ベゴニア センパフローレンスは丈夫なんだけど、すべて小型でした。
花壇にたくさん植えるのはそれはそれできれいなんだけど、豪華さも欲しい(。-`ω-)
そんな希望にお答えして、近年1m以上になる大型品種が開発されました!!
それがこれ、ベゴニア ワッパー(=゚ω゚)ノ
何しろでかい!!!!!
迫力満点です。
性質はセンパフローレンスと同等なので、暑い夏の屋外もOK。
抜群の存在感を示します。
夏花壇の新たな主役になりそうです(*'▽')
豪華な花『球根ベゴニアフォーチュン』
花が豪華な花壇向きのベゴニアには、花壇向きの球根ベゴニア『フォーチュンベゴニア』もあります。
センパフローレンスよりも豪華だけど、こっちはそれほど強い日差しと暑さに強くないため、観賞期間は早春と秋になります。
詳しくは別記事で紹介しています。
秋からの花壇に、ぜひご利用ください。
参考リンク→:今が旬!秋花壇を彩るフォーチュンベゴニア
まとめ
いかがですか?よく見かけるベゴニアも、秘密がいろいろ。
ベゴニアの仲間はさらにたくさんいるので、センパフローレンスは花壇。エラチオールベゴニアは室内の鉢物として、それぞれ楽しんでください。
センパフローレンスは低くこんもり育つので、まとめて植えるとボリュームのあるこんな飾り方もできますよ。
( ゚Д゚)すごい!ベゴニアボール!
では、皆様よい園楽を~~~~~~~~(*'▽')
“夏花壇の主役「ベゴニア」と、室内で育てる「エラチオールベゴニア」” に対して3件のコメントがあります。