縁起のいい植物。知ってるようで知らない「松」

縁起のいい植物の筆頭にあげられる「松」
盆栽だけでなく、日本庭園の主要な主木としても欠かすことのできない樹木です。
でも以外に「松」のことって知らないこと多いんじゃないですか?
松竹梅に代表される縁起のいい樹木「松」についてご紹介します(≧▽≦)
針葉樹の中でも変わり種
針葉樹つまりいわゆる「葉っぱ」の形をしていない針のような形の葉を持つ仲間。
有名どころではスギやヒノキと同じグループになる。
園芸では「コニファー」という分類になることはなるのだけど、あまりコニファーって感じはしない(;^ω^)
コニファーというとやはりゴールドクレストのような三角錐の樹形を思い浮かべるのではないですか?
でも、松ってゴールドクレストのような三角錐に伸びているイメージはないですよね?
なんだか枝が広がって、横に伸びてるような、

盆栽のこんなイメージ!(^^)!
松は自然の状態でも雪につぶされたり、風にあおられたりと、外的要因によっては形が変わるけど、何もなければ直立して円錐の樹形をとることもあるんです。

葉っぱはさらに特徴的

松の葉は誰も間違えることはないでしょう(゜o゜)
2本がV字になってついているように見えますが、実は基部には小さな枝がありそこに2枚の葉がついている。
日本にはほかに5枚の葉がつく五葉松もある。こっちの方が葉が密に詰まるので盆栽でも人気の品種です。
ちなみに、北米・中国・ヒマラヤでは3枚葉のタイプの松もあるんだとか。日本にも2本葉の松が変異して3枚葉をつけるようになった高野山の三鈷の松などがあります。

日本では基本2枚なのでやっぱり珍しいですね(@_@;)
松の種類
日本で見られる代表的な3種をご紹介。
黒松
黒松 黒松幹
まずは最もよく見る松「黒松」街路樹や盆栽など、ほとんどがこの種であるといってもいいくらい。
塩害や公害にも強く街路樹や防風林に使われることも多い。大きくなると40m以上になることもある(@_@;)
その雄大な姿から「雄松」とも呼ばれる。
赤松
赤松 赤松幹
雄松があればもちろん「雌松」もある。
こちらが雌松こと、「赤松」
名前の通り黒松に比べて幹肌が赤く、葉も柔らかく優しい印象。さすが雌松(゜o゜)
盆栽としても黒松ほどではないが利用される。
園芸利用は黒松に比べれば少ないが自生は広く、日本産の松では最も広く分布している。黒松ほど塩害に強くはないからどちらかといえば内陸に多い。
そして赤松の松林に生えるのが「松茸」

これは黒松や五葉松の林ではだめらしい(;´・ω・)
松茸のほかにも赤松は木材としても優秀で「レッドパイン」と呼ばれ木目の美しい材として利用が盛ん。また油を含んで火が付きやすいことから薪としても需要が高い。

このように似ているようで結構違う黒松と赤松だけど、生育地が被る林ではまれに雑種の「アイグロマツ」が育つことがあるそうだ。
五葉松

ほかの2種に比べ小型で自生地でも20m。
植栽されたものでは10mに届かない。
やや青みがかる葉が密につくので、盆栽として人気。
成長がゆっくりで、枝もしなやか。
枝が曲げやすいので盆栽として仕立てやすいんです(≧▽≦)
というか、盆栽ばかりで庭植えしてるのって意外と少ない"(-""-)"
成長が遅いので大きいサイズの木は結構高価になります。
松の花って見たことありますか??
松の実は食用として古くから利用されています。でもでもでも!日本の赤松・黒松の実は小さくとても食用にはなりません( ;∀;)
ヨーロッパで利用されるのはイタリアカサマツ
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最近はミニのコニファーとしての利用もあるから、がんばって育てれば家で収穫も無理じゃない??
10m以上は育たないと実はつきませんけどね(^_^;)
松の花
ところで松の花って見たことありますか??

松ぼっくりは有名ですが、実になる前の松の花とは????

これが松の花(´゚д゚`)
上のコンペイトウ状のものが雄の花。もう少ししたら花粉を出すよ。
そしててっぺんにあるちょっと赤い部分が雌花。
ここに花粉がつくと松ぼっくりになって種ができる。
そして下に見える小さな松ぼっくりみたいなものは、去年の雌花。なんと松ぼっくりになるまでには2年もかかる(*_*;
この写真は春だから、下の若い松ぼっくりが種を飛ばすまでにまだ半年以上かかるんですね(´゚д゚`)
松ぼっくりは開いた部分一個ずつに「翼果」と呼ばれる羽をもった種をつけ、天気の良い日に風に乗って飛ばします。
雨が降っているとうまく飛ばせないから、松ぼっくりは湿度が高いと閉じるんです!
一度水につけてみてください閉じてしまいます。乾燥すればまた開く!面白いですよ(^^♪
知ってました??
松とパイナップル
松の学名は「パイン」
ぢつは松とパイナップルは親戚?!なんてことはなく、実の形が似てるだけ(^_^;)
皆さんご存知パイナップル。これはパイン+アップルのこと。つまり「松の実+りんご」
つまり、ピコ太郎の「ペンパイパッポーアッポーペン」は元をたどれば『ペン+松(パイン)+リンゴ(アップル) +リンゴ(アップル) +ペン』だったのです!!まあ、どうでもいいか(^_^;)
パイナップルの名前の由来は、松ぼっくりに似ていて、フルーティな香りがあるから。
そういわれれば、松ぼっくりに形はそっくりだ!!
だけどもちろんパイナップルはアナナス科でまったく関係はありません(;^ω^)
まとめ
いかがですか?松のこと少しは理解でしたでしょうか?
松は神が宿る木。祀る(まつる)の語源ともいわれています。
昔から庭木としても利用の多い『松』ですが、毎年庭師さんに入ってもらって形を整えなくてはいけないから結構大変(^_^;)
お庭では大変だろうからぜひ盆栽で育ててくださいネ(^^♪
盆栽は「松に始まり松に終わる」といわれるくらい定番中の定番。まずはミニ盆栽からチャレンジしてみましょう。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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