梅じゃないんです!魚柳梅はマヌカハニーのもと?!
冬の時期に濃いピンクの梅のような花を咲かせる木、ギョリュウバイを知っていますか?
梅のような小さい花を株いっぱいに咲かせ、その姿は和風のお庭においても違和感のないたたずまいをしています(*‘ω‘ *)
名前も「魚柳梅」と何とも日本チック。
きっと日本の自生種か中国当たりの木だろうな~・・・・・・なんて思ったら大間違い(゚Д゚)ノ
原産はニュージーランドやオーストラリア。
そんな国から来た花が、なんで魚柳梅なのか?ご紹介します(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
魚柳梅じゃないよ、正しくは御柳梅
まずは最初に間違いを正しておこう。
ギョリュウバイは漢字で書くと「 魚柳梅 」と書かれることもあるが、これは間違い。正しくは「御柳梅」と書いてギョリュウバイと読みます。
「梅」とつきますがバラ科の梅とは関係がなく、縁もゆかりもありません。
5枚花弁で花は似てなくもないけど、葉は細く小さく全く違いますよね(^_^;)
御柳(ギョリュウ)に似てるから 御柳梅 ギョリュウバイ
花は梅に似ていて、葉が御柳(ギョリュウ)に似ているから、合わせて「御柳梅」 ギョリュウバイ。
確かに、そういわれてみれば 御柳(ギョリュウ)に似てますよね。納得(''ω'')ノ
「ギョリュウってなんだよ!!」
というツッコミが聞こえてきそうです(^_^;)
そうですよね、今やギョリュウバイの方が有名で元となったギョリュウをお店で見ることの方が少ない。
こちらがギョリュウです。
杉じゃないですよ(^_^;)
ギョリュウはまた、これが変わっていてギョリュウ科と呼ばれる科に属する中国産の落葉低木。
低木とはいっても4~5mには育ちます。
見た目はスギの様だけど春と秋にその枝いっぱいにピンクの小さい花をつけ、株全体がピンクになります。
丈夫で育てやすいし、2季咲きの花木なんてなかなかないからもっと園芸利用されていいと思うんだけど、マイナーな木ですね(;´Д`)
ギョリュウはまた今度詳しく紹介したいと思います。
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話を戻してギョリュウバイはこのギョリュウに似ていて花が梅の様だから「御柳梅」
元となった御柳を忘れられたから、魚柳梅と書かれる間違いが発生したのかもしれません。
それとも堅い葉が魚のうろこに似てるからかな??
御柳梅 は結局何者??
梅でもない、御柳でもない。お前はいったい何なんだ?!
御柳梅 はフトモモ科 ギョリュウバイ属
学名Leptospermum scopariumの常緑低木
こちらも低木とはいっても2~4mは育つので花後の5月ごろに剪定で小さく育てるのがおすすめ。
フトモモ科といえば、グワバやフェイジョアなど南国フルーツの木が多く含まれる仲間。
だけど、実は小さく食用にはならないようです(;´Д`)
お茶や蜜源植物としての利用も
果実は利用しないけど、葉を煎じてお茶に利用したり花粉をミツバチに集めてもらってはちみつにしたりと利用されることはあります。
はちみつの種類で「マヌカハニー」って聞いたことありませんか?
このマヌカこそギョリュウバイなんです(゚Д゚)ノ
マヌカハニーって何がすごいの?
名前は聞くけど、何がすごいのか?よくわからないと思いますが、マヌカハニーは抗菌力がすごいんです(゚Д゚)ノ
マヌカ特有の抗菌成分が多く含まれ、腸内細菌の悪玉菌を押さえ体の正常化に効果があるとされています。
腸内が安定することで体全体の正常化に効果があるというわけ。
マヌカハニーに使われるギョリュウバイは、正しくは日本で一般的に流通する ギョリュウバイとは違い白花ですが見た目はそっくりです。
マヌカハニーはニュージーランドで作られたはちみつをきちんと成分を検査して販売しているので、日本のギョリュウバイでマヌカハニーを作ろうとしてもそれは「ギョリュウバイハニー」でしかない。
成分がどうなるかは不明です。
日本でギョリュウバイを栽培してマヌカハニーを作ろうとしてもだめかな、やっぱり(^_^;)
ギョリュウバイの育て方
和風のお庭にも、洋風のお庭にも似合う花付きのいい常緑樹。お庭で育てるとそれは見事に花が咲くので、ぜひチャレンジしてください。
耐寒性
ニュージーランドの木とはいっても寒さには結構強くて、マイナス5度くらいまでなら屋外で越冬可能です。
ギリギリ東北南部くらいまでなら地植えで行けるかも。
土
オーストラリアの木に共通する性質として土壌は水はけがいいことが必要。
加湿は嫌うが水切れにも弱いので、鉢植えの場合は水やり忘れに注意しましょう。乾いても葉を見ただけではわからないので必ず土の表面を確認して水を上げてくださいね。
剪定
剪定は花後の5月くらいまでに終わらせましょう。夏以降は来年の花がつくので、切り落とすと咲かなくなってしまいます。
肥料
あまり多くの肥料は必要としないので、春と秋に少量の肥料を与える程度にしましょう。
まとめ
ギョリュウバイは梅でもギョリュウでもないフトモモ科の花木でした。
そしてあの有名なマヌカハニーの蜜源でもあったのです(゚Д゚)ノ
ニュージーランドのギョリュウバイは白花ですが、学名は同じようなので同一の品種なようです。
鉢植えでよく見かけるのは赤か濃桃色が多いですね(*'▽')
マヌカの開花時には花の蜜の甘い香りが辺り一面に充満するらしいのですが、ギョリュウバイはほとんど香りはないような気がします。どうでしょう?
ホントに同じなのかは確認できなかったけど、はちみつをとってもマヌカハニーにはならなさそう。誰かチャレンジしたら結果教えてくださいね(^_^;)
お庭に植えて大きく育てるとそれはそれは素敵ですよ! 丈夫で育てやすい低木なので、もっと利用が広がるといいですね(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙