芝生にキノコが発生!退治と予防方法のご紹介

梅雨。
雨がしとしとと降り続くこの時期、ふとお庭を覗くと、芝生の中に何か生えてきています(゚Д゚)
むむむう?こ、これは『キノコ』だぁ~~~
1本2本なら気にもならないが、いたるところからポコポコと生えるキノコ・・・
いったいどうすればいいでしょう(;'∀')
今回はそんな芝生に生えたキノコの退治方法をご紹介します。
目次(*´▽`*)
芝生に生えるキノコは殺菌剤ダコニールで退治しよう

基本的にキノコは菌の塊りなので、殺菌剤での予防が効果的です。
特におすすめなのが『ダコニール』
一般の園芸店やホームセンターでも手に入りやすい殺菌剤で、特に予防効果が高いのが特徴。
適用病菌にキノコは入っていませんが、西洋芝のブラウンパッチなどの病気への適応があるので使用可能です。
正確には高麗芝などの日本芝への適応はないので、使用者の自己責任とはなりますが実際に使用して効果があったとの報告もあるので、キノコにも有効だと考えられます。
「日本芝に適応の無い薬品は使いたくない!」という方は、若干値段は高いですが、芝生用ダコニール「ダコニールターフ」というものもあるのでこちらを利用してください。
キノコが生えても芝生に害はありません。
芝生にキノコが生えると、このまま芝生が枯れてしまうんじゃないか(>_<)
そう心配される方も多いと思いますが、ご安心ください。
ほとんどの場合、梅雨や秋に芝生に生えるキノコは芝生の生育には影響しません(゚Д゚)ノ
気にならなければほっといてもいいです。
キノコが生えているのは芝じゃなく、土。

キノコが生えているのは土の中に含まれる『有機物』
腐葉土や芝生を刈った後の切りカス(サッチ)にキノコは生えています。
いい土を作ろうと大量にたい肥を入れて植えた芝生の場合、1年目~2年目は大量にキノコが生える可能性があります(^_^;)
雨で湿度が上がり環境が整うとどうしても発生が多くなります。キノコを生やしたくない場合は発生源である有機質を抑え化成肥料を使うようにしたり、芝刈りのかすを残さないように注意。
発生を抑えるには雨上がりに上で紹介したダコニールを希釈して散布します。
噴霧器か目の細かいジョウロにダコニールを希釈して入れます。展着剤も忘れずに入れる用意しましょうね(≧▽≦)
ダコニールは特に予防効果に優れるので、約一か月間予防効果が続きます。
キノコの種類によっては芝生にダメージがある場合も…
芝生には20~30種類のキノコが生える可能性があるといわれています。
でもその中でも特によく見られるのが、芝生に特に多いキノコガサタケやシバフタケ。
単発的に発生している分にはそれほどのことはないが、キノコの発生が部分的な大発生を起こすと『フェアリーリング』と呼ばれる被害になります。
フェアリーリングとは?
最初に発生したキノコが胞子を周囲に飛ばします。
胞子はその周囲にある有機物を餌にキノコを発生させます。

そのキノコがまた胞子を飛ばすのですが、元のキノコが生えていた場所は栄養を使いつくしているためキノコが生えません。
そのためキノコがリング状に徐々に大きく育つように広がっていく様から、妖精の輪「フェアリーリング」と呼ばれます。
フェアリーリングそのものは芝生から生えているわけではないのですが、キノコの後は芝の色が変色し、リング状の跡が残って景観を損ないます。
また、キノコが生えていた場所は水が浸透しにくくなるため、水切れで枯れこむ場合もあります。
フェアリーリングにはサプロール
被害が大きい場合はフェアリーリングに適応のある「サプロール」を規定量に薄めて散布しましょう。
でもこのサプロール、結構いいお値段するんです(^_^;)
30mlで1000円くらい。基本使用量が1平方メートルに1000倍希釈で10リットルだから、30ml1本使っても3平方メートル分にしかならない。

ダコニールは1平方メートルあたり1リットルでいいみたいだから、何とかダコニールで予防したいところですね(>_<)

まとめ

芝生に生えるキノコは、ダコニールで予防できます。
有機物を含む肥料やたい肥を多く使うと発生したすくなります。
仮に発生してもキノコが原因で芝生が枯れることはないので、我慢できるならほおっておいても大丈夫ですよ(^_^;)
「芝生に生えるキノコは食べられるか?」という質問もたまにあるのですが、中には食べられるものもあるようですが、基本的におすすめしません。自己責任で食べてください(^_^;)
キノコはいいけどコケはダメ
キノコはいいけど、苔はダメです(゚д゚)!
苔が生えるということは水はけが悪く日照も悪い。芝生にとって悪条件の場所ということになります。一時的にコケを退治しても、根本的な原因(水はけ・日照)を改善しない限り再び発生することになります。
放置すると芝は枯れていってしまうので注意しましょうね。
芝生の植え方や管理については過去の記事も参考にしてくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙