表が裏で裏が表の葉?!フウチソウの不思議(*_*)
みなさま、この植物知っていますか??
え?笹?違う違う。笹っぽいけどもっと柔らかい。
よくよく見れば不思議がいっぱいの植物なんですよ~(≧▽≦)

風知草とは何者か?
夏、風にそよそよと揺られる笹のような草。
和風でも洋風でも利用価値の高い植物です。
風を知る草とはよくその姿を表していると思う。
暑い夏でも風にそよぐこの草を見ると、なんとなく涼しさを感じることができますね(^^♪

イネ科ウラハグサ属に分類される一属一種。つまりウラハグサ属にはほかに仲間がいない(;´・ω・)
似ている植物がいないってことですね。
イネ科だから笹やススキに似てなくもないが、コンパクトにまとまって広がる草は確かにない(。-`ω-)
そして最大に特徴は属名の通り、裏葉草。
フウチソウというのは正式ではなく、多々しくはウラハグサ。
これは葉が伸びる過程でひっくり返り、裏が表になって広がっているのです(^O^)
なんでそんなことしているのかはよくわからないが、よくよく見ればおかしな作りだ。
人気のカラーリーフ”フウチソウ”
イネ科ウラハグサ属のフウチソウは学名:Hakonechloa macra
Hakoneはそのまま、温泉が有名な箱根。chloeは草を意味して、そのまま箱根に多く生える草。という意味。種名のmacraは「長い」を意味する。

USDA Hardiness Zoneは5-9。
日本で言えば北海道から九州まで大丈夫ってこと。さすが自生種(*'ω'*)
日本ではあまり有名ではないが、むしろ海外で丈夫なカラーリーフとして利用が高い。
Hakone grassの名前で、その丈夫さと優雅さでガーデンに利用されています。
フウチソウは美しく丈夫なだけでなく、半日陰を好み日陰の条件下でも美しい姿を楽しめるのも人気の秘密。海外のほうがカラーも豊富で素敵。
なんであんまり日本で売ってないんだろう(´゚д゚`)?
実はまだある、裏葉草
ウラハクサとは呼ばれないが、実は葉がひっくリ返っている植物は他にもある。
それがこれ、アルストロメリア。

切花などでも人気のこの花も、よく見れば葉が裏返っているのです。ふしぎだね〜
なぜ裏返っているの??
色々調べたけど学術的な答えは出ていないようです。ただ考察として、
葉が茎に巻きつくような形になるため、葉が千切れにくくなるということ。フウチソウは細長い葉をもつ。葉の長さがアダとなり、一般植物よりも葉が千切れやすくなるということを避けるために、葉を折るような形態に適応していったのではないか?
自生地は斜面が多く、上向きになっているはずの葉が下向きになっているために、葉を回り込ませることで上向きになるよう適応してきたのではないだろうか。
などがありました。どちらもいまいち説得力がないような(^_^;)
筆者的にはちぎれにくくなるって方に1票。
ついでに問題
ココで問題です。
長ネギの葉、

さて、このネギの葉っぱ、見えているのは葉の表でしょうか?裏でしょうか?
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答えは「すべて裏」
ネギは葉がくるまって、筒状になった葉なんです(゚д゚)!
だから表面はネギの内側ってわけ。不思議ですね~~


よくよく見れば、植物は不思議がいっぱい。
せっかくの夏休み植物観察してみませんか(^^♪

