世界一葉の長い植物「奇想天外」ウェルウィッチア

今回は不思議な植物のご紹介(゚Д゚)ノ
世界一葉の長い植物って何だと思いますか?
まあ、サムネイルでばれてしまっていますが、その答えはウィルウィッチアという植物。
海藻などを含めたらもっと長いものもあるかもしれないけど、地上で1枚の葉に限ればこれに敵うものはいないでしょう。
そんな砂漠に生える不思議な植物なんです(≧▽≦)
ウェルウィッチアとは何者だ?
ウェルウィッチアは学名:Welwitschia mirabilisと表記されるウェルウィッチア科ウェルウィッチア属に分類される、一科一属一種のとっても変わった植物なんです。
和名では「サバクオモト(砂漠万年青)」や「キソウテンガイ(奇想天外)」と呼ばれます。見た目は万年青に近いと言えなくもないけど、まったく別物。
なんだこのきしめんみたいな植物は(?_?)
砂漠に伸びるきしめん植物、その生態はまさに「奇想天外」
奇想天外こと、ウェルウィッチアはアフリカのアンゴラやナミビアのナミブ砂漠に生育する。
その最大の特徴はなんといってもその『葉』なんと、たった2枚しかないんです(◎_◎;)
何枚もあるように見えるのは数株が固まっていたり、風で裂けてしまっているから。1つの個体には2枚しか葉は無いんです。
きし麵状の葉はひたすらにその2枚の葉が伸びてうねった結果の姿。その葉の長さは6~10mにも達し、ほかに新しい葉が出ることはけっしてない。
種から発芽したときは子葉があるが、本葉が出てくると子葉は落ちる。さらに茎の成長点(植物が新たに葉を伸ばす細胞)も枯れてしまい、生涯にわたってひたすら2枚の葉を伸ばし続けるという、非常に変わった生態を持つ植物なんです(^_^;)
砂漠で生き残る知恵
ウェルウィッチアは恐竜の生育していた白亜紀前期に生育していたことが化石から判明している。シーラカンスなどと同じ生きる化石植物。
そのころからこの異様な性質のまま生き続けてきた。
砂漠でどうやって生きているかというと、砂漠の夜に霧がかかります、その水滴が葉の表面に付着し水滴となって株元に落ちる。そのわずかな水と地下3~10mの深さまで伸ばした長い根で地下深くにある地下水を頼りに成長している(;'∀')
環境が砂漠化する中、砂漠で生き残る性質を獲得し生存し続け生き延びた生きる化石なんですね(≧▽≦)
その生命力は寿命にも表れていて、1000年以上も生き続けるらしい。年代測定は難しいけど古い株は2000年以上生きているものもあるといわれています(゚Д゚)ノ
種から育ったウェルウィッチアが成長して新たに種をつけるようになるには25年もかかるといわれているから、砂漠で生きていくのは大変なんですね(。-`ω-)
日本でも見られる奇想天外ウェルウィッチア
こんな不思議植物なかなかお目にかかることは難しいようですが、意外にも日本でも見ることができます。
その代表が大阪咲くやこの花館ここには日本では最大のウェルウィッチアを栽培しているそうです。交配により種子を取ることにも成功しているそうです。
実はウェルウィッチアは雄株雌株が別で、受粉しなければ実をつけることはないんです。
花粉は虫によって運ばれ、種子は風に乗って運ばれる。そして運よく地下水を利用できる場所にたどり着いたものだけが生き残れる。厳しい自然の世界に生きているんですね(。-`ω-)
ちなみに花の蜜は結構甘いらしい。ちょっとなめてみたいですね(●´ω`●)
まとめ
今回は不思議な植物『奇想天外』ウェルウィッチアを紹介しました。
生涯にわたって2枚しか葉を持たない。ほかに類を見ない砂漠植物。
植物園で栽培している場所も多いから、近くの植物園に確認してみるといいかもしれないですね(≧▽≦)
実は種も一部ルートでは流通しており、ヤフオクや通信販売で購入することもできます。
栽培は簡単ではないですが、気になる方は探してみてくださいね。
いつか実物を見に行ってみたいな(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙