バランがハランになってバランに戻る
なんのこっちゃ?と思われるかもしれませんが、今回は「ハラン」のご紹介です(^_^;)
目次(*´▽`*)
ハランとは?
ハラン。漢字で書くと「葉蘭」。
蘭とは言ってもラン科の植物ではなく、キジカクシ科ハラン属の多年草。( 学名: Aspidistra elatior )
この仲間は昔ユリ科に含まれていたがなんだかんだと分類が移動されている。同じキジカクシ科の中にはスズランやら、タマリュウ・リュウノヒゲ、観葉植物のトックリランまで含まれてなんだかよくわからない(^_^;)
スズランの葉はなんとなく似てるかなとも思うけど、今後はまた変更があるかもしれないですね。
バランとの関係は?
似たような名前で思い当たるのがお弁当の仕切りなどに使われる”バラン”
それもそのはず、”バラン”はもともと葉蘭(ハラン)をまねて作った”人工葉蘭”なんです。
読み方が「じんこうばらん」になり、いつしか「人工」がとれて御弁当に入れる緑の葉は”バラン”と定着したらしい(^_^;)
でも実は葉蘭(ハラン)も、もとは”バラン”と呼ばれていたんです。
もともと中国で蘭の葉に似て大きいので”馬蘭”と呼ばれていたものが日本に伝わり、そのまま”馬蘭”(バラン)と呼ばれるようになった。
それが次第に濁音が取れてハランになり、江戸時代後期から”葉蘭”の実時を当てるように変化していったという。
つまり”馬蘭”(バラン)から”葉蘭”(ハラン)に変化し、また”バラン”にもどったというわけ。ややこしい(^_^;)
葉蘭の特徴
観葉植物として鉢植えで出回ることも多いが、本来は丈夫な常緑多年草なので、関東以西は地植えで越冬可能です。
越冬温度はー5℃くらいまでは耐えられるようです。 Hardiness Zoneだと 8~10。
東北南部くらいまでなら冬にかなり痛むけど何とか越冬している感じ(^_^;)
基本は鉢植えで冬は室内管理の方がいいですね。
葉蘭の大きさ
地下茎が発達していて、地上には葉っぱだけが1枚伸びているように見える。葉の高さは最大60 cmに成長し、常緑の根茎多年生植物で、光沢のある濃い緑の葉が広がります。
半日陰でもよく育ちます。というか強い日差しだと葉が焼けます(^_^;)
葉蘭の花
茎は地下にあるので、4月ごろに花だけがひょっこりと顔を出します。
結構身近な植物なのですが、花を見たことがある人はまれかも(^_^;)
きれい、というよりなんだか毒々しい花ですね。花粉の媒介者は長らく不明だったのですが近年、 日本では未記録だったキノコバエ(Cordyla sixi)が花粉媒介者であることがわかったそうです。
身近な自然にもまだ人間の知らないことがたくさんあるんですね~
葉蘭を育てよう!
園芸品種としては斑入りのきれいな品種が人気です。ただし斑入り種は緑葉の品種より弱いので鉢植え管理のほうがおすすめです。
葉蘭の土
土は選ばない丈夫な植物ですが、水持ちのいい肥沃な土のほうがよく育ちます。鉢植えなら観葉植物の土や花用培養土でもOK。
葉蘭の肥料
あまり必要としませんが、年に1、2回、固形肥料を株元に施すといいです。斑入り種は過剰な肥料で府が消えることがあるのでほどほどに(^_^;)
葉蘭の管理
生育がいいので鉢植えは2年ごとに植え替え・株分けを粉います。適期は春か秋。
葉は常緑なので枯れても残ったままになるので、適時鋏で切り取りましょう。
明るい半日陰で管理すればそれほど難しい植物ではありません。
まとめ
切花のアレンジ、生け花でも重要な役割を果たす”ハラン”
花も形も、名の由来まで、不思議な植物でしたね(≧▽≦)
江戸時代から負の珍しさを競って育てられた古典植物でもあります。
丈夫な植物なのでぜひ育ててみてね(≧▽≦)
では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙