スモークツリー続報。雄雌ってないんじゃないの??

少し前の記事でスモークツリー、特にロイヤルパープルの煙について記事にしました。

この記事の中で、「ロイヤルパープルはオスしかないんじゃないか?説」を書いたんですけど、なんだかそれも少し怪しくなってきました(;´∀`)

赤葉コンパクト品種「ベルベットクローク」

ベルベットクロークとは、ロイヤルパープルと並び称される紅葉の人気品種。

その花の写真です。

雄しべが目立つ雄花っぽいです。

前回のロイヤルパープルの花が↓

↓こちらは雌の花。この後盛大に煙になったのを確認しているのでメス花に間違いないです(''ω'')ノ。

写真が小さくてわかりにくいけど、雄しべ、雌しべが確かに違う(@_@。。

一般的に言われている「スモークツリーは雄雌があって、雌しか煙にならない」「雄木は花が咲いても煙にならずすぐ散ってしまう」のであれば、このベルベットクロークは煙にならないはず。しかし数日後・・・・

(?_?)なんとなく煙になってますよ~、確かにグレースとかと比べると毛は短いみたいだけど、すぐに落ちる。ということはなく2週間以上は咲き続けています。(正確には花は落ちてるので花後の煙が残っているということ)

まあ、これでひとまず、「雄木は花が咲いても煙にならずすぐ散ってしまう」否定されました(゚Д゚)ノ

雄花でも煙にならないことはなく、普通のスモークツリーと同じように鑑賞できる。

やはりロイヤルパープルの花が煙にならないのは環境や木の力が足りないだけ、なのではないだろうか?

スモークツリーって雄雌ないんじゃないの?

色々見ていたのですが、ネットで販売されていたベルベットクロークの写真を見ると、実がついたものが掲載されていました。
上で紹介した株がたまたま雄だっただけで、実はメスもあるのか??

気になったのでこの前写真を撮らせてもらったお店に、この前のベルベットクロークを確認しに行ってきました。

(@_@?実がついてる?!
雄の花が咲いてると思っていた木に実がついてる!?!?

どういうこと?雄じゃなかったの?

植物が雄雌に分かれる意味

普通の花は雄しべめしべが両方そろった両性花。一本でも実をつけます。

でも、この場合できる種子は親と全く同じ、いわばクローン。

人間だと近親交配は避け、他人と子供を作る。これは遺伝子をミックスして多様性を保つための本能。

植物は自分だけでも種子を作るが、できるだけほかの花粉をもらったり与えたりするように蜜や目立つ花で虫を誘いこんでいる。

でも、中には自分のクローン作製をやめて、必ずほかの遺伝子を導入する仕組みを持った植物もある。それが雌雄異株(雄の花と雌の花が別々の木に咲く)

雄の役割の木と、雌の役割の木が分かれているもののこと。ほかにもいろいろな仕組みがあるけど、今回のスモークツリーはこのタイプだと言われている。

そしてこのタイプの最大の特徴は「雌一本だけでは実をつけない」ということ。

有名なとこではキウイフルーツ。

完全な雄雌異株。

こちらは、雌だけでは実らないんです(;´Д`)

人間で言えば女性だけで子供が埋める。

みたいな( 一一)こうなると男の意味ってなくなりますよね。

スモークツリーは??

あれ?雄雌異株で、お店によっては「うちのはすべて雌です!」なんて言ってるお店。実がついてる写真載ってますよね?

雄はどこにいたんでしょう?

近縁種の花粉で受粉することもありますが、ウルシ科の植物。園芸用ではあんまりないよね"(-""-)"

これどういうこと~~~?

世界のGoogle先生に聞いてみた

日本のページをいくら検索しても、判で押したように「雄雌があり~~」の表記しかなく、細かい説明が皆無。

仕方ないので学名を手掛かりに世界中に検索範囲を広げてみました。そしてこんなレポートを発見したのです!

Considering Cotinus

コチヌスを考える  キム・E・ トリップ著

全文はリンクを参照してください。どこの誰だか知らないですが、なかなか詳細にレポートされているように見えます。

・・・スイマセン、私まったく英語ダメなので、細かい内容は理解できていないんです。

しかし、google先生の翻訳に力を借りて必要そうな部分を調べてみました。

この件の確信、、、と思われる部分を抜粋しました。

以下引用------

Cotinus obovatus is dioecious (that is, with male and female flowers on different plants), and while the smoke display of this species is not as showy as that of C. coggygria, male plants of C. obovatus give better smoke displays than female plants. On the other hand, C. coggygria is primarily monoecious (male and female reproductive structures are borne on the same plant) with some reports of polygamous plants (unisexual flowers plus some bisexual or "perfect" flowers on the same plant). Therefore, unlike C. obovatus, the quality of C. coggygria’s display is not affected by whether the plant is male or female but instead depends on density and longevity of the hairs on an individual plant. Cultivars of C. coggygria have been selected for prolific, deeply colored smoke displays as well as for purple foliage, good fall color, and cold hardiness.

~翻訳~

Cotinus obovatusは雌雄異株であり(つまり、異なる植物にオスとメスの花があります)、この種の煙の表示はC. coggygria(スモークツリー)のそれほど派手ではありませんが、C。obovatusのオスの植物はメスの植物よりも優れた煙の表示を示します。一方、C。coggygria(スモークツリー)は主に雌雄同株であり(オスとメスの生殖構造は同じ植物で生まれます)、多雌性植物(ユニセクシャルの花と同じ植物のバイセクシュアルまたは「完璧な」花)の報告がいくつかあります。

したがって、C。obovatusとは異なり、C。coggygria(スモークツリー)の表示の品質は、植物が雄か雌かによって影響を受けるのではなく、個々の植物の毛​​の密度と寿命に依存します。 C. coggygria(スモークツリー)の栽培品種は、多産で濃い色の煙の表示だけでなく、紫色の葉、良好な秋の色、および耐寒性のために選択されています。

-------ここまで

自動翻訳なのでまあ、分かりにくいのは仕方ない( ˘ω˘ )

重要な部分は『Cotinus obovatusは雌雄異株

Cotinus obovatusはチッタムウッドという、スモークツリーに似ているけど、別の品種。

そして、

『一方、C。coggygria(スモークツリー)は主に雌雄同株であり(オスとメスの生殖構造は同じ植物で生まれます)、多雌性植物(ユニセクシャルの花と同じ植物のバイセクシュアルまたは「完璧な」花)の報告がいくつかあります。

英語できる方、翻訳間違ってたら指摘してくださいネ(;´∀`)

この内容から見ると、コチヌス・オブリバタス(チッタムウッド)は雌雄異株。

一方、コチヌス・コギクリア(スモークツリー)は雌雄同種、単性花といくつかの両性花(完璧な花)が咲く、と読み取れます。

コチヌス・オブリバタスとはアメリカ原産のスモークツリーの近縁種。スモークツリーほどではないがメス木は煙になる。

コチヌス・コギクリアがいわゆるスモークツリー。

こちらは中国~ヨーロッパを原産とする。品種改良の過程でオブリバタスが掛け合わされていることもあるようだが、通常はコギクリアとして扱われる。

つまり、日本で栽培されるスモークツリーは雌雄同種、雄花雌花は咲くけど、中に両性花も混ざっていて一本でも実をつける。

ということ。

これってなかなかすごい発見じゃない?

どのサイトも雌雄異株って言ってるのはこのオブリバタス(チッタムウッド)のことがごっちゃになってるからなのでは?

日本のスモークツリー事情に一石を投じる!

確かに、海外のサイトを探しても『ロイヤルパープルが煙にならない』

なんて書き込みは見つけられないんです。

このことは、宿根草販売で有名な、おぎはら植物園さんのページでも説明されています。


これは単に日本の環境がロイヤルパープルにとって煙になりにくい気候だってだけなのではないだろうか。

スモークツリーは煙になるときに激しく乾燥にあったり、気温が暑すぎると煙にならず落ちてしまうことが見受けられます。

煙にならない人は植物ではなく、環境要因の可能性も高いのでは??

前回、スモークツリー生産者さんに、「ロイヤルパープルは煙にならないのか?」と聞いた。

お答えは

「ならないことはないが、小さいうちは非常に花付きが悪い。大きくなればそれなりに煙っぽくはなる」

だった。

この生産者さんの庭ではロイヤルパープルが煙になっているという。

この答えも今回の推察を裏付けることにはならないだろうか?

とにかく、今回は雄木雌木のスモークツリーはない。と思われるよ!(^^)!という紹介でした。

*注意

こちらは執筆者の独自の調査でまとめた記事です。間違いである場合もあります。

上記レポートも残念ながら信憑性、出典などは確認できておりません。

予めご了承ください。

もっと詳しい情報をお持ちの方はぜひご教授いただければ幸いです(^^♪

では、みなさまよい園楽を~(。・ω・)ノ゙

スモークツリー続報。雄雌ってないんじゃないの??” に対して2件のコメントがあります。

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