不思議植物はがきの木~自由研究おすすめシリーズ~

大好評、自由研究シリーズ『はがきのき』デス(*´ω`*)

『はがきのき』つまり『葉書の木』

郵便局の木として正式に定められているらしいが、残念ながら今の郵便局のホームページ上では見つけることができませんでした”(-“”-)”

でも、シンボルツリーなのは間違いないようで、今も多くの郵便局の敷地に植えられていることが多い植物です。

ホームページでは見つかられませんでしたが、「日本郵政グループ社会・環境レポート2013」の表紙には実際に文字を書いた「はがきの木」の葉が使われ、注釈にも「郵便局のシンボルツリー」と表記されているので間違いないのだろうと思います。

はがきの木、その正体は?

はがきの木は正式な名前ではなく、正しくは「タラヨウ(多羅葉)」というモチノキ科モチノキ属の常緑樹。

雌雄異株で、雌はモチノキ科特有の赤い実をつけます。

​本州静岡以西~九州、中国、四国に分布し、一部中国にも自生があるらしい。

肉厚で20cmにもなる長楕円形の葉をつけるのだが、この葉に秘密がある(≧▽≦)

タラヨウ・・・変わった名前ですね(?_?)

 タラヨウという変わった名は、インドで写経に用いられていたヤシ科の「多羅樹」(タラジュ)にちなんでつけられたらしい。

同じように傷をつけると文字が書けるらしいが、この木は日本にはない。

日本では昔から自生しているこの「タラヨウ」の木が葉に傷つけるだけで文字が書けることから、テガミノキとよばれ、上に書いたように郵便局のシンボルツリーなどに用いられてきた。
葉書(はがき)の語源ともとれるが、これは関係ないらしい(-_-;)

 本来は「ハガキ」は「端書」であり,「葉書」は借字、まあ当て字みたいなものという説が有力だ。まあ諸説ある(^_^;)

日本では別名として「モンツキシバ(紋付柴)」の名前もあるが、あまり一般的ではないのかほとんどその名前を見ることはないです。

この名はおそらく後で紹介する火であぶったときに出る黒斑をイメージして付いた名前だろうと言われています。

はがきの木でハガキを出してみよう!

​ででーん!

これがはがきの木、多羅葉(タラヨウ)です(゚Д゚)ノ

自生はないけど郵便局や公園などを探すと東北地方でも見つかります。

​まずまず大きい葉を少し拝借(*’ω’*)

はがきの木と呼ばれるのは、この葉を傷つけるとみるみるうちに黒く変色し、紙に書いたようにくっきり読めるようになるためだ。

物は試し、早速一枚書いてみる。

​↑これペンで書いたんじゃないですよ(゚Д゚;)とがった枝で書くとみるみるうちに字が浮き出てきました!

本当に手紙を出してみた!

今回の実験目的の第一は「ハガキノキは本当に葉書になるか?」の検証です。

郵便局のルール上は問題ないようだが、これはやってみなければわからない。

 早速書いてみよう!!


 ということで、郵便局で切手を購入。あとはタラヨウの葉とペンの代わりに爪楊枝を用意して準備は完璧です。

ハガキノキと言いながらも、郵便の規定では長方形以外は「定型外」扱いとなるので、郵便で出すには120円かかってしまうようです。
しかも郵便として出せる最少サイズが12×9cm以上
今回のタラヨウは微妙に小さいのですが大丈夫だろうか( 一一)

 本来ならもっと大きな葉が手にはいればよかったのだが、手が届く範囲にはあまり大きな葉がなかったのです・・・

悩んでいても仕方がない。早速実験。基本文字が浮き出るのは葉の裏側。
だから住所も内容も全部片面に書かなくてはいけないから、結構大変(;´Д`)

​なんとか住所を書いていざ投函!
はがきの木ですが投函口は定型外用に、葉書の木でも完全な葉書とは認めてもらえない(。-`ω-)

さて、無事に届くのでしょうか?!

手紙は出してしまったので、後は郵便が届くのを待つばかり。

その間にタラヨウの葉を使ってほかの実験をしてみよう!(^^)!

その1  タラヨウは占いができる?!

タラヨウは郵便局のほかにも、神社や仏閣にも植栽されます。

これは葉を火であぶった時にでる黒い模様を見て吉兆を占ったようです。
別名のモンツキシバなどは、まさにその様子を表しています。
このとき浮き出る紋を「円紋」「死環」といい、火であぶられたことにより、組織が破壊されたことで浮き出るようです。

タラヨウを傷付けた時も、葉に含まれた成分が浮き出し、空気に触れて化学反応することが原因で文字が浮き上がるのだとか、不思議(*’▽’)

では実験!

​黒い円が浮き出ました・・・ 焦げたわけではないですよ。
運勢は??よくわかりませんね(-“-)

(濃い緑は写真加工したからです、葉書の書き損じを使ったので文字が残ってるんですよ)

その2  タラヨウは表にも字が書ける?!

 裏面に字が書けるのはよくわかった。でも、両面に字がかけないと手紙として出すには、記入面がちと少ない気がする。
ということで裏面にも、同じように爪楊枝で文字を書いてみました。

​???

 結果、見えるかな?
裏面よりも強めに書くことで、なんとな~く文字が浮き出てきました。
表にも(なんとなく)字が書けるようです。しかし、元の色が濃緑なだけにほとんど目立たない(-_-;)

郵便屋さんには読んでもらえないかもしれません。
(今回投函時には、戻ってくる可能性を考えて、差出人は表にマジックで書いて投函しました。)

その3  タラヨウの文字を奇麗に残すには?

他にタラヨウを使って何して遊ぼうかと、大切に保管してあったのですが、ある日見てみると、葉っぱが真っ黒に!

​そのまま置いておくと3日くらいでどんどん死環が広がっていきます(´゚д゚`)

死環はあっという間に広がって、はじめは小さな斑も数時間で広がり、真っ黒になってしまいます。 
ポストに出した葉っぱは大丈夫でしょうか?
これでは住所が読めないかもしれません。

なんとかきれいに残せないものか(;´・ω・)

調べてみると熱をかけると、細胞が死んで死環の発生を抑えられるようです。
しかし、火であぶれば間違いなくまっ黒け…
そこで、電子レンジを使いチンしてみることにしました!

​すると・・・・・・

ボンッ!
 何やら、不吉な爆音が・・・(;´・ω・)

 不安を感じつつ開けてみると、意外や意外。葉はなんともありません。死斑も出ていない。入れたときと同じ状態です。

 しかし、取り出した葉につまようじで傷をつけてみるも、もう文字は書けなくなっていました。

​ どうやらあの爆発音は、肉厚の葉に含まれる水分が膨張して爆発したようです。

熱を加えたことで葉の性質は変質し色の変化はなくなります。
レンジでチンする前に書いた文字はそのまま残るので、きれいに保存を考えるならこの方法はなかなかありかもしれない!(^^)!

わかっていれば郵便出す前に”チン”したのにっ!

そうこうしている間に、郵便が届きました

​をををっ!!

心配していた死環もほとんどなく、無事配達されました!!
検証の結果
 「葉書の木はハガキとして使える!!」

考察 


 部屋に置きっぱなしにした葉っぱは、ほとんど真っ黒。採集された時から次第に組織が死んでいくようです。

 水に漬けておくと、少しは長持ちしましたが、葉書として使うなら「採りたて、新鮮なうちに」使うのがいい(゚Д゚)ノ
 比較対象として、文字を書いて部屋に置いておいた葉っぱをご覧ください。

ご覧のようにまっ黒け。字もよく読めません(´゚д゚`)

​手紙として出した葉は、今でもしっかり文字が読めます。同じ時に書いたのにこの違いはなんだろう??

考えられるのは、湿度。夏である今は部屋の湿度が高く、うまく乾燥が進まなかった可能性がある。
それに対して、ポストに投函した葉は、周りの紙の葉書たちに水分が吸収されて、うまく乾燥が進んだのではないかと考えられます。

これらのことより、確実に字が読める形で保存したり、はがきとして投函する場合は、シリカゲルなどで乾燥させてから投函するといいかもしれません。
もしくは、実験のようにレンジで「チン」して、反応を止めると、追記はできなくなるけど、きれいに残すことができます。
電子レンジを使う場合は、適度な時間にしないと、燃えてしまうことがあるし、水分膨張で破裂音がするのでびっくりします(゚Д゚)ノ。

さあ、皆さんもお近くのタラヨウでレッツトライ!

この記事は雅がかな~り昔に別のHPにアップしていたものを再収録したものです。

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