花粉症の原因?セイタカアワダチソウ~濡れ衣ですよ~

秋の空き地にまっ黄色の穂を上げるこの花。見たことない人はいないんじゃないでしょうか?

この花、名前を『セイタカアワダチソウ』といいます。特に秋遅くは真っ白く泡立ったように見えることから、『背高、泡立ち、草』と呼ばれる。見た目で納得の名前ですね(^_^;)

秋の花粉症の容疑者「セイタカアワダチソウ」

セイタカアワダチソウは長いこと「秋の花粉症の原因」といわれていました。この花を見ると花がむずむずする、なんて方もいらっしゃるのでは(^_^;)

それもわからないでもない。ちょうど秋の花粉症がひどくなる時期にいたるところで人の背丈ほど大きく育ったセイタカアワダチソウがまっ黄色の花を満開に咲かせる姿を見れば「こいつが犯人なんじゃないか?」と疑われても仕方がない。

でもそれは大きな間違いで、花粉症の原因はイネ科のブタクサであることは近年は十分に知れ渡っています。

セイタカアワダチソウは風で花粉をばらまくようなもったいないことはしない。その豪華な花で虫を呼んで花粉を運んでもらうんです(≧▽≦)

鉢たちにとって重要な蜜源植物でもあります。

近年の花粉症対策の情報雑誌などでも周知されてきて、セイタカアワダチソウにかけられた濡れ衣は消えてきているが、いまだにこの花を見ると鼻がむずむずする人もいる。それ、思い込みですから(;´∀`)

セイタカアワダチソウがあまり話題に上らなくなったのはもう一つ、以前ほどセイタカアワダチソウを見かけなくなったというのもあるかもしれない。

毒を流して空き地を占有するセイタカアワダチソウの戦略

セイタカアワダチソウはもともと日本にあった植物ではない。はじめは明治時代に観賞用として持ち込まれたが、雑草として広い範囲に広がったのは昭和の東京オリンピックの際大量に輸入した木材についてきた種からだといわれています。

しかしいくら強い植物とはいえ、なぜそこまで日本の土地にあれほどの群落を作れたのか?

それはセイタカアワダチソウが根から出す化学成分がほかの植物に成長を抑制するからなんです(゚Д゚)ノ

セイタカアワダチソウのアレロパシー(他感作用)

セイタカアワダチソウは 根から周囲の植物の成長を抑制する化学物質を出します。それはホルモン的にほかの植物の生育を抑制するため、セイタカアワダチソウは優先的にその場所で成長することができたのです。

これにより日本の占有株だったススキなどよりセイタカアワダチソウが増え、昭和後期には空き地が金色の野になることも多かった。

しかし現在はその数を減らしている。なんでだろう?

自分の毒で個体数減少(^_^;)

日本には「盛者必衰」の言葉があります。一時は日本中を黄色に染め上げたセイタカアワダチソウですが、近年はすっかりのその数を減らしています。なぜでしょう(?_?)

それは、ほかの植物を排除するための化学成分(アレロパシー作用)が強すぎて、今度は自分もその場で生育しにくくなったから(^_^;)

一時そこら中にあったセイタカアワダチソウは他の植物と競合するように見かける程度になりました。

セイタカアワダチソウも日本の生態系に組み込まれていったということなのでしょうかね。

帰化植物でもっとも繁栄した雑草

セイタカアワダチソウは(学名:Solidago canadensis var. scabra)キク科アキノキリンソウ属の多年草。

原産地は北アメリカ。この草が日本中に広まったのは、アレロパシーのほかにこの植物の繁殖力の高さも原因。

セイタカアワダチソウは1本で5万粒を超える種を作る。そしてその種はタンポポの綿毛のように、風に乗ってどこまでも飛んでいく。

この能力によりセイタカアワダチソウは今も勢力を拡大し続けています。近年は温暖化のためか北に進行中だとか(;’∀’)

そしてセイタカアワダチソウは名前の通り「背が高い」こともほかの雑草より強いアドバンテージを得られた要因。セイタカアワダチソウは2mほどまで背丈が伸びることでほかの雑草に負けず太陽の光を独占できたことも原因のようです。

日本の雑草も負けていない!

北アメリカでは「ゴールデンロッド」と呼ばれ蜜源としても有用なセイタカアワダチソウ。ところ変わればで原生地では美しい黄色の草原として親しまれているが、逆にここでは日本の『ススキ』が外来種として侵入。セイタカアワダチソウを駆逐して繁殖しているらしい。

植物の世界も陣取り合戦が激しいですね(^_^;)

日本も外来種によって侵略がひどいけど、海外は海外で日本からの外来種で困っている地域もある。例えばグリーンモンスターと呼ばれる「クズ」などが有名。新たな動植物の導入は慎重にしなくてはいけないですね。

セイタカじゃないアワダチソウもあります。

セイタカアワダチソウに似た花で『オオアワダチソウ』という花があります。

ボタニックガーデン様より引用

こちらも原産は北アメリカ。明治時代に観賞用に持ち込まれたものが逃げ出したらしい。セイタカアワダチソウに似るが開花が少し早く、7月ごろから咲くことと、茎が無毛でつるつるしていることで見分けがつきます。

また、本来「アワダチソウ(泡立ち草)」と呼ばれていたのは日本自生の『アキノキリンソウ』

アキノキリンソウの花

現在は他の外来種に押され、目にすることが少なくなっていますが、8~11月に黄色い花を咲かせます。セイタカアワダチソウに比べるとかなりおしとやか(^_^;)

まとめ

セイタカアワダチソウが花粉症の原因というのは濡れ衣です(^_^;)

セイタカアワダチソウはその繁殖力と、他者を寄せ付けない化学物質で休耕田など、日当たりがよく栄養の豊富な余った土地にうまく入り込み反映しました。

今も一株5万もの種子を風で日本中にばらまいています。危険な外来種であることは間違いないので近くに生えた分は刈り取って処分しましょうね(^_^;)

学名の Solidago ソリダコって聞いたことないですか?実は切花で利用されるソリダコはセイタカアワダチソウの仲間。もちろんその辺から切ってきているわけではなく切花用に栽培されていますよ(^_^;)

まだ花粉症の原因と信じている人には濡れ衣であると伝えてあげてくださいね。

では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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