崑崙花(コンロンカ)とハンカチノキこれって違う花? 

真っ白な花がハンカチのように見えることから『ハンカチの木』として販売されることもあるこの花。見たことありますか?

真っ白い花に見えるのは、実は『苞』という花を包む葉の部分。

つくりとしてはブーゲンビレアと同じ。ですが分類としてはオシロイバナ科ではなく、アカネ科の植物になります。

でも、正しくはコレ、ハンカチの木ではないんです(゚Д゚)ノ

正しい名前は『崑崙花(コンロンカ)』夏の鉢花としてお花屋さんで販売されます。

今回はハンカチノキではなく、コンロンカについてご紹介いたします(≧▽≦)

本物のハンカチノキとは?

正しいハンカチノキはミズキ科ハンカチノキ属(ダヴィディア属)の落葉高木。

以前はダヴィディア科にかけられていたが、今はミズキ科に入れられています。

20mを超える大木に育ち、枝にハンカチを垂らしたように二枚の白い花弁状の葉をつける珍しい木。

それもそのはず、化石でも発見される古い時代の特徴を残した「生きる化石」中国四川省、雲南省付近で発見されました。

今では世界中で栽培され、開花するとニュースになったりするから、見たことある人も多いのでは?

この花が風に揺られる様から、英名でハンカーチーフツリーと呼ばれ、日本でもその和訳として「ハンカチノキ」と呼ばれます。

こちらの「ハンカチの木」は大木になるため、一般的な庭木としての販売はほとんどありません(^_^;)

コンロンカってどんな植物?

今回はハンカチの木(ダヴィディア)ではなく、鉢花で販売されることの多い『ハンカチの花』コンロンカの話(≧▽≦)

漢字では『崑崙花』と書き、この「崑崙」とは古代中国で千人が住まう山といわれた伝説上の場所のこと。こんな名前がついているのだから中国原産の植物かと思うかもしれないが、実は日本にも種子島など日本でも南方の島には自生しています。

コンロンカの仲間は、台湾や、東南アジア熱帯アフリカなどにひろく分布していますが、現在日本で園芸用途で利用されているのは、コンロンカ、ムッサエンダ パリビフローラ(M. parviflora)だけ。海外では花の赤い品種なども栽培されているようですが、お花屋さんで見かけたことはないですね(。-`ω-)

コンロンカの学術的な分類は、アカネ科コンロンカ属(学名:Mussaenda)非耐寒性の常緑低木です。

コンロンカの花

コンロンカは6~9月ごろにハンカチのような白い花を咲かせます。

花びらのように見える白い部分は、本当は花ではなく『苞』と呼ばれる葉の一部が白くなったもの。本当の花は中央にある黄色い部分。

なので、中央の本当の花が終わっても、白い部分はそのまま残るので長い期間鑑賞することができます。

それだけではなく、花が終わると温度と光さえあればすぐに次の花が咲き始めます。

花の付いていた少し下の芽をみると、すでに新しい葉が伸びだしているのがわかるはず(≧▽≦)

古い花をこの芽の上で切り取れば、次々に花を咲かせてくれますよ!

コンロンカの育て方

非常に丈夫で手のかからない植物。唯一の弱点は『寒さ』(´・ω・`)

耐寒性はほとんどなく、常緑樹ですが、15℃以下になると落葉してしまいます(^_^;)

とはいえ、枯れているわけではないので、10度以上を保ったまま土が乾いたら水をあたえるように管理していれば、春になって温度が上がれば再び葉がふいてきてくれるはず。5月になっても葉が出てこないようなら……残念ながら御臨終です(;_;)

コンロンカの培養土

水はけのいいお花の培養土を使用しましょう。それほど土は選ばないので、極端に悪い培養土でなければ元気に育ってくれますよ。

コンロンカの肥料

成長期である春から秋にかけて、花用の肥料を与えます。固形のものなら月に1度、液体なら10日に1度くらい。リン酸分の多い花用肥料を与えることで花付きがよくなります。

コンロンカの好む環境

基本的に日当たりを好みます。半日陰でも枯れることはないですが、花付きが悪くなるのでできるだけ明るい場所で管理しましょう。

コンロンカの剪定

越冬させた株は春先に、枝先をピンチ(先端だけを切る)ことで花数を増やすことができます。

大きくしたくない場合は9月ごろ、枝を半分くらいまで切り詰めます。あまり寒くなってからだと株に負担が大きいので、10月までには行うようにしましょう。

開花期は花後に次の芽の上で、古い花を切り落とします。あまり深く切り詰めると花が咲かなくなるので注意しましょう。

枝を伸ばせは、最大で2mほどに育つそうだが、それほど生長が早くもないので手に余るほど大きくなることはありませんよ(^_^;)

コンパクトな姿の鉢植えで長く楽しむことができます。

コンロンカは地植えで育てられる?

秋までの一年草扱いということなら問題ありません。日当たりのいい場所に腐葉土をしっかり入れて植え付ければ夏中元気に育ってくれます。

越冬させるには沖縄など冬でも相当な温度が必要となります。

まとめ

ハンカチノキと呼ばれることもありますが、正確には『崑崙花』コンロンカ、または学名のムッサエンダとして販売されます。

近年はハンカチノキと区別するため「ハンカチの花」という名前で販売されることも増えました(≧▽≦)

寒さに弱い以外は非常に丈夫で、涼し気な白い花を夏中つぎつぎと咲かせる人気の花木です。

手入れが簡単!涼し気!病害虫も少ない!

夏に楽しむには最高の鉢花です。サマーガーデンにぜひ取り入れてくださいね(≧▽≦)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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