まん丸で平たい月みたいな種、これって何の植物?答えは合田草(ルナリア)です。

ルナリア 合田草-表紙

うちの子供が幼稚園の帰りに不思議な種を拾ってきました。

平たいお皿のような実の中に種のようなものが入っている不思議な形(◎_◎;)

この不思議な種、いったい何の植物でしょうか?実は大根などと同じアブラナ科の植物『合田草』の実なんです。

トコロデ、合田草ってなんだ(。´・ω・)?

合田草、別名ルナリア

合田草は「ゴウダソウ」と読みます。これは明治の時代にフランスからこの植物を持ち込んだ画家で東京芸術大学の教授 合田清に由来する。

ちなみにジャイアンの本名は剛田武(ごうだたけし)無関係です(^_^;)

だけど、あまり個の名前で呼ばれることは少なく、ほとんどは属名のルナリアと呼ばれます。

「ルナ」は月の意味。実の形を満月に見立てたんですね(*'▽')

小判草に対して大判草と呼ばれることもあります。

ルナリア(合田草)ってどんな植物?

実の形からは想像もつかないけど、大根や白菜と同じアブラナ科ゴウダソウ属(学名:Lunaria annua)の2年草。ヨーロッパ原産だが、日本でも一部地域ではこぼれ種が逃げ出して帰化植物として自生している。

こどもが見つけたのも道端だったから、野生化したルナリアだったみたい(^_^;)

花を見ると確かにアブラナ科の特徴である4枚花弁が目立ちます。

花もかわいいけど、主に利用されるのは特徴的な『実』

円盤のような実は中央の膜と、表裏にそれぞれ覆うように皮がついてその間に数粒の種があります。

7月ごろ完熟すると両側の皮がはがれ種が落ちます。あとには半透明の膜を持った、金魚すくいの「ポイ」のような種ガラが残ります。

これはドライフラワーの花材として利用されます(-ω-)/

ルナリア(合田草)の育て方

苗で出回ることはほとんどないので、種から育てます。

まき時期は春か秋。ですが、2年草という特徴から秋にまいたものはよく春には咲かず、翌々年の開花になります。

春まきしたものは、十分株が育つので来春に花が咲きますが、自宅で種を収穫できるのは夏なので、自宅で毎年楽しむには秋まきしかできない。

毎年せっせと種を植えましょう(^_^;)

こぼれ種で脱走するくらい丈夫なので、育て方は簡単です。

耐寒性(ハーディネスゾーン)は8~10です。

ルナリア(合田草)の種まき

直根性で移植を嫌うので直播でも構いません。腐葉土をしっかり入れた水はけのいい土が条件です。

石灰分を好むので有機石灰を施しておきましょう。

苗を作って植え付ける場合は根を傷めないように気を付けましょう。

ルナリア(合田草)の肥料

冬越しのために秋にしっかりお花の肥料を与えます。

春の芽吹き前にもお花用の肥料を与えると花付きがよくなります。

ルナリア(合田草)の育て方

アブラナ科植物なので、春の害虫も付きやすい(;´Д`)

春時期はシッカリ防虫を行いましょう。

生育期は十分な水分が必要ですが、加湿は根腐れの原因。注意しましょう。

また、寒さは得意だが暑さが苦手。日当たりがよく乾燥した風通しのいい場所に植えましょう。

イギリスではガーデンのアクセントに利用されます。1mくらいまで育つので、実がつくころからはかなり存在感が出ますね(≧▽≦)

ルナリア(合田草)の種の取り方

特徴的な実は7月ごろから乾燥し始め、外皮とともに種がこぼれます。

黄色くなった時点で摘み取り、種を回収したらあとはドライフラワーとして楽しみましょう。

まとめ

姿が特徴的な花、合田草・ルナリア。

一度見たら忘れないですね(*'▽')

こぼれ種で勝手に生えるくらい丈夫なんだけど、暑さが苦手だからか日本ではいまいち植えている人は少ないかもしれないですね。実を付けるまでに時間がかかるっていうのもあるかな(^_^;)

でもだからこそ、お庭にあったら面白い植物ではあります。

ぜひチャレンジしてくださいね。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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