楊貴妃が好んだ!美容効果の高い熱帯果樹ライチの育て方

ライチ表紙

最近話題の熱帯果樹といえば、ライチと答える方も多いのではないでしょうか?

今回は、近年何かと話題。

楊貴妃が愛した美のための果物『ライチ』について、その特徴と育て方についてご紹介します(≧▽≦)

楊貴妃が愛した、美の果物『ライチ』

うろこのような見ためは硬い皮におおわれていますが、皮をむくと非常になめらかなプルンプルンの白く半透明の果肉が現れます。

美味しそう(≧▽≦)

上品な甘さと、豊潤な香りから中国では古代より珍重され、あの楊貴妃も好んで食べていたという果物。

最近は美容にいい果樹としても人気です。

『ライチの実』は様々ある熱帯果樹の中では、冷凍の状態で出回ることもあり、一年中手に入れやすい果物。

東南アジアや台湾に旅行されたことがある方は、市場で山積みになるライチを買って食べてみた経験がある方も多いのでは?

市場みたいな商店で売られるライチはすごく安くて、そのくせめちゃくちゃ美味しいんですよね( *´艸`)

現地で食べる『ライチ』は感激の甘さと香りデス!

あんまり「ライチは美味しくない」という噂

旅行から帰って、「あの味が忘れられない!」と日本でライチを食べると「アレ、コレナンカチガウ?」ということになる(^_^;)

これは、日本で出回っている99%のライチが冷凍の輸入品であるということに起因します。

輸入の熱帯果樹は運搬の関係上”青いうちに収穫”して長い時間かけて運ばれてくる。

だから、新鮮なものに比べるとどうしても味が、1段も2段も劣ってしまいます(;´Д`)

特に完熟果のライチは傷みが早く、1~2日で魅力的な真っ白い果肉は色が悪くなってしまうんです。

そのため、どうしても冷凍での販売が多くなってしまうんですね(-ω-)/

でも、やっぱり最も美味しいのは、完熟するまで木になっていたものをもいで、新鮮なうちに食べる。これが最高(≧▽≦)

完熟果実はジューシーで、甘く、さらに香りがたまらない!

最高の果物です。だてに楊貴妃に愛されていません!

美味しいライチは、やはり現地で食べるに越したことはない。

しか~し、旅行先で楽しむのも方法の一つですが、今の時代、ライチの苗木は結構簡単に手に入れることができるんです。

これはもう育ててもぎたてを味わうしかありません!

ライチってどんな植物?

育てる前に、ライチがどんな植物なのか知っておきましょう('ω')ノ

ライチはムクロジ科レイシ属(学名:Litchi chinensis)の常緑樹。

原産地は中国嶺南地方ですが、現在は南アフリカやインドで生産がさかん。中国には100を超す品種があります。

樹高は本来10m以上ですが、栽培下では収穫のため2~3mとコンパクトに栽培されます。

ライチ?レイシ?どう違う?

ライチは漢字で茘枝。これの中国読み『リーチー』や『ライチー』から和名も「ライチ」になりました。以前は「レイシ」と呼ばれることも多かったけど、今はほとんど「ライチ」に統一されましたね(-ω-)/

レイシだと、沖縄でのゴーヤの呼び方「ツルレイシ」と混乱するからということらしい。

属名は昔のまま「レイシ」なので、どちらで呼んでも同じもの。間違いではないです(≧▽≦)

参考リンク→:緑のカーテンを作ろう!にがうり・ゴーヤ・レイシ、違いは何?雄花しか咲かない理由を解説します

ライチの育て方

ライチの苗木は、残念ながらホームセンターや園芸店ではほとんど販売されていません。

耐寒性を表す耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)は10~11なので、地植えで育てられるのは宮崎県~沖縄くらいなもの。

まだまだ高価な苗なので、一般のお店にはほとんど並ぶことはありません。

購入はインターネット通販を利用しましょう。とはいえ、値段が高いなぁ(^_^;)

大株、とはいっても6号の苗で2万円以上(◎_◎;)

安いものだと5~6千円から。出品数はすくないから、欲しい人は早めに購入した方がいいですね。

種から育てるライチ

時間はかかるけど、食べた後の種から育てることも可能です。冷凍のものは多分無理なので、生ライチが手に入ったら挑戦してみましょう。

ライチの種まき

  1. 種の周りの果肉をきれいに落とす。
  2. ポットに種まき用土を入れて、1粒ずつ植えます。
  3. しっかり水をかけて乾かさないように管理。
  4. 温度は20度以上を保つと、2週間くらいで芽が出る。
  5. 高さ20㎝を超えたころに培養土に植え替えましょう。

種から育てた場合は、実がなるまでには10年以上はかかります。長期戦を覚悟しましょう(^_^;)

ライチの土は?

関西でも冬は室内栽培必須だから、基本的には鉢植え栽培になります。

植え付け適期は3~4月。水はけのよい弱酸性の土を好みます。

基本的には水はけのいい園芸用培養土で構わないですが、鹿沼土小~中を3割くらい混ぜて使うと弱酸性で水はけも改善されるのでおススメ。

鉢の大きさは、株の大きさに合わせて二回り位大きなものに植え付けます。成長に合わせて徐々に大きく植え替えていきましょう。

ライチの肥料は?

生育期の4月・7月・10月ごろに与えます。

窒素分が多いと花付きが悪くなるので、果樹用のものか、固形の醗酵油かすなどを与えましょう。

ライチの受粉樹は?

果樹は1本では実がつかないものが多いけど、ライチは1本で収穫が可能です。

ライチの開花はちょっと変わっていて、一つの花房に雄花と雌花が一緒に咲く(中には両性花もある)。

ただし、雄花の方が圧倒的に数が多く、花時期も雄花と雌花でずれやすいことが知られており、着果率も低い。たくさん花が咲いてもほとんど実がつかないなんてことも普通にある(^_^;)

昆虫任せだとうまく受粉しないこともあるから、筆などを使って人間が雄花から雌花へ花粉を人工授粉(花を筆で撫でるように花粉をつける)することで結実量を高めることもがきます。

ですが、雄花と雌花の開花ピークがずれることも多いので、受粉樹として別の品種があったほうが受粉しやすく、結実量は多くなります。

余裕があれば品種違いで2本育てましょう(≧▽≦)

ライチの収穫

7~8月にかけて収穫時期になります。

家庭で育てた場合は樹上でしっかり完熟させてから収穫するのがおすすめ。完熟果はきれいな紅~朱赤色になります。

皮がかたいので、完熟までつけておいても病害虫や鳥に襲われることも少ないので安心(≧▽≦)

完熟果は何物にも例えがたい芳醇な香りと味わいです( *´艸`)

ただし、注意点も。

完熟果のライチはめちゃくちゃ傷みやすい。1日で皮は褐色になり、品質は急速に劣化していきます(;'∀')

貯蔵する場合は1~2℃で冷蔵保存しましょう。

流通するライチの99%が冷凍なのは、こんな理由もあるんですね。

ライチの栽培環境は?

ライチは日当たりが大好き。基本的には一日中日の当たる屋外で栽培します。

寒さは苦手な植物なので最低気温が10度を下回るようなら室内の日当たりで管理するようにしましょう。

5度くらいまでなら耐えられますが、寒さで傷んでしまうと冬の間に回復させるのは難しく、春の開花に影響が出てしまいます(゚Д゚)ノ

過度な寒さに当てないように注意しましょう。冬場は観葉植物のような管理でOK

ライチの水管理は?

実を付ける7~8月ごろは、たくさんの水を必要とします。

水を切らさないようにしっかりとあたえましょう。

逆に冬は乾燥気味に管理することで、花芽分化が促進されるうえ耐寒性も高まり冬越しさせやすくなります。

ライチの剪定

ライチは10mにも育つ高木なので、剪定は必須(゚Д゚)ノ

剪定時期は収穫後すぐの9月ごろまでに行います。

剪定は主に「間引き剪定」、直線的に上に伸びる強い枝を元から切り取ります。

果実は昨年伸びた枝につくので、今年伸びた枝の充実しているものを残すようにしないと、来年花が咲かないなんてことになりかねません。

ライチの結果習性

まとめ

ライチは熱帯果樹なので、日本で育てる場合は冬は室内に取り込んで10℃くらいを維持するように注意しましょう。

楊貴妃が愛しただけあって、ライチには美容に役立つ効果が満載。

水分の含有量が高く、ビタミン類も豊富に含まれているため、ビタミン欠乏症対策に役立ちます。特に妊婦に不足しがちといわれる『葉酸』の含有量はキウイの3倍ともいわれています(゚Д゚)ノ

そして、ライチに含まれる「ロイコシアニジン」「アントシアニン」といったポリフェノールが強い抗酸化作用で、シミの原因となるシロチナーゼの働きを抑制してくれることが判っています。まさに「美の果実」(≧▽≦)

さらにさらに、ライチは夏の果実には珍しく、体を温める効果もあります。

冷たいものを食べたり、体を冷やす食材が多い夏の季節、体の冷えを防いでくれる健康にいい果樹なんです!

冷凍ものなら年間を通して食べられますが、やっぱり旬に完熟果を味わうのが最高!ぜひチャレンジしてくださいね。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

楊貴妃が好んだ!美容効果の高い熱帯果樹ライチの育て方” に対して2件のコメントがあります。

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