植えてはいけない?芝生に変わるグラウンドカバー「クラピア」と「ヒメイワダレソウ」比較!違いと育て方

お庭を緑のジュータンに!
と言ったらやはり思い浮かぶのは芝生。でも芝生ってきれいに管理するには意外と手間がかかったりするんですよね(^_^;)
そこで最近人気なのが、グラウンドカバープランツの「クラピア」
繁殖力が強く、地面を覆って他の雑草の繁殖も防ぎます。
「植えてはいけない」「はびこって大変」などと言われることもありますが、広がってほしくない範囲には柵や土留をすれば管理できないほど大変な事はありません。安心して植えてくださいね。
似た植物で「ヒメイワダレソウ(リッピア)」もあるけど、どう違うのか?芝生と比べてどっちがいい?などなど。
グランドカバーとして何が優れるか比較してみました(゚Д゚)ノ
目次(*´▽`*)
結論「クラピア最高」(^_^;)
何をもって最高とするかは人それぞれですが、一般家庭での管理を考えるとクラピアに軍配が上がりそうです。
何より管理が楽な点と、環境適応範囲が広いことが大きい。
芝生は「日当たり」と「水はけ」が重要。そしてこまめなメンテナンスがないときれいに維持することが難しい。
クラピアもきれいに管理するにはもちろんそれなりの管理は必要ですよ。でも、クラピアは基本的に放置してもそれなりにきれい。環境適応性も強くローメンテナンスで維持できるのが利点です。
芝生・クラピア・ヒメイワダレソウそれぞれの特徴。
まずは芝生・クラピア・ヒメイワダレソウの違いと特徴を比べてみましょう。
芝生

だれでも知ってる芝生ですが、これが意外と難しい(*_*;
今回は日本芝と西洋芝のうち、よりクラピア・リッピアに近い日本芝(高麗芝)で比較。(西洋芝と日本芝の違いは過去記事を参考にしてね(≧▽≦))
地面を覆って雑草を抑える効果は同じ。花はほとんど目立たず一面きれいな緑で覆われるのが、なによりの利点です。
ただし、結構雑草が生えることも多く、きれいに保つには定期的な「芝刈り」が必要。
また、栽培環境も半日以上の日当たりと、水はけのいい土壌は必須。環境づくりが重要になってきます。
芝生のポイントまとめ
利点 | 欠点 |
均一間のあるきれいなグリーン | 維持・管理が大変 |
ヒメイワダレソウ(リッピア)

ヒメイワダレソウ(リッピア)は 南アメリカ原産 の多年草。日本には クマツヅラ科イワダレソウ属の イワダレソウ(Phyla nodiflora)が分布するが、イワダレソウに比べてヒメイワダレソウは花が小さく草丈も低く広がるのでグランウンドカバーとして利用されます。
性質は丈夫で、多少日が弱くても育ち、土もあまり選ばない。踏まれても平気とかなりタフな植物(^_^;)
春から秋にかけて咲く小さな花もカワ(・∀・)イイ!!
花がらを摘まないとちょっと汚くなる点と生育旺盛でどこまでも広がってしまうのが欠点といえば欠点。
現在日本で販売されているものは種子のできにくいものが流通しているといわれているが、ちぎれた枝だけでも繁殖できる力を持つため、オーストラリアなどでは侵略的帰化雑草として取り締まられている植物です。
日本でも 重点対策外来種 として登録されており、栽培の規制まではいたってはいないですが要注意植物といわれています。不要になってもお庭以外の場所に植えるのはやめましょう(゚Д゚)ノ
とはいえ、生い茂って手におえない、というほどでもないのでそこまで不安にならなくて大丈夫ですよ(^^♪
ヒメイワダレソウ(リッピア)ポイントまとめ
利点 | 欠点 |
丈夫でどこでもよく育ち手入れが楽 | 花がらが汚く目立つ |
値段が安価 | 繁殖力がすごく広がりすぎる |
クラピア
『クラピア』はヒメイワダレソウ(リッピア)と日本の在来種イワダレソウのハイブリットで 宇都宮大学の故・倉持仁志先生が10数年の歳月を費やして作りだしたグランドカバーに特化した植物です。
名前は製作者の倉持先生の”クラ”とリッピアの”ピア”を合わせて”クラピア”と名付けられました。
見た目はヒメイワダレソウ(リッピア)と同じように見えますが、繁殖力が違います。
その成長速度は凄く、芝生の10倍の速さで地面を覆うとされています。
環境適応性も高く、踏まれても再生力が強いのでうえを歩くことも可能です。
ヒメイワダレソウ(リッピア)よりも密に枝が広がるので、地面を覆いつくして雑草を防ぐ効果も抜群です(≧▽≦)
クラピアは種類によって花数に違いがあり、花を楽しみたい方は花数の多いS2といわれる品種。主にグリーンを楽しみたい方は花が咲きにくいK5やK7という品種が選べます。
不稔処理がされていて種ができないので、雑草化して環境を破壊する心配がなく公共事業の工事などにも多く利用されています。
クラピア ポイントまとめ
利点 | 欠点 |
リッピアよりさらに丈夫 どこでもよく育ち手入れが楽 | 値段が高い |
芝生・クラピア・ヒメイワダレソウ比較
ここで3つを比較してみましょう(^^♪
それぞれメリット・デメリットがあります。自分のお庭にあった植物を選びましょう。
芝生(高麗芝) | ヒメイワダレソウ(リッピア) | クラピア | |
環境 | 日当たり水はけのいいい土 | 多少日陰でも育つ | 多少日陰でも育つ |
生育 | 旺盛 | すごく旺盛 | すごく旺盛 |
雑草防止 | それなりに | それなりに | かなりしっかりと |
管理 | 芝刈りなど手間がかかる | ローメンテナンス | ローメンテナンス |
値段 | 約600~1000円/㎡ | 1ポット100~300円 (約400~1200円/㎡) | 1ポット550~700円 (約2200~2800円/㎡) |
リッピア、クラピアは1平方mあたり約4株必要なので、4ポット分で計算しています。

クラピアだけ倍くらい値段が高いですが、それだけ利点も多いんです(≧▽≦)
繁殖力が強くよく広がるので、地面を覆うのに時間がかかっても構わないならポット数を減らして植栽するという方法もあります。
クラピアが広がるまでは雑草の防除に努めましょう。
クラピアはどこで買える?
クラピアは基本的に通信販売でのみ購入できます。普通の花屋さんでの取り扱いはほぼないので購入する際は下記のリンクの販売店からの購入が便利です。
ヤフオクやメルカリなどで時価増殖した苗を販売している場合がありますが、本物か確認するすべもないですし、種苗法の登録商品であるクラピアは無断での増殖販売は罪に問われます(゚Д゚;)
許可を得た生産販売者から購入するようにしましょう。
クラピアっていくら?
1ポット550円が基本のようです。まとめ買いでもこれ以上安い価格はないみたい(^_^;)
ただし、40ポットなどまとめ買いで送料無料になったりする事はあるようなので、必要数に合わせて注文しましょう。
クラピアを育てよう
クラピアを購入したらさっそく植えてみましょう。年間通して植え付け可能ですが、やはり春~秋の間に植えるのが一番根付きがよく元気に育ってくれます。
クラピアの植え方
多少の半日陰でも生育はできますが、やはりできるだけ日当たりのいい場所に植えましょう。
はじめはクラピアといえど大型の雑草には勝てません。一度雑草を除去してから植え付けましょう。初めに液体除草剤で雑草を除去しておくと簡単です。
クラピアが生え揃う前に雑草が生えてしまうことも多いので、地面に防草シートを敷くことがおすすめです。
クラピア栽培用の専用シートなら雑草を防ぎつつ、クラピアの根がシートの下まで伸びるのでしっかり雑草予防ができます。
クラピアの肥料
春芽吹きのときと、秋に緩行性の肥料(マグアンプK など)を与えます。
特に植え付け時は初期生育が重要。早く茎を広げて地面を覆うことで雑草の発生を抑えることができます。
肥料が多ければいいというものでもないので、使用する量は肥料のパッケージの量を守って与えるようにしましょう。
クラピアの管理
クラピアが広がったらほっといてもいいのですが、少し手をかけてやることでよりきれいに維持することができます。
とはいっても大した作業ではありません。梅雨入り前に芝生と同じようにクラピアを刈り込んであげることです。
梅雨の前に刈り込むことで株のムレを防ぎ、病気の予防になります。
また生育盛んなこの時期に刈り込むことで、細い脇芽が増えて密度の濃い株になります。
葉の茂りのいいクラピアのジュータンはよりしっかりと雑草の発生を抑えることができます。
梅雨時期以外にも、間延びしているようなら年に数回刈り込みを行ってあげると株がしまってきます。
説明してきたクラピアの管理はそのままヒメイワダレソウ(リッピア)でも効果がありますよ(^^)/
ヒメイワダレソウとクラピアどっちがいい?
結局、どっちを植えるのがいいのか?
もちろんそれは「クラピア」ですが、値段の差は約2倍。この初期投資をどう見るかはあなた次第(。-`ω-)
時間がかかるけど、自宅で増殖もあり
クラピアは伸びた枝の節から根を伸ばして株を増やします。
この増えた株を掘り上げて移植することで広い面積を覆うことが可能です。通常1平方メートルに4ポットのところを2ポットで計算すれば、予算は半分。時間はかかりますが、リッピアと同じ予算でクラピアを植えることも可能です。
ただし、増殖株を移植していいのは同一敷地内のみ。他の場所への提供やオークションサイトへの出品、無償有償問わず他人への無断譲渡などは種苗法違反で犯罪となります。ルールを守って栽培してくださいね。
まとめ
2019年にはクラピアの中からさらに生育のいい選抜された品種K7が販売開始されました。
クラピアはいまも進化を続けているんです(゚Д゚)ノ
花色も白系とピンク系の品種があります。お好みに合わせて選んでくださいね。


維持管理は芝生に比べ圧倒的に楽なクラピア。リッピアでもいいけどやっぱり生育と、雑草防止効果はクラピアにかなわない。
芝生に変わる植物を探している方、雑草で困っている方はぜひクラピアのジュータンに挑戦してくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
「植えてはいけない」の内容が「クラピア最高」?
どゆこと?記憶障害?
クラピアはネット上で「はびこるから植えてはいけない植物」としても議論される植物。
本当にそうなのかと検討した結果、このサイトでの結論は「グラウンドカバーとして最高、芝生代わりに植えることがおすすめ」という結論になっています。
文章が未熟でうまく伝えられず申し訳ありません。