めっちゃきれいだけどメッチャお値段の高いコロラドトウヒ ホプシーの話、ファットアルバートと比較

プンゲンス表紙
プンゲンス表紙

粉を吹いたように輝く銀葉(≧▽≦)

どっしりとした円錐型で存在感抜群!

寒さにも強く、北海道でも栽培可能なクリスマスにぴったりな庭木と言えば、

「コロラドトウヒ」そんな中でも「プンゲンス ホプシー」の美しさは最高ですね!

クリスマスツリーとして飾りをつけるのも最高!

青白い銀葉が素敵です(≧▽≦)

今日はそんなトウヒのお話。

コロラドトウヒ(プンゲンス)とは?

トウヒとは、マツ科トウヒ属(学名:Picea pungens)の総称。

その中でも銀葉のものを園芸では「プンゲンス」「コロラドトウヒ」と呼ぶ。

似た樹形を取るモミはモミ属で近いが、ちょっと違うグループ。

すごく素敵な木なのですが・・・・値段が高い!(゚Д゚;)

とんでもなく値段の高い木「プンゲンス ホプシー」

高い高い高~い!

何万~何十万円なんて当たり前。

それもそのはず、プンゲンスは生長が非常に遅い木。

伸びても年間10cm程度、ひじょ~に成長がゆっくりなんです。

生育が遅ければ、生産にも時間と手間がかかる。

さらに、それが美しい銀葉で人気の高い木だとすれば、希少価値が上がり、さらに値段も上がる(;´・ω・)

数あるコロラドトウヒ(プンゲンス)の中においても、人気がある品種はさらに高額に。

その筆頭が、コロラドトウヒの中で最も美しいとされる「ホプシー」

しかも、現在は品薄状態。

1mを超える大きなサイズはインターネットの通販サイトでもほとんど目にすることがありません。

新芽の色はほかの品種を圧倒する美しさ(^^♪

人気一番の理由もわかります。新緑の美しさを一目見たら心奪われること間違いなしです。

価格だけじゃない!コロラドトウヒ ホプシー』を育てる難問

どうせ植えるなら多少値段が高くても、やっぱり一番きれいな「ホプシー」がいいよね

と思っていらっしゃる方、ご注意ください(゚Д゚)

『ホプシー』はコロラドトウヒの中で最も虫がつきやすく、最も形が整いにくいと言われているのです。

ホプシーの害虫

コロラドトウヒ ホプシーは、特に”シンクイムシ”(メイガ類の仲間)と呼ばれる「枝の中に入って木を食い破る害虫」が入りやすく、ともすれば中心が食べられてしまうことも・・・

成長が遅いので被害にあうと、回復も時間がかかる。

植えた方は気を付けましょう。

また、樹形もよく写真で見るような三角錐にするには選定作業が必須。

意外と手のかかる品種です(^_^;)

大きく育って個人でのお手入れが難しい場合は造園屋さんにお願いするのがおすすめです。


値段も高いうえ、管理大変なのか・・・と残念がるあなたに、おすすめのコロラドトウヒの品種もあります。

おすすめ品種『ファットアルバート』

ファットアルバート」比べるとホプシーには劣る色だが、単品で見たらホプシーとの違いはほとんどなし(≧▽≦)

しかも、この木のいいことはホプシーよりも手入れなしでも樹形が整い、枝が密に育つってこと。

無剪定でもしっかりした形になるのは手入れが不要で助かるね。

病害虫もホプシーに比べればかなり丈夫。

価格面でもホプシーに人気が劣るため、1~2割安い。

まあ、それでも十分高いけどね(;^ω^)

ホプシーとファットアルバート

有名どころのコロラドトウヒ『ホプシー』『ファットアルバート』を写真で比較してみよう(・ω・)ノ

1枚目が『ホプシー』、2枚目は『ファットアルバート』だ。

こうやって比較するとやはりホプシーの方が白味が強く美しい。

でも、樹形の整い方はファットアルバートの方がそろっているように見える。

春先の新芽の時期に実物で比較できれば一番だが、なかなか両方をそろえて販売している園芸店はない(。-`ω-)

特に近年、育てにくいホプシーは株そのものの販売数が少なくなっている。1mを超える大きさで販売されえることは稀なので、見つけたら早めに購入するのがおすすめだ(゚Д゚)ノ

ホプシーファットアルバート
値段高いやや高い
新緑の美しさとてもきれいきれい
成長速度すごく遅いすごく遅い
病害虫やや多い少ない
樹形乱れやすい比較的よくまとまる
コロラドトウヒ『ホプシー』と『ファットアルバート』特徴比較

最近よく見かける、ピセア・プンゲンストウヒ (コロラドトウヒ)スーパーブルーって何?

最近お店でも、プンゲンストウヒの苗で、品種名に『スーパーブルー』という名前の付いたプンゲンストウヒを見かけることが多くなりました。

大きいサイズでの販売は少ないけど、6号鉢30㎝程度の苗なら比較的安い価格で販売されています。

これはいったいなんだろう?

園芸品種『スーパーブルー』

コロラドトウヒ スーパーブルー(スーパーブルーシードリング)は、もとはカナダの保護種で、種子から繁殖栽培されています。

現在オランダの種苗メーカーが苗木を作りBabyBlue™の名前で主に米国とカナダで取引されています。

近年はその苗木が日本にも輸入されてきて『スーパーブルー』の名前で販売されているようです(・ω・)ノ

https://www.douglasboomkwekerij.nl/より

日本に導入されたのは最近で、大きい木は輸入が難しくほとんどが苗木から輸入されているので、大きいサイズが販売されることはほとんどありません。見本で紹介されている、大きく育った株の写真はすべて海外のものですね(^_^;)

あと20年くらいしたら日本で大きく育てた株が出回る日が来るかもしれません。

スーパーブルーの特徴

園芸品種として選抜されているので、育てやすく、病害虫に強く、無剪定でも形が整いやすい。色もきれいと申し分のないパフォーマンス。

かつ、大量生産されているので、比較的値段が安いのも魅力です。

シンボルツリーになるまでには何十年もかかるけど、品種としては有望ですよ(≧▽≦)

コロラドトウヒ(プンゲンス)の育て方

生長が遅いが、育て方は普通の樹木と同じです。

植え付け場所は、日当たりがよく、水はけのいい有機物の多い土地を好みます。

土壌には腐葉土、もしくはたい肥を2~3割混ぜ込んで植え付けましょう。

水はけの悪い場所に植える場合は、土を盛り上げて小山状にして植え付ける”高植え”にするのがおすすめです。

参考→:根巻、ルーコン、ポット植え。庭木の植え方。どうやって植える?~根巻編~

コロラドトウヒ(プンゲンス)の肥料

生長がゆっくりな木なので頻繁に肥料を与える必要はありません。

肥料は固形の醗酵油かすなどを『寒肥』として冬1~2月ごろに与えるくらいでOKです。

参考→:どこよりも詳しい『寒肥』肥料の与え方

コロラドトウヒの栽培ポイント

寒さには非常に強く北海道でも問題なく越冬します

しかし逆に、夏の暑さに弱いので関東より南で栽培する場合は、真夏の日よけや風通しを良く管理するなど、注意が必要です。

夏の厚さで弱ると病害虫も多く発生するので注意しましょう。

コロラドトウヒの剪定

コロラドトウヒ(プンゲンス)は自然に樹形が整うから、基本的に剪定は不要です。

ただし、先に書いたように 「ポプシー」は枝が乱れる性質が強いので、樹形の乱れを整える程度に剪定をしたほうがきれいに整います。

剪定適期は、1~2月頃

寒い時期の方が成長が落ち着いているので、樹液が流れ出て弱る心配がありません。

傷んだ枝や、込み合った枝を中心に取り除きます。

あくまでも軽い剪定にとどめておきましょう。

コロラドトウヒは枝の伸びが非常に遅いので切りすぎに注意です(゚Д゚)ノ

まとめ

プンゲンスにはこのほかにも何種類かあるので「ホプシー」に絞らずいろいろ見てから決めることをお勧めします(*´▽`*)

庭に一本あるだけでかっこいいよね。こんな木が似合う家に住みたい(*´ω`*)

あ、ちなみにクリスマスツリーとして家の中で鑑賞したいなら生の庭木はおすすめしないです。

参考→:本場、北欧のクリスマスツリーに「もみの木」は使わない?!

あまり長い期間室内に置くと、日照不足はもちろんのこと。

暖かい部屋にあると木が「冬が終わったのかな?」と勘違いして成長を始めてしまいます(゚Д゚)ノ

その状態で屋外に戻すと新芽が寒さで傷んでしまうことも……

室内用には造花のツリーを飾って楽しみましょうね(*'▽')

では、皆様よい園楽を~(#^.^#)

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