ごまの香りのハーブ『ルッコラ』って知ってる?ロケットサラダの育て方

八百屋さんでも販売される『ごまの香り』を持つハーブ。
そのままサラダとして利用できます。
名前がいろいろあるから、迷ってしまいますが、ルッコラ、ロケット、アルグラ(アルギュラ)コールウォートなど、コレすべて同じものです(^_^;)
栄養的には、ビタミンC、E、カルシウムを豊富に含む健康野菜。
栽培も簡単だからもっと日本の家庭でも利用したい食材です(≧▽≦)
今回はそんな人気のハーブ『ルッコラ』『ロケット』についてご紹介します。
目次(*´▽`*)
ルッコラってどんな植物?

ルッコラは地中海沿岸が原産、ローマ帝国時代から栽培されている歴史の古いハーブ。
ローマ帝国時代は「惚れ薬」の効果があると信じられていたそうです( *´艸`) 意中の人に手料理をご馳走するときに隠し味として忍ばせると効果的かも。
植物としてはアブラナ科キバナスズシロ属(エルーカ属)の一年草(学名:Eruca vesicaria)に分類され、1属1種のほかには仲間のいない植物。たしかに、よくよく見れば独特な形に独特な味わいをしてますね(。-`ω-)
日本に渡来した時期ははっきりしていませんが、イタリア料理がブームになった1990年代に広く知られるようになったようです。
今ではバジルなどと一緒に野菜売り場で見かけることも多いですね(≧▽≦)
あまり一般的ではないですが、和名もあって「キバナスズシロ」と呼ばれます。

でもルッコラの花って白なんですよね(^_^;) おそらく、同じくごまの風味があってキバナを咲かせる近縁種「セルバチコ」と間違ったのでは?と考えられます。ちなみにセルバチコの和名は「ロボウガラシ」
スズシロは大根こと、カラシはからし菜からきていると考えられます。どれもすべてアブラナ科で、四枚花弁が特徴です。
セルバチコとは?
名前が出たので「セルバチコ」についても解説しておきましょうΣ(・ω・ノ)ノ!
セルバチコはアブラナ科エダウチナズナ属の多年草(学名:Diplotaxis tenuifolia)ルッコラは一年草なんだけど、セルバチコは多年草。
味や風味はルッコラそっくりで、同じように利用することができますが若干、苦みと辛味が強いのでサラダには一年草のルッコラの方が好まれるため、野菜としての利用はルッコラに比べると少ない。
味や風味、利用方法も同じですが分類的には別種で、ルッコラの多年草という訳ではないです(^_^;)
ルッコラと違い葉は深い切れ込みが入り、黄色い花を咲かせます。
ルッコラの育て方
栽培は結構簡単なルッコラ。おすすめの育て方は種からの栽培。
(;´Д`)「種からって面倒だし、難しそう……」
そう思われるかもしれませんが、ルッコラを育てるなら断然、種からがいいんです!
なぜなら絶対的に値段が安い。ハーブ苗で購入したら安くても1ポット200~300円。種ならその値段で何10株ももルッコラを育てることができます(≧▽≦)
そしてルッコラを苗で購入したとの欠点がもう一つ。すでに「とうだち」してしまっていることが多い。
小さいポットで栽培され、収穫適期までの期間が短いルッコラはお店に並んだ時点で花が咲き始めていることもしばしば。一度花が咲き始めると何度摘み取っても次々に花が上がって、うまく葉が茂らないんです(´・ω・`)
花も食べることはできるんですが、葉は堅くなり風味も落ちてしまう(;´Д`)
種から育てても春なら30日くらいで収穫できるから、絶対種から育てた方がいいんです。
ルッコラの種をまこう!
ルッコラの種まきは、真夏・真冬を除いて一年中行えます。屋内でスプラウトとしての栽培も可能ですよ(≧▽≦)
(スプラウトを作る場合はスプラウト専用の種を使いましょうね。)
とはいえ、高温多湿が苦手なので、初心者は秋植えの方がおすすめ。気温が落ち着く9月ごろに種まきすると年内には収穫が可能です。
春まきする場合は、早めに種まきをして高温期までには収穫が終わるようにしましょう。
強い日差しにあたると葉が硬くなり風味が落ちるので、夏は半日陰に移して栽培できるといいですね。
高温期になると、とうだちして(花が咲いて)葉が硬くなるのでその前に収穫しましょう(≧▽≦)
ルッコラの種まき準備
ルッコラは栽培期間が短いので、直播で育てる方が一般的です。
畑・プランターどちらでも栽培することが可能ですが、連作障害が発生するので畑で栽培するときは1~2年間隔をあけて育てるようにしましょう。
日当たりの良い場所を選んだら、さっそく種まきです(≧▽≦)
種は種苗メーカーからいろいろ販売されていますが、品種による違いはほとんどないのでどれでも好きなものを購入しましょう。
ルッコラの種播き適期は?
発芽適温は15~25度。真夏真冬を除けばいつでも種まき可能です。
とはいえ、アブラナ科の植物は春から夏にかけては害虫の被害を受けやすい。防虫対策に薬をまくか、寒冷紗で覆って虫の飛来を防がなくてはならないためちょっとメンドクサイ(^_^;)
秋まきの方が害虫による被害を受けにくいので、始めて育てる場合は簡単なのでおすすめです。
真冬でも室内で温度と光があれば栽培は可能ですよ。
ルッコラの種まき用土
畑の場合は2週間前に苦土石灰を100g/㎡入れてよく耕しておきます。1週間前にはたい肥2~3㎏/㎡と元肥(野菜の肥料など)をパッケージの規定量入れて混ぜます。
植え付け前に幅60㎝の畝をたてて間隔20㎝の2列で種をまきます。

プランターの場合は、一般的な60㎝プランターで栽培可能です。土は野菜の土を使用するのが簡単です。
ルッコラの種をまこう

種は筋蒔きにして間引きをしながら育てます。
ルッコラの種は小さいので強い水流がかかると浮き出して流れてしまいます(゚Д゚)ノ
水は種まき後ではなく、事前に与えて土を湿らせておくと散水による種の流失がなく安心ですよ。
種まきは、植え場所に1㎝位の深さの植溝を掘ります。
溝は「野菜用支柱」や「かまぼこ板」を押し付けるようにして溝を作ると直線で均一な深さに溝がほれますよ(≧▽≦)
種をまいたら両側の壁を土で崩すように埋めていきましょう。最後に平らになるように掌で軽く鎮圧したら完成です。

ルッコラの種まき後の管理
種をまいてから1週間ほどで発芽します。
ルッコラは多湿を嫌う植物なので、水やりは土の表面が乾く時まで待ってからしっかり与えましょう。
ルッコラの間引きのタイミング
間引きは発芽がそろったころから始めます。
形の悪いもの、生育の悪いものを抜いて、3㎝間隔くらいに広げます。
2回目は本葉が4枚でそろったころ。

間の一株を抜いて5~6cm間隔に1株になるようにします。
2回目の間引きが終わったら、株元に追肥をしてあげましょう(≧▽≦)
間引きした苗もベビーリーフとして食べることができます。無駄なく利用しましょうね。
ルッコラの収穫

ルッコラの収穫は15㎝~25㎝の間が最もおいしいといわれています。
大きく育った時点で株ごと収穫してもいいですが、家庭菜園の場合は外葉から使用する分だけ摘み取って利用する方が、新鮮なルッコラをいつでも必要な分だけ利用できて便利ですよ(≧▽≦)
花が咲いてしまうと葉が硬くなって風味が落ちるうえ、葉が少なくなるので蕾は早めに摘み取るようにしましょう。
摘み取った蕾も食べることができますよ!
しかし、一度つぼみが上がりだすと、何度摘んでも花が咲いてくるので、早めに食べてしまいましょう。
まとめ
独特の辛みとごまの風味で人気のハーブ。
野菜としての販売があるとはいえ、どこでも売っているほど一般的ではないです(´・ω・`)
やっぱり、安定供給を目指すなら自家栽培が一番。虫の被害さえ気をつければ種からの栽培で1年中楽しむことのできるハーブです。(真夏真冬は温度調整のできる室内での栽培をしましょう)
そのままサラダにして食べるのが一般的ですが、ペーストや炒め物、お浸しとしても利用できます。
イタリア料理で使われるだけあって生ハムとの相性は抜群( *´艸`) ああ、考えるだけでよだれが……
ぜひいろんな料理で楽しんでくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙