花言葉は『不公平』ビールに欠かせないホップ畑はメスだけが育つ

皆さん、ビールはお好きですか?

今日は、ビールの重要な材料であるホップについてお話しします。

ホップはビールに苦味や香りを与える重要な役割を果たす植物で、その花言葉はなんと『不公平』

一体なぜ?

ビールづくりでは名前を聞くけど、その植物そのものは見たことがないという方も多いのでは?意外に知らないホップという植物。

その秘密に迫ります。

ホップ畑の不公平な事情

ホップ畑では、興味深い事実があります。

それは、ビール製造に使用されるホップの植物は、実はメスだけが育つということです。

オスの花はビールに必要な成分を含まないため、ホップ畑ではメスの植物だけが栽培されます。

この現象は一見『不公平』に感じられるかもしれませんが、実はビールにとっては不可欠な要素。

その理由は、メスの植物がつける花に、ビールの苦味や香りを生み出すための成分を豊富に含んでいるからです(゚Д゚)ノ

さらに、その成分は受精をした花では効果が劣ってしまう(*_*;

そのため、ホップ畑ではメスの植物が大切に育てられ、雄の株があったら即座に引き抜かれ処分されてしまうんです。まさにホップの畑は女の園。男子禁制なのです( *´艸`)

しかしこの隔離はビールの味わいを支える重要な役割を果たしている。そのため、ホップには『不公平』なんていう花言葉がついてしまったんですね。   

ホント、ホップの雄に生まれなくてよかった(^^;)

ビールとホップの関係

ホップが最も利用されるのが『ビールづくり』

ビールは、ホップのほかにも麦芽や水、酵母などの材料から作られます。

しかし、ホップが与える苦味や香りは、ビールの味わいを決定づける重要な要素の一つです。ホップの花が加えるビターな味わいやフルーティーな香りは、多くのビール愛好家にとって欠かせないものです。

「最も利用される」といっても、ホップは今のところビール以外にほとんど使用用途がありません。

近年の研究で花粉症に効果のある成分があるなど、新たな発見があるので、今後利用は広がっていくかも??これからの活躍に期待です(^^♪

(他の利用法については後述。気になる方は最後まで読んでくださいね)


ホップとは何ですか?

テレビコマーシャルなどで名前だけはよく聞く植物『ホップ』

でも、実際に植物を見たことがある人は少ないんじゃないだろうか。

ホップは、アサ科の植物で、ビールに苦味や香りを与える重要な役割を果たします。この植物は、木のようなつる性の茎を持ち、温帯地域で育ちます。

ホップはビール醸造に使用されるだけでなく、伝統的な薬草としても利用されています。前の章でもちょっとふれたように、近年では花粉症の改善効果なども期待されています。

一方では、ジャパニーズホップと言われるカナムグラは逆に花粉症の原因物質だったりする。こっちは厄介者(*_*;

カナムグラ

大正製薬さんのブログで『カナムグラ花粉症』の記事が掲載されています。

https://brand.taisho.co.jp/allerlab/kafun/007

ホップの生態と分布

ホップは、主に北半球の温帯地域に自生しています。これらの地域では、涼しい気候と日照時間の長さがホップの成長に適しています。

また、ホップは湿度が高い環境を好みます。ホップは、つるを伸ばして他の植物に絡まりつくことで成長し、通常は農地や庭園で栽培されます。

ホップの育て方

ホップを味わってみたい!といってもお店で簡単に変えるようなものではありません。

ネット通販ならドライやペレット状のものならば年間通して販売がありますが、フレッシュな実を得るなら自宅で栽培するしかありません。

苗は春ごろから大型園芸店のハーブコーナーなどで販売されることがありますが、なかなか手に入りにくい。簡単なのはやっぱりこっちもネット通販が確実ですね(^^)/

上手に育てれば夏にはたくさんのホップを収穫できますよ。

寒さに強い宿根草なので、一度植え付ければあとは毎年楽しむことができてお得です。

ホップの育て方についてポイント

  1. 植え付け場所:
  • ホップは深根性のため、70〜80cmの深さの溝を掘って植え付けます
  • 日当たりのいい場所を選んで植えつけましょう。
  • 排水性が悪い場合は畝を作るなどして、水はけを良くします
  • 鉢植えの場合30㎝以上の大きな鉢を用意しましょう。

  1. 成長サイクルと管理:
  • 春: 芽が出てきたら選芽(伸びるツルを選ぶ)、土寄せ、ツル上げ(ヒモにツルを絡ませます)を行います
    つるは6mほど伸びる場合もあるので、からませられる広いネットを用意しましょう。
  • 初夏: ツルがグングン伸びる時期。脇芽の切り取り、ツル下げ(高さ調整)、追肥を行います
  • 盛夏:開花期。追肥や水やり、病害虫対策を行います
    葉が茂ってくると乾燥しやすいので、朝か夕方気温の低い時間帯にしっかり水を与えましょう。
  • 晩夏: 毬花が実り、収穫します

  1. 病害虫対策:
  • 主な病害虫:アブラムシ類、ハダニ、ホップべと病、灰色かび病など
  • 正しい農薬を使用し、予防対策を行います
    市販の薬品には、ホップに使用適応のあるものはほとんどないので、ハーブや野菜全般に適応のある薬品を使用しましょう。
  1. 土壌管理:
  • ホップに適した土壌pHは6.5〜7(弱酸性〜中性)です
  • 必要に応じて石灰などを撒いてpHを調整します
  1. 肥料:
  • 元肥を与え、生育期間中は野菜の肥料などの追肥を行います
  1. 水管理:
  • 特に鉢植えの場合は、夏場の頻繁な水やりが必要です
  1. 収穫:
  • 毬花が充実したら収穫します。 基本は夏の終わり8月終わりごろが収穫期ですが、地域によって多少異なります

ホップの歴史と楽しみかた

ホップは古代からさまざまな形で人々に利用されてきました。

古代ローマ時代には、風味づけや保存のためにワインに加えられており、中世にはヨーロッパでビール醸造に欠かせない存在となりました。また、ホップは伝統的な医薬品としても使われ、ストレスや不眠症の治療に役立てられていました。

今日では、ホップの主な用途はビールの香りや味わいを引き立てることに限定されているものの、近年では花粉症の緩和効果が注目されるなど、今後の利用が期待されています。

では、ホップは食べても美味しいのでしょうか?

実は、ホップには独特の苦味、柑橘やハーブ、いちじくのような甘い香りなど、豊かな風味を持っています。そのままかじると強い苦味を感じますが、ゴーヤのように暑い夏にはこの苦味が意外と合うんです(≧▽≦)

ホップの味は、山菜の「タラの芽」や「コシアブラ」に似ていて、天ぷらや味噌和えにすると美味しくいただけます。キンキンに冷えたビールのおつまみとして、ホップを使った料理は間違いなく相性抜群。

クックパッドにもいくつかホップを使ったレシピが掲載されているので、ホップを育てている方はぜひ試してみてください。ホップの香りは収穫後に徐々に弱まっていくため、採れたてのフレッシュな香りを楽しめるのは栽培者ならではの特権ですよ。

などなど。。。

さらに、ビールに「追いホップ」をして香りを引き立てるのもおすすめです。たくさん収穫できた際にはドライにして保存すれば、さまざまな料理に活用することができますよ。

気になったら家庭菜園で『ホップ栽培』にチャレンジしてみてくださいね。

では、皆様よい園楽を~~~~~(*´ω`*)ノシ

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