猫好き必見!猫が酔っぱらう?不思議な植物と猫の名前を持つ草花の完全ガイド
こんにちは、園芸愛好家の皆さん!
今日は猫ちゃんと植物の素敵な関係について、楽しくお話ししていきますよ〜(´▽`)
「うちの猫がマタタビで酔っぱらっちゃった!」なんて経験、ありませんか?
実は猫を魅了する植物って、マタタビ以外にもたくさんあるんです!さらに、猫の名前がついた可愛らしい植物たちも数多く存在しています。
この記事では、猫が「酔っぱらう」不思議な植物たちと、猫の名前を持つ愛らしい草花について詳しくご紹介していきますね♪
目次(*´▽`*)
猫が「酔っぱらう」?不思議な植物の世界

なぜ猫は特定の植物に反応するの?
猫ちゃんが特定の植物に反応するのは、その植物に含まれる ネペタラクトン や アクチニジン といった成分が関係しています。
これらの成分が猫の嗅覚を刺激し、まるで「酔っぱらった」ような行動を引き起こすんです(=^・^=)
この反応は遺伝的なもので、およそ70%の猫に見られます。残りの30%の猫ちゃんは、残念ながらこの「猫のお酒」には反応しないんです。
3割もの猫ちゃんがマタタビに無反応とは、結構多いですね(*_*;
最近の研究では、これまで「マタタビラクトン」と呼ばれていた成分の中でも、特に「ネペタラクトール」という物質が猫の反応を引き起こす主要な成分であることが判明しています!
1. キャットニップ(イヌハッカ)- 猫の定番お気に入り

学名:Nepeta cataria
別名:イヌハッカ、西洋マタタビ
キャットニップは、猫が大好きな植物の代表格!シソ科の多年草で、ハーブとしても親しまれています。
特徴:
- 草丈:40〜100cm
- 花色:白、薄紫
- 開花時期:6〜10月
- 香り:ミントのような爽やかな香り
- 重要成分:ネペタラクトンを多く含有
栽培のポイント: 日当たりと水はけの良い場所を好みます。比較的育てやすく、初心者にもおすすめ!ただし、猫ちゃんがいるご家庭では、植える場所を工夫する必要がありますね(´艸`)
この効果は約10〜15分続き、その後1〜2時間は反応しなくなります。猫ちゃんの「お酒タイム」というわけですね♪
効果の現れ方: キャットニップに含まれるネペタラクトンが猫を強く惹きつけます:
- ゴロゴロと転がる
- 頬ずりする
- よだれを垂らす
- 興奮状態になる
キャットミントとの違い: 園芸でよく見かける「キャットミント」は近縁種ですが、ネペタラクトンの含有量が少ないため、猫への効果はほとんどありません。むしろ観賞用として美しい花を楽しむ植物です。
2. キャットミント- 園芸用の美しい近縁種

学名:Nepeta faassenii など
別名:ネペタ・ファーセニー
キャットミントは、キャットニップの近縁種で、主に園芸観賞用として親しまれています。キャットニップとは別の植物なんです。
キャットニップに比べて花も豪華で観賞価値が高いです。
特徴:
- 草丈:30〜60cm程度(コンパクト)
- 花色:青紫色、ラベンダー色が多い
- 葉:小さめで美しい
- 香り:シナモンや松茸に例えられる甘い香り
- 猫への効果:ネペタラクトンは微量のため、猫への反応は弱いか、全くないことが多い
園芸でのメリット: 猫に荒らされる心配が少なく、美しい花を長期間楽しめるため、ガーデニング愛好家に人気です♪
3. マタタビ - 日本の猫が愛する伝統的な植物

学名:Actinidia polygama
科名:マタタビ科
「猫にマタタビ」という言葉があるように、日本では古くから猫とマタタビの関係が知られていました。
マタタビの特徴:
- つる性の落葉植物
- 花期:6〜7月(白い花)
- 果実:秋に熟す楕円形の実
- 自生地:山地の林縁
使用方法: マタタビの実(特に虫癭果)を少し傷つけて与えるのが一般的。虫癭果にはネペタラクトールやアクチニジンなどの有効成分が、通常の実よりも多く含まれています。ただし、与えすぎは禁物です!少量で十分効果がありますよ。
枝にも成分が含まれるので、猫のおもちゃとして販売されていたりもしますね。
近縁のキウイフルーツの枝も、少しですが同じ効果があるようです。
最新の研究発見: 2021年の研究で、マタタビに含まれる「ネペタラクトール」には蚊の忌避作用があることが判明!猫がマタタビに体をこすりつけるのは、この防虫効果を得るためかもしれないという新しい発見もあります。
4. キウイ(マタタビ科の仲間)- 複雑な猫との関係

学名:Actinidia deliciosa
私たちがよく食べるキウイフルーツも、実はマタタビ科の植物!ですが、猫への効果はちょっと複雑なんです。
市販キウイ果実の実情:
- 市販されているキウイフルーツの果実部分には、マタタビラクトンやアクチニジンは微量しか含まれていません
- 品種改良によりマタタビ効果が薄い傾向があります
- そのため、果実を食べても全く反応しない猫も多いんです
効果的な部位: 一方で、キウイの木の枝や根、葉にはこれらの成分が多く含まれており、猫によってはマタタビと同様に強く反応する場合があります。
反応する猫の行動:
- 床を転げ回る
- スリスリする
- 興奮して走り回る
- よだれを垂らす
個体差について: キウイに全く反応しない猫もおり、個体差がとても大きいのが特徴です。
安全な与え方と注意点:
- キウイの果実自体は猫にとって有害ではありませんが、与えすぎると下痢やアレルギー反応を起こすことがあります
- 特に初めて与える場合は、ごく少量にして様子を見ることが推奨されます
- 市販のキウイでは猫が酔わない場合が多いことを理解しておきましょう
5. バレリアン(セイヨウカノコソウ)- ヨーロッパ原産の猫のハーブ

学名:Valeriana officinalis
別名:セイヨウカノコソウ
バレリアンは日本ではあまり馴染みがありませんが、欧米を中心に猫用おもちゃなどで広く使われている、猫を魅了するハーブです!
猫への効果が高い理由: バレリアンの根には**「アクチニジン」**という成分が含まれており、これが猫の脳内で"ハッピーホルモン"の分泌を促し、マタタビやキャットニップに似た一時的な陶酔状態(ユーフォリア)を引き起こします。
成分が違うため、マタタビなどに反応を示さない猫ちゃんも楽しめるかも?
驚きの反応率:
- 猫の反応率は**約80%**とされています
- これはキャットニップ(約50%)よりも高い数値です!
- キャットニップやマタタビに反応しない猫でも、バレリアンには反応する場合があります
特徴:
- 草丈:50〜150cm
- 花色:白、淡いピンク
- 使用部位:根
- 効果:猫には興奮作用、人間には鎮静作用
猫の反応:
- スリスリしたり転げ回る
- 興奮して遊ぶ
- リラックスした表情を見せる
- よだれを垂らすことも
使い方と活用場面:
- 猫用おもちゃの中身として仕込まれている
- パウダーとして販売
- ストレス緩和やリラックス効果が期待できる
- 動物病院への移動時や来客時など、猫が緊張しやすい場面で活用
人間との香りの違い: バレリアンの香りは「強烈で独特」とされ、人間には不快に感じることも多いですが、猫には魅力的な香りなんです。まさに「猫専用」の香りですね♪
注意点: 一度に大量を与えるのは避け、適量を守ることが大切です。
6. オリーブ - 地中海の恵み

学名:Olea europaea
意外に思われるかもしれませんが、オリーブの葉にも猫を魅了する成分が含まれています。特に若い葉に強い反応を示す猫ちゃんが多いんですよ〜!
栽培ポイント:
- 日当たりの良い場所
- 水はけの良い土壌
- 寒さにはやや弱い
- 鉢植えでも栽培可能
7. セロリ - 身近な野菜も猫のお気に入り

学名:Apium graveolens
キッチンにあるセロリにも、猫が反応することがあります。セロリに含まれる芳香成分が、猫の興味を引くんですね。
与え方の注意: 少量であれば問題ありませんが、与えすぎは消化不良の原因になることも。あくまで「おもちゃ」として楽しませる程度にしておきましょう。
注意!セロリにはシュウ酸カルシウムが多く含まれており、過剰に摂取すると尿路結石など健康被害のリスクがあります。そのため、与える場合はごく少量にし、生ではなく軽く湯通しして与えるのが推奨されています
猫の名前を持つ愛らしい植物たち
1. 猫じゃらし(エノコログサ)- みんなが知ってる定番植物

学名:Setaria viridis
別名:エノコログサ
子供の頃、この草で猫をじゃらして遊んだ経験、ありませんか?(´∀`*)
特徴:
- 一年草
- 草丈:20〜70cm
- 穂の形:円柱形で毛がふさふさ
- 生息地:道端、空き地など
名前の由来: 穂の形が子犬(狗)の尻尾に似ていることから「エノコログサ(狗尾草)」と呼ばれ、猫をじゃらすのに使われることから「猫じゃらし」の愛称で親しまれています。
参考リンク:もっとも有名な雑草「ネコジャラシ」
2. 猫のひげ(キャッツウィスカー)- 可憐な白い花

学名:Orthosiphon aristatus
別名:ネコノヒゲ、キャッツウィスカー
長く伸びた雄しべが猫のひげのように見えることから、この素敵な名前がつけられました♪
特徴:
- シソ科の多年草
- 草丈:50〜100cm
- 花色:白、薄紫
- 開花期:6〜11月
栽培のコツ:
- 半日陰〜明るい日陰を好む
- 水はけの良い土壌
- 寒さには弱いので、冬は室内管理
薬用効果: 東南アジアでは腎臓病や高血圧の薬草として利用されています。美しいだけでなく、実用的な植物なんですね!
キャッツウィスカーについては過去の記事も参考にしてください。
参考リンク:猫のひげのような「ねこのひげ」という植物~キャッツウィスカーはクミスクチン茶になるか?~
3. キャットテール - ふわふわの赤い尻尾

学名:Acalypha hispida
別名:アカリファ、ベニヒモノキ
垂れ下がる真っ赤な花穂が、まるで猫の尻尾のよう!とってもユニークで可愛らしい植物です。
特徴:
- トウダイグサ科の常緑低木
- 花穂の長さ:20〜50cm
- 花色:赤、ピンク
- 開花期:周年(温室栽培)
栽培方法:
- 高温多湿を好む
- 直射日光は避け、明るい半日陰で
- 冬季は15℃以上を保つ
- 鉢植えでの栽培が一般的
その他の猫関連植物たち
ライオンゴロシ(ハナトラノオ)

学名:Physostegia virginiana
別名:カクトラノオ、ハナトラノオ
「ライオンゴロシ」なんて物騒な名前ですが、実際は美しい花を咲かせる園芸植物です(^_^;)
特徴:
- シソ科の多年草
- 草丈:60〜120cm
- 花色:白、ピンク、紫
- 開花期:8〜10月
猫と植物を楽しむ際の注意点
安全な楽しみ方
- 適量を守る:どんなに猫が喜んでも、与えすぎは禁物です
- 新鮮なものを:古くなった植物は避けましょう
- 観察を怠らない:猫の様子をよく見て、異常があればすぐに獣医さんに相談
猫に有害な植物もあります!
猫を魅了する植物がある一方で、猫にとって有毒な植物も多数存在します。
注意すべき植物:
- ユリ科の植物(テッポウユリ、カサブランカなど)
- ツツジ・シャクナゲ類
- スズラン
- ポインセチア
これらの植物は猫にとって非常に危険なので、猫ちゃんがいるご家庭では絶対に避けてくださいね!
猫と植物の素敵な共存を目指して
猫が嫌がる植物たち〜逆の魅力を持つ植物園
一方で、猫が苦手とする植物もたくさんあります。これらは猫よけとして活用できる植物たちです!
1. ルー(ヘンルーダ)- 最強の猫よけハーブ

学名:Ruta graveolens
別名:ヘンルーダ、猫不寄(ねこよらず)
ハーブの中で特に猫忌避効果が高く有効だといわれているのがこの「ルー(ヘンルーダ)」で、不猫寄(ねこよらず)なんて名前でも販売されることのあるハーブです。
特徴:
- ミカン科ヘンルーダ属の常緑多年草
- 学名はRuta graveolens で、こう見えてミカン科。そうミカンの仲間なんです
- 猫はミカンの香りが苦手だといわれていますから納得です
- 草丈:60〜100cm
- 花:6〜7月、黄色い花
使用方法:
- 鍋にルーの葉と水を入れて煮詰めます。③を十分に冷まして霧吹きに入れ、猫に来て欲しくない塀の上などにスプレーします
- 土の中で葉が発酵して匂いが出るので、猫が寄ってきにくくなりますよ
注意点: ルーは人によっては触るとウルシのようにかぶれる毒性があり、皮膚に火傷のような水ぶくれを引き起こす可能性があります
参考リンク:猫が嫌がルー!ヘンルーダ~猫除け効果のあるハーブの話~
2. 柑橘系植物 - 自然の猫よけバリア
代表的な植物:
- レモン、ライム、オレンジ、グレープフルーツ
- 柚子、みかん、夏みかん
柑橘系の匂いは、香料としてさまざまなものに用いられていますが、猫にとっては大変不快な匂いなんです
猫が嫌がる理由: 元々は野生で暮らす肉食動物だった猫は、それぞれ自力で目の前にある肉が食べられるか食べられないかを判断する必要がありましたが、そのときに使っていたのが嗅覚です。鼻を使って「腐っていないか(酸っぱい匂いがしないか)」を確認していました。その名残があり、猫は今も酸っぱい匂いが苦手なようです
3. その他の猫が嫌がるハーブたち
ローズマリー: 非常に香りが強いため料理の臭み消しとしてもよく用いられる「ローズマリー」は、猫がとくに嫌がるハーブのひとつです
ミント類: 猫が嫌う香りの代表でもあるミントは、蚊よけとしても利用される人気の種
- ペパーミント、スペアミント、アップルミント等
ゼラニウム(センテッドゼラニウム): 強烈な香りを放つ「ゼラニウム」は、虫よけとしても効果があると言われています
タンジー: 防虫剤に使用されている樟脳のような香りがするため、猫よけだけではなく虫よけとして使用される方も多くいます
その他の効果的な植物:
- レモングラス
- ユーカリ
- マリーゴールド
- ラベンダー
- チャイブ(ネギ類)
参考リンク:ハーブとはどんな植物?種類と利用法、ハーブティのおいしい入れ方
猫よけ植物の効果的な使い方
配置のコツ: 猫の移動ルートにピンポイントで植物を配置することが重要です。
複数使いで効果アップ: 複数種類の植物を合わせて植えることで、より高い効果が期待できます。
注意事項:
- 猫には個体差があり、すべての猫に効果があるわけではない
- 猫が植物の匂いに慣れると効果が落ちる
- 時々種類を変えることで効果を維持
まとめ:猫と植物の不思議で素敵な関係

いかがでしたか?猫ちゃんと植物の関係って、本当に奥深くて面白いですよね〜♪
今回ご紹介した植物のまとめ:
猫が「酔っぱらう」植物:
- キャットニップ(イヌハッカ)
- マタタビ
- キウイ(少量の皮、枝など)
- バレリアン(根)
- オリーブ(葉・新枝)
- セロリ
猫の名前を持つ植物:
- 猫じゃらし(エノコログサ)
- 猫のひげ(キャッツウィスカー)
- キャットテール(アカリファ)
- キャットミント(園芸観賞用・猫への効果は弱い)
猫が嫌がる植物:
- ルー(ヘンルーダ)
- 柑橘系植物(レモン、オレンジ、みかんなど)
- ローズマリー
- ミント類
- ゼラニウム
- タンジー
- レモングラス
- ユーカリ
- マリーゴールド
これらの植物を上手に活用すれば、猫ちゃんとの生活がもっと楽しくなること間違いなし!
愛猫には喜んでもらいつつ、困った野良猫対策もバッチリですね。
ただし、安全第一で、適量を守って楽しんでくださいね。
猫ちゃんの健康と安全を最優先に、素敵な植物ライフを満喫しましょう〜(´▽`)✨
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!猫ちゃんと植物の素敵な時間を過ごせますように♪
では、皆さまよい園楽を~~~(≧▽≦)