はじめてでも失敗しない!ハクサイを結球させる方法は?育て方・品種の選び方を解説

ハクサイ表紙
ハクサイ表紙

家庭菜園、秋野菜人気ナンバー1はなんと言っても「ハクサイ」

お鍋には欠かせないハクサイがお庭で作れたら最高ですよね(≧▽≦)

とは言え、ハクサイ栽培には注意すべきポイントも多い。

今回は初めてでも失敗しない!

ハクサイの作り方をご紹介します!

ハクサイの後ろに書かれた謎の数字?

ハクサイを育てようと種や苗を見ると、品種名に数字や日付が書かれているものが多いと思います。

これはいったい何なのか?

その答えは、播種から収穫までのおよその日数

70なら種をまいて70日後に収穫できるってこと。


これは種から育てた場合の数字だから、苗で植え付けする場合大体-10日くらいを目安に考えるといい。

「黄ごころ85」を例にすると、

種からだと、播種から収穫までが約85日。

苗からだと-10で、定植から約75日が収穫の目安

植え付けが遅れた場合は、収穫までの期間が短い品種を選びましょう(=゚ω゚)ノ

初めての「ハクサイ」品種選び

ハクサイを育てよう!(≧▽≦)

と思ったらまず品種を選ばなくてはいけません。しかし、お店で種を探すとその品種の多さに驚くはず。

家庭菜園では秋野菜の主役として、農業では年間通して栽培されるハクサイはその種類も膨大。
何を選んでいいか悩む方も多いはず(。-`ω-)

そんな皆様のご一助になればと、選び方のポイントをまとめます。

1、栽培日数

上に書いたように、ハクサイの品種には栽培日数が表記されています。

品種に数字が入ってなくても、裏面の栽培法には目安の栽培期間は必ず記載があるはずなので確認しましょう(゚Д゚)ノ

これは長ければ良い、短ければ良いというものではなく栽培予定に合わせて選ぶのが正解。

基本的に栽培日数の短いものの方が「栽培は簡単」です。短いものだと50日程度で収穫できるミニ白菜もあります。

逆に長いものは90日の品種も。
一般的に栽培期間が長いものの方が「大株」に育ちます。

そして必然的に、収穫が真冬になるので寒さに強いものが多くなります。

早採りタイプは適期にどんどん収穫しなくちゃいけませんが、冬採りタイプは冬季は成長しないので、畑での保管ができ、必要な時収穫するということができます。

寒さにあたると甘さも増しますよ(≧▽≦)

ただし、長期栽培の分手間もかかるし、タイミングを逃すと結球しない、なんてこともあります。

初心者はできるだけ栽培日数の少ないものからチャレンジするのがおすすめです。

2、耐病性

白菜ははっきり言って「病害虫に弱い」(^_^;)

害虫の代表はアオムシ。いわゆるモンシロチョウの幼虫ですね。

ちっさいくせに意外と大食漢であっという間に穴だらけになります(^_^;)

無農薬ならネット栽培。

薬ならイモムシだけに効果のある安全性の高い天然成分農薬「ゼンターリ顆粒水和剤」がおすすめです(≧▽≦)

天然成分を利用した殺虫剤で、イモムシ類にだけ限定的に作用する安全性の高い農薬です。

これを利用すれば害虫については問題なしです。

3、白菜の形

白菜といえば楕円形の結球した野菜というイメージがありますが、実は結球しないものや細長いものなどもあります。

紫白菜なんてものもあるので、家庭菜園で育てるならお店で買えない変わったハクサイにチャレンジするのも面白いですね(≧▽≦)

ハクサイの主な病気


ハクサイは害虫だけでなく、病気の被害も多い野菜です。

品種によって病気に強い弱いは結構あります。

種を選ぶ場合は、耐病性の強いものを選びましょう。

ハクサイのよく発生する病気を紹介します。

ただ、多くは栄養の偏りによる生理障害。

初めの土づくりをしっかり行うことで、予防することができます。

芯ぐされ

栽培中にハクサイの芯にあたる中心部から腐ってくる病気。

これは、菌による病気ではなく、生理障害

簡単に言えば肥料不足です。

肥料といってもチッソ・リン酸・カリ以外の微量要素が原因なのでいくら肥料をあげても治らないんです(´・ω・`)

芯ぐされは別名石灰欠乏症(カルシウム欠乏症)」

この病気は、育てる前の畑に石灰をしっかり入れることで予防することができる。

品種によってこういった障害が起こりにくい品種もあるので、種を選ぶときにチェックしましょう。

発症してしまっても、傷んだ部分をとれば食用にするのに問題はないです。

参考リンク→:消石灰・苦土石灰・有機石灰はどう違う?違いと使い分け

ふち腐れ病(ふち枯れ症)

これも病気ではなく、生理障害

芯ぐされに似るが、こちらは全体的に葉の先端が変色してしまう障害。

これはホウ素欠乏が原因といわれています。(同じくカルシウム欠乏という説もあり)

問題なのは「ホウ素を含む肥料って普通は売っていない」ということ。

石灰などは育てる前に施肥すればいいんだけど、ホウ素肥料ってお店にはほとんど売っていません。

農家向けのお店やネットショップならあるけど、普通のお花屋さんの肥料コーナーではまず見ない(^_^;)

ホウ素は自然の土にも、それなりに含まれている。

そのため、定植前にたい肥などをしっかり施せば、畑の中にはそれなりには補充される。

ですが、アブラナ科野菜はこのホウ素要求率が結構高いため、毎年秋野菜を育てている場合は、ホウ素資材を買ってしっかり施すか、生理障害に強い品種を選ぶのが大切です。

参考リンク→:「牛ふん・鶏ふん・馬ふん」たい肥の違いと使い分け、腐葉土とたい肥何が違う??

こちらも芯ぐされ同様に食べても問題ない病気です。

ゴマ症

今度は不足じゃなく、窒素の過剰障害です。

肥料は与えればいいってものじゃない。

葉にゴマ状の斑点が出て品質が下がります。

食べる分には問題ないけど、窒素が多いとほかの病気にも弱くなるので注意が必要です。

参考リンク→:結構知らない?肥料の話。活力アンプル剤は肥料じゃない?

根こぶ病

根にこぶができて生育が悪くなる土の病気。

これにかかると育った株が一気に枯れることもあるので、耐病性のあるものを選んだ方が安心ですね。

他にも軟腐病など、ハクサイ特有の病気はたくさん(*_*;

家庭菜園では特に耐病性のある品種を選びたいですね。

当たり前ですが、値段が高い種ほど高性能です(;´∀`)

ハクサイの品種が決まったら畑の準備

白菜は成長力旺盛で根は深さ1m、幅3mまで広がるといわれています(@_@)

細かい根をどれだけ育てるかでハクサイの出来が決まるといっても過言ではありません。土づくりはしっかりと行いましょう。

ホントなら、

3週間前にたい肥 >> 2週間前に苦土石灰 >> 1週間前に元肥 >> 植え付け

が理想ですが、時間がない場合は完熟たい肥に有機石灰を一緒に耕し、元肥は株から少し離して与えるように育てましょう。

リンク⇒:消石灰・苦土石灰・有機石灰はどう違う?違いと使い分け

土壌酸性度が高いと根こぶ病が発生しやすくなるのでpH6.0~6.5に調整して土づくりしましょうね。

たい肥の量はその素材によっても違うのですが、2~3平方メートルに大袋(20L位)1袋程度。

袋に使用の目安が書かれていればそちらを参考に使用量を計算してくださいね。

リンク⇒:牛糞・鶏糞・馬糞の違いと使い分け

石灰は1平方メートルあたり100グラムでpHを0.5上げるといわれています。

お庭の酸度に合わせて調整しましょう。

消石灰はアルカリ成分が強いのでやや控えめに、植え付けまでは1週間開けるのが望ましいです。

ハクサイの肥料

生育旺盛な白菜には追肥も必須!

追肥のタイミングは、

  1. 外葉がいき良い良く育ち始める定植後14日ごろに1回目
  2. 歯の枚数が増えて結球が始まる頃に2回目
  3. 70日以上のタイプはさらに60日後くらいにも一度追肥

この2~3回のタイミングで与えましょう。

与える量は使用する肥料によって異なるので、パッケージの指示に従って与えてくださいね(≧▽≦)

ハクサイの植え付けは、畝を立てよう

野菜栽培に大切なのが畝(うね)土を盛り上げ丘状にする育て方。

この利点は余分な水分が抜けて水はけよく、根に新鮮な空気がいきわたること。

白菜はうね幅60~70cm株間40~50㎝の余裕をもって植え付けます。何しろ広く根が張るから、広いスペースが必要なんです(゚Д゚)ノ

白菜などのアブラナ科は連作を嫌います

生育が極端に悪くなるのでできるだけ毎年別の場所に植えるか、連作障害対策の資材などを使って土壌改良をしっかり行いましょう。

連作障害対策には、土の有効菌を増やして連作を予防する。『菌の黒汁』がおすすめです。

ハクサイを結球させる重要ポイント

ハクサイ栽培でもっとも失敗が多いのがここ。

うまく結球しない。結球しても球が大きく育たない(*_*;

そういう方が多い。

何でうまく結球しないのか?大きく育たないのか?

その解決法を説明します(≧▽≦)

ハクサイが大きく育つには外葉が大事!

ハクサイは定植するとみるみる大きく育ちます。

毎日1枚ずつ葉が増えるといわれており、根をしっかり張らせることと、結球しない外側の葉をどれだけしっかり育てられるかがハクサイ栽培の最大のポイントになります。

結球が始まったら中央の葉はほとんど栄養を作ることができません!

我々が食べる結球部分の葉を育てるのは、最初に広がった外側の葉がどれだけ光合成できるかにかかっています。

害虫の害をよけて、できるだけ大きく、数多く外葉を育てるかがポイントになります。

植えつけ時期を遅れない

外葉をしっかり育てるには、適切な時期に植え付けを行うのも重要。

特に晩生品種は結球を支えるために必要な外葉の枚数が多く、遅植で枚数が不足していると結球しないまま冬に突入してしまうことがあります。

種まきが遅れてしまった場合は、できるだけ栽培日数の少ない品種を選ぶようにしましょう。

害虫から葉を守る

外葉が食べられてはもちろん結球できません。はじめの病害虫対策は特にしっかり行いましょう。

結球しなかったとしても、「菜の花」として楽しめる

頑張って栽培したのに結球しなかった!!

そんな事もあります。白菜としては食べられなくても、別の楽しみがあります。

結球しなかった白菜は仕方ないので、春に咲く菜の花を楽しみましょう(^_^;)

通常販売される”からし菜”の菜の花よりハクサイの菜の花のほうが美味しいといわれていますよ。

ハクサイの冬越し

晩生種は寒さに強く、冬はほとんど成長もしないので畑に植えたまま必要な時に収穫することが可能です。

そのままでは寒さで傷むので、冬は一番外の葉でハクサイを包み込んでひもで縛っておきます。こうすることで寒さに当たっても中央の食用の葉が痛むことを防止できます。

まとめ

この記事をアップしている8月後半はすでに種からの栽培はギリギリ。60日~70日収穫の早いタイプがおすすめです。

おそらくハクサイは野菜苗としても出回っているので、苗なら晩生品種も十分間に合います。

夏野菜ももう後半。

畑に余裕があれば、ぜひハクサイ栽培にチャレンジしてくださいね。

おまけ、新鮮ハクサイの見分け方

栽培には関係ないけどスーパーで売られている『新鮮なハクサイ』の見分け方(=゚ω゚)ノ

半割されているハクサイの場合。

収穫後も白菜は成長を続ける。

そのため、時間がたった白菜は中央の葉がふくらんで盛り上がってきます。

つまり、できるだけ切断面が平らなものほど新鮮な白菜ってわけ(≧▽≦)

ちょっとしたトリビアでした。

では、みなさまよい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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