月下美人の花はいつ咲くの?徒長枝ばかりで困ったらどうするか?

月夜の晩に美しくも怪しく咲き誇る真っ白な花。その香りは優雅で心地よく、かつ非常に強い。一晩で部屋中が月下美人の香りで満たされるでしょう。

これほど魅力的で人を引き付ける花ですから、育ててみたいという人はたくさんいます。

しかし、多くの人がいつまでたっても花を見ることができずにいます。少し特殊な性格の植物『月下美人』今回はその花の咲かせ方と特性について説明しようと思います(`・ω・´)

月下美人の花の咲かせ方・育て方

月下美人の花を咲かせるには株が1m以上まで育つ必要があります(゚Д゚)ノ

販売される苗はポット植えや大きくても30cm程度のことが多いのでまずは充実した株を育てることが大切です。

株が充実すれば開花させることはそれほど難しくない、6月ごろからつぼみが膨らみ花を咲かせます。

花が咲かない場合は何か原因があるのかも(。-`ω-)
月下美人の管理を下にまとめました。

月下美人が好む日当たり

明るい場所を好みますが、夏の強い日差しは苦手。春から秋までは屋外でも構わないが直射日光を避け、午前中は日が当たり午後には陰になるような場所が理想です。
日差しはあったほうが丈夫に良く育ちます。

日照不足の場合、棒状の枝ばかりになり姿が乱れます。
その場合は徐々に明るい場所に移し、伸びすぎた枝は50cmくらいに切り詰めておきましょう。環境が改善されていれば幅広い葉茎が出てくれるはずです(*’▽’)

月下美人の植え替えは?使う土は?

根が詰まると生育も悪くなるので1~2年に1度植え替えが必要です。時期は早春3~4月。伸びすぎた根を切り詰め株に合わせたサイズに植え替えます。植え替えた後は半日陰で1週間ほど養生したのち通常管理に戻します。

月下美人はサボテンの仲間ではあるが、砂漠に生えているわけではなくて熱帯林の木に着生する植物。
感覚的にはサボテンよりもコチョウランなどの着生ランに近いと思ってもらった方がわかりやすいかな(‘ω’)

それなので、サボテンの土でもいいがあまりに砂の多いサボテン用土だと乾きすぎてしまう場合もある。
『サンスベリア・金のなる木の土』や『シャコバサボテン・クジャクサボテン用』の土があればその方がいい。
うちでは試しにヤシ繊維の『ベラボン』で栽培中。

自分で配合する場合は赤玉中~大粒6に腐葉土3、ゼオライト・燻炭1などの配合がおすすめです。

ちなみにうちの月下美人はベラボンで育てて1年目、早くも蕾がついてきました( *´艸`)

月下美人に肥料は必要?

生育期(4~9月)にはお花用の肥料を適量与えます。使用量はパッケージの表記を守ってくださいね。

お花用のリン酸が多い肥料がおすすめです。窒素が多いと葉は茂っても花が咲きにくくなります(*_*;

月下美人の水やり

サボテンとはいえ乾きすぎは禁物。表面が乾いたら、次の日に水を与えるくらいがちょうどいい。与える時は下まで流れるくらいたっぷりあげてくださいね(*’▽’)

気温が下がるにつれて水の量を減らし、冬は月に1~2度、手を入れても冷たくない水温の水を与えます。

水を与えてもしおれる、幹にしわが来るのは根腐れの可能性大!
しばらく水を控えて様子を見るか、回復が難しいようなら枝を切って挿し木で再生を試みる必要があるかもしれません(。-`ω-)

月下美人の剪定は?

基本的に4~7月であればいつでも行えます。伸びすぎた枝は適当に切り詰め、5年以上たった老化した枝は取り除きます。

ただ気あまり小さくすると花が咲かなくなるので、基本は自由に伸ばした方がいいです。特に根元から勢い良く伸びるシュートは来年以降花を咲かせる重要な枝。伸びすぎる場合だけ先端を切って伸びを押さえます。

棒状のシュートは先端を切るとわきから幅広い枝が出てきます。棒状のままでは花が咲かないのでできるだけ幅広い枝が出るよう管理しましょう(*’▽’)

切った枝は挿し木に利用できます。30cmくらいの長さにそろえて切り、切り口をしっかり乾かしてから清潔な土(挿し木用土・赤玉など)に差すと温度があれば1月くらいで発根してきます。根腐れした株も同様にして再生することが可能です。

月下美人の花はなぜ夜に咲く?

月下美人の花は名の通り夜に咲きます。

大体19時ころから開花が始まり20時ごろが開花のピーク。香りが最も強くなります。その後2~3時間咲き続け翌朝にはしぼんでしまいます(。-`ω-)

いったいなぜこんな夜中に咲くのかというと、花粉を『コウモリ』に運んでもらうため。
月下美人は虫ではなく、花粉の媒介をコウモリにゆだねているんです。だから強い香りで開花をひろく知らせ、闇夜の中でも目立つ白く大きな花を咲かせてコウモリを待つんです。

熱帯林は虫も多いが競争相手も多い。そんな中、夜という競争相手の少ない時間コウモリを利用することで生き延びるよう進化を遂げてきたんですね(≧▽≦)

月下美人の花は満月の夜に1度咲く?

月下美人は開花の難しさからか「1年に一度、満月の夜にしか咲かない」という噂が流れていたりします。

しかしこれは全くのでたらめ。月下美人に月の満ち欠けを感じ取る力はなく、開花はいつでも起こります。1年に1度というのも誤りで、株に力があれば2度3度と開花することも珍しくありません(^_^)/

月下美人とは、何の仲間?

昆布やワカメではないですよ(^_^;)

グループとしてはサボテン科クジャクサボテン属 (Epiphyllum oxypetalum) に分類されるメキシコの熱帯雨林を原産地とする常緑多年の多肉植物。

葉に見えるワカメみたいな部分は茎で葉は退化してありません。葉のような茎なので『葉茎』と呼ばれ、ここで光合成をおこなって栄養を作っています。

食用になる月下美人の花

実は月下美人の花は食べられます(゚Д゚)ノ

天下のクックパッドさんにもたくさんの月下美人のレシピが・・・

台湾などでは一般的に食べられているようですが、なかなか食べようとは思わないよね。

でも、食べられるだけではなく栄養価もかなり高く、漢方薬として使われることもある。効能は咳、喘息、肺炎、便秘、血便、高血圧、体脂肪など

大事な味ですがオクラに似て、ねばねば感があり、茎や花びらの部分はシャキシャキ歯ごたえがあるとのこと。まだ食べたことないんですが、めちゃくちゃ美味しいわけではないみたいですね(^_^;)

食べられるのは花だけじゃない!果実も美味しいよ!

実は月下美人は実も食べられます。

サボテンの仲間なので同じサボテン科のドラゴンフルーツと同じような実をつけます。味もほとんど同じ。スカスカのスイカのような味です。大きさはドラゴンフルーツより一回り小ぶりなので果物として出回ることはないようですね。

ただ、日本では月下美人が実をつけることは ほとんど ありません。それは自分の花粉では実をつけない性質(自家不和合)を持っているから。そのため一鉢だけを育てても実が止まることはないんです(´・ω・`)

2鉢あったとしても、それが同じ株から挿し木で増えたクローンであった場合は、遺伝子情報が同じなのでこれも結実することはありません。

かつては日本で販売される月下美人のほぼすべてが同じ株から挿し木で増やされた同一個体であったため実をつけることはありませんでしたが、現在はいくつかの個体が流通しているのでうまく遺伝子型の違う株が手に入れば実をつけることが可能です。

コウモリに受粉を期待するのは難しいので、その場合は人工的に受粉を手伝ってあげましょうね。

世界各地の月下美人

この魅力的な花は世界各地でも特別視されています。

インドでは、Brahma Kamalam(ब्रम्हकाल/ब्रम्हकमळ)と呼ばれ、創造のヒンズー教の神、主ブラフマーにちなんで名付けられました。 花が咲いている間、神に祈る人々の願いは成就すると信じられています。

中国では、この花(tan-hua;曇花)を使って、印象的だが非常に短い栄光の瞬間を持つ人を表します。

インドネシアではそれは “勝利の花”を意味する “Wijaya Kusuma”と呼ばれています。

日本での和名「月下美人」は明治時代の台湾駐在大使、田(でん)氏といわれています。 昭和天皇が皇太子時代に訪れた台湾で「この花の名は?」と質問し田氏が「月下の美人です」と答えた名前が定着したといわれています。

まとめ

怪しくも美しい花「月下美人」イメージが先行して難しいイメージがあるかもしれませんが、意外と丈夫です(^_^;)

花を咲かせるにはかなり大きく育てる必要がありますが、開花したときの感動はほかの花にはないものがあります。

夏の世に月あかりに輝く月下美人の花を肴にビールを一杯なんて素敵じゃないですか?( *´艸`)

苗はお花屋さんで購入するのは難しいのでネット通販が簡単確実。ほかにはない真夏の夜の美人に出会ってみてください。

では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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