アーモンドは家庭で栽培できる!お家で簡単定番ナッツ、アーモンドの育て方。
みんな大好きアーモンド!
ナッツの代表種ともいえるアーモンドですが、いったいどのように実っているか知っていますか?
ナッツというと、なんだか南の地方の植物のように思われることが多いですが、そうとも限らない。
実際に世界三大ナッツといわれる『アーモンド』、『カシューナッツ』、『ヘーゼルナッツ』のうち寒さに弱くて日本での栽培が難しいのは、カシューナッツだけ。
ヘーゼルナッツは青森県でも栽培可能な落葉樹。詳しくは以前の記事をご覧くださいね(≧▽≦)
そして、実はアーモンドも南東北くらいまでなら十分栽培可能な落葉果樹なんです(゚Д゚)ノ
今回は、家庭でも栽培可能!花もきれいなアーモンドをご紹介します。
目次(*´▽`*)
アーモンドってなんの仲間?
アーモンドの花を見たことがありますか?実はこんな花をしています。
(;゚Д゚)なんか見たことありますよね?
そうなんです。アーモンドはバラ科サクラ属の落葉樹。特に桃やあんずに近い植物なんです。
学名ではPrunus dulcis、日本では古くは扁桃(へんとう)と呼ばれていました。
人間ののどに合って風邪で腫れることのある『扁桃腺』はこの扁桃に形が似ていることから名前がつきました。
ここの部分がアーモンドの種に似ているんです。鏡で自分の口の中と見比べてみてください(-ω-)/
どうでしょう?え?似てない?
アーモンドを育てよう!
では早速アーモンドを植えましょう(*'▽')
まずは苗か種を用意しなくてはいけないですね。
(''ω'')ノ「種なら食用のアーモンドまけばいいんでない?」ブブー!残念ながらそれではだめです。
残念ながらお店で購入できる食用のアーモンドをまいても育てることはできません。
食用に熱がかけられている…という以前に、食用にしているアーモンド、実はあれって『種』ではないんです。
よく見るアーモンドの姿はアーモンドの種じゃない?!
本当のアーモンドの種はコレ。乾燥した実から飛び出している扁平な形のもの。これ全体が種なんです。
扁桃腺って全然アーモンドに似てなかったですよね?実は扁桃腺に似ているのはアーモンドではなくて、「アーモンドの種」なんです。
じゃあ、いったいいつも食用にしている『アーモンド』はいったい何なのか?
アーモンドはアーモンドの木の種の中にある『仁』
いつも見慣れたアーモンドは実は種の中にあります。
未熟な実を割ってみると中央に見慣れたアーモンドの原型があります。これがアーモンド。
梅干しの種を割って中のものを食べるのが好きな人もいますよね。まさにアーモンドとは梅干しの中の天神様(仁)なんです。
アーモンドの食用部分は種の中の一部でしかないため、いくら新鮮であってもそれだけを植えて苗を育てることはできないんです。
アーモンドは苗木から育てよう
アーモンドは種からの栽培も無理ではないけど、種を手に入れるのが大変(;´Д`)
むしろ、収穫までの時間も短く、栽培しやすいい苗を購入するのが一般的です。ホームセンターなどでも果樹苗のコーナーで販売されていることがあるけど、流通量は少ないからネット通販で購入するのが簡単ですね(*'▽')
アーモンドは、堅核種(英名/Hard Shelled Almond)と軟核種(英名/Soft Shelled Almond)の大きく二つに分類される。
このうち食用に利用されているのは軟核種の中でも『仁』に甘みのある甘仁種。
日本で販売されている苗木はほぼ100%この軟核種の甘仁種なので心配することはないです(^_^;)
品種もいくつか存在していますが、日本で販売されるものは単に『アーモンド』としか書かれていないものがほとんど。それほど需要がないからか品種は増える様子はありません(;´Д`)
現在日本で流通しているアーモンドはほとんどが上記の『ダベイ』という品種のようです。本来アーモンドは自家結実性が低く、異品種での混植が必要ですが、この『ダベイ』は自家和合性が強く、1本でも実付きがいい特徴があります。
今は1品種だけしか手に入らないから、品種での違いを感じることはできないけど、家庭果樹として人気が高まれば海外の品種が導入されるようになるかもしれないですね(≧▽≦)
アーモンドの育て方
アーモンドの苗を手に入れたら、さっそく植えつけていきましょう。基本的には桃と同じ栽培方法で栽培できます。
アーモンドの環境
アーモンドの好む環境は、日当たりがよく温暖。夏は暖かく乾燥している。冬は穏やかで湿気があるという環境を好みます。
残念ながら日本の気候はアーモンドにとってちょっと厳しいものになります(。-`ω-)
ポイントは梅雨~夏の高温多湿をどのように乗り切るか。
実がついても、長雨で落ちてしまうということが多いので、できるだけ雨に当てず乾燥気味に管理できる場所で育てるのがおすすめです。
アーモンドの土
水はけのいい土を好みます。果樹用の土が用意できない場合は水はけのいい花用培養土に、さらに鹿沼土を1~2割配合して水はけのいい土を用意して植え付けましょう。
落葉期に植え付けるなら、土を砕いて根が広がるように植え付けましょう。
それ以外の季節は根を傷めないように、土を崩さずにそっと植えましょう。
アーモンドの肥料
肥料は冬の寒肥を中心に与えます。肥料が過剰になるのを嫌うので、年に一回だけ与えましょう。
使用するのは、果樹の肥料や骨粉入りの醗酵油かすなどでOKです。
アーモンドの収穫
早春に咲いた花は、6か月以上かけて熟します。自然に実が割れて、中の種が飛び出してきたころが収穫時です。
残念ながらアーモンドの実(種の周り)はほとんど果肉らしい果肉がなく、食べる部分はありません。
完熟した種は海外では、木を揺らす機会で一気に落とすそうですが、家庭では1個づつ丁寧に回収しましょう。
収穫した種は、乾燥させて種を割り、中の仁を取り出しましょう。
フライパンで要ってこんがり色がついたら食べられます。
アーモンドの剪定
アーモンドの剪定時期は落葉期の冬です。
剪定するのは、内向きの枝や弱っている枝を中心に間引きます。
1~2月ごろなら来春の花芽も確認できるので、花芽を残すように枝の先端も切り摘めます。
他に、樹形を乱してのびる徒長枝や、株元から生える台木の芽は必ず切り落とすようにしましょう。
大きくなりすぎた場合は強剪定で小さくすることもできます。強剪定した場合、実の付きは1年くらい休む場合があります(;´Д`)
切り口には癒合剤を抜て保護しておきましょう。
まとめ
知ってるようで知らない、アーモンドの秘密。いかがだったでしょうか。
寒さ・暑さにも強く乾燥にも強い。アーモンドぜひ育ててみてください(≧▽≦)
ただし、平地では梅雨の長雨と夏の豪雨でほとんどの実が落ちてしまうといわれています(^_^;)
花もきれいなので、観賞用メインで実がなったらラッキーくらいの軽い気持ちでチャレンジしてくださいね。
年間降雨量が少なく、乾燥している地域が栽培には向いています。
お庭でアーモンドが収穫出来たらきっとうれしいですよね(≧▽≦)
ナッツ好きの方はぜひ挑戦してみてください。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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