普通じゃない花!?「グー」でも「パー」でもカンガルーポー!

見るからにおかしい姿をした花。

名前も「カンガルーポー」カンガルーはともかく、”ポー”ってなんだよ(^_^;)

変なのは姿だけじゃない。その性質も結構へんてこなんです。今回は不思議植物「カンガルーポー」をご紹介します。

カンガルーの前足という名の花

まずは特徴的な名前。カンガルーポーの”ポー”は前足の意味。よくよく見れば、毛の生えた質感といい形といい確かに前足に見える(゚Д゚;)

でも皆さん驚くのはまだ早い!カンガルーポーは”パー”でもそっくりなんです(; ・`д・´)

ではさっそく花開いた姿を見てみましょう!

どうですか?似てますよね(≧▽≦)

結論:カンガルーポーは”グー”でも”パー”でもカンガルーポーだった!

カンガルーポーって何の仲間?

でも、いったいこの不思議な植物は何の仲間なんだろう?気になりますよね(?_?)

日本人が知らないのも当たり前。カンガルーポーはハエモドルム科 (Haemodoraceae) という、グループの中の一種。 オーストラリア固有のグループであるアニゴサントス属(Anigozanthos)に含まれる仲間のこと。

アニゴサントス属に含まれる11種といくつかの亜種は、花の形に応じてカンガルーの足、カンガルーポーと呼ばれます。そしてそのグループには小型の品種もあり、こちらは猫の手、キャッツポーと呼ばれています。

小型とはいっても日本で販売されるカンガルーポーの園芸品種も小型種なのであまり違いはないです。現地のカンガルーポーは大きいものは2m近くまで大きくなるそうだから日本で見るものとはかなりイメージが違うかもしれないですね(^_^;)

カンガルーポーを育てよう!

最近はお花屋さんで見かけることも多くなったカンガルーポー。

物珍しさで買ってみたものの、うまく育てられない(ノД`)・゜・。という声をたまに聞きます。

本来は砂漠に生えるくらい丈夫な植物なんですが、日本の気候に合わないところがあるのでポイントさえ押さえればそれほど難しいことはありません。

カンガルーポーの好む場所

カンガルーポーは原生地では砂漠のようなやせ地で生育しています。そのためあまり加湿になる土は好みません。

弱酸性の土壌を好むので、赤玉と鹿沼土混合用土に1~2割の腐葉土くらいの配合が育てやすいでしょう。普通の草花用土よりは山野草の土などの方が水はけもよくあっています。

日当たりは大好きなので春からは屋外で日に当てます。ただし長雨や土の加湿は嫌うので雨の当たら以場所で管理した方がいいですよ。

冬に霜の降りる地域での越冬は難しいので、初霜が降りる前に室内に取り込みましょう。低温時の加湿も根腐れの原因になります(゚Д゚)ノ

カンガルーポーの花

通常は春から初夏にかけて、年に1度花をつけます。春から秋の時期は水を好むので切らさないように注意。この時期の水切れは花が咲かない原因になります。それ以外の時期は多少水が切れても、水を与えればシャキッと復活します。

前足のような花は6裂した花弁が平面的に開き、雄しべが並び、中央に雌しべがあります。

現地では花粉は野鳥によって運ばれ、品種ごとに雄しべの位置が違うため異品種の花粉がつきにくい構造になっているそうです。

花色は赤・黄色・緑・ピンクなどがあります。黒い花のブラックカンガルーポーは厳密には違うグループだけど、基本的な育て方は普通のカンガルーポーと同じです。

カンガルーポーの肥料

真夏・真冬を除き薄い液体肥料を与えると早く株が充実して花が咲きやすくなります。しかし注意(゚Д゚)ノ

オーストラリアの植物はリン酸が嫌いです。通常の液体肥料は液肥が多く配合されているので、濃い濃度で与えると根を痛めてしまいます。

できれば、リン酸分の低い配合の肥料を、通常より倍くらいに薄めたものを使用するのが安全です。特に夏の高温時に肥料が残ると最悪枯れてしまうので夏場は特に注意しましょうΣ(・ω・ノ)ノ

リン酸が少なくカリ分の多い配合のハイポネックス微粉を薄めに与えるのがおすすめです。

まとめ

南半球の植物は日本と気候が違う環境で進化しているから、現地の環境に近づけてあげることが栽培成功のポイント。

おさらいすると、

  • 日当たりを好む、1日6時間以上の日照が必要。
  • 水はけのいい痩せて乾燥した土を好む。土はサボテン用や山野草の土で育てる。
  • 冬も霜にあたると枯れてしまうので、氷点下になる地域では冬は室内管理。
  • オーストラリアの植物はリン酸分が嫌い。肥料は控えめに。

ポイントを押さえればそれほど難しい植物ではありません。頑張ってたくさんの前足を咲かせましょう!

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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