結構かわいい!虫が栄養?食虫植物の用土と育て方

食虫植物とは?虫を栄養にする植物の仲間です(”ω”)ノ

食虫植物。

名前の通り「虫を食べて育つ植物」なんですが、虫を殺す植物が何でもかんでも食虫植物になるわけではないんです。

食虫植物の定義は、

  • 葉緑素を持ち、普通の植物として生活サイクルを持つこと。
  • 葉や体の一部が変化し虫を捕まえる器官を有すること。
  • 自ら消化酵素を出す、もしくはバクテリアなどの微生物の協力で虫を分解できること。
  • 分解した栄養を自らの成長のために吸収し利用できること。

これがそろって初めて「食虫植物」と呼ばれます。

単に粘液があり虫がくっついて死んでしまうムシトリナデシコは虫の死骸から栄養を吸収することはないので食虫植物とは言えない。(ムシトリナデシコの粘液はアリから花の蜜を守るためだといわれています(`・ω・´))

こういった植物はほかにも多く、受粉のために蜂を花の中に閉じ込めるイチジクや蘭もありますが、これも栄養吸収が目的ではないので除外。

虫の栄養で育つ冬虫夏草というカビもありますが、こちらは完全に寄生しているのでこれも食虫植物とは別に考えられます。

食虫植物の種類は何種類?

現在のところ全世界で12科19属が確認されています。
種類で分類するとなんと600種類以上、地域ごとの差異や園芸上の品種分類、人工交配種等も含めると2.000種類以上が存在することになります。以外に多いように感じますね(゚д゚)!

でも中にはぱっと見食虫植物とはわからないようなものもあり、すべてがハエトリソウのようにバクバク虫を食べるわけではありませんのでご安心を(^_^;)

現在も増えている食虫植物

食虫植物はまだ研究段階のものも多く、比較的最近食虫植物として認められた品種は 1979年登録というものもある。
ディオンコフィラム科の トリフィオフィラム Triphyophyllum peltatum
コチラは小さい苗の間だけ虫を捕まえて栄養にする。育つと10mを超えるつる植物になるが成長した後は虫を捕まえることはないらしい。

このように現在の研究により食虫植物は増える可能性があります。

近年のニュースとして「トマトも食虫植物だ!」という研究が2009年に発表されました。

Tomatoes can ‘eat’ insects – Telegraph

トマトやジャガイモは茎に生えた粘液のついた毛で昆虫をひっつけてじっと死期を待ち、死んで朽ち落ちた昆虫の栄養分を根から吸収するメカニズムを搭載しているというのだ(゚Д゚)ノ
やせ地でも生育するための仕組みと考えると確かに食虫植物なのだが、これを含めるとさらに数百品種の植物が「食虫植物」ということになってしまう。
2019年の現在も「トマトは食虫植物」という結論には至っていないようす。でも今後の研究によってはわかりませんよ~(。-`ω-)

食虫植物を分類しよう(≧▽≦)

まあ、トマトは置いといて、現在登録の 12科19属 を大まかに分類してみましょう。

仕組みで分けよう。

食虫植物とはいっても何も動き回って飛んでる虫をバクバク追い回すことはできない(^_^;)
基本はすべて”待ち”の戦法だ。

植物ごとにそれぞれの特徴を武器にわなを仕掛け、虫がやってくるのを待っている。

挟み込み式

いわずと知れた「ハエトリソウ」

葉の先端がパックンフラワーのように開いて虫を待ち構え、やってきたところをまくりと捕まえる食虫植物。

葉の内側は赤くなっていてハエの好きな蜜線があります。おびき寄せられた虫は葉から生えた3本の毛(感覚毛)に30秒以内に2回触れることで葉を閉じ、虫を挟み込みます。

落とし穴式

ウツボカズラ(ネペンテス)やサラセニアなど、葉の先が壺状に変化した器官を持ち蜜線で虫をおびき寄せ壺の中に落とす仕組みを持つものです。

ウツボカズラははじめ袋の中に強酸性の液を持ち落ちてきた虫をとかします。しかし古くなった捕虫器の中は消化酵素は少なく、バクテリアや細菌が繁殖し分解を助けているといわれています。

粘着式

モウセンゴケなど実は最も多い食虫植物がこの方式を採用しています。

モウセンゴケの仲間は粘着性の触手を持つ葉を広げて虫を待つ。この粘着液には虫を誘う誘引臭があるらしく、愚かにも誘い出された虫がこの触手にとまるとくっついて逃れられなくなる。
さらに触手はゆっくりと虫を絡め取り、消化酵素を出して虫を溶かしその栄養を吸収するのです(*_*;

吸い込み式

タヌキモやミミカキグサなど水中のミジンコなどを捕虫するタイプの食虫植物。

このグループは根に虫を捕まえる壺状の器官があるのでなかなか観察は難しい(^_^;)
根についた器官はスポイトをつぶしてふたをしたような状態で虫を待っている。

このふたにはひげのようなセンサーが広がっており、近くを通ったプランクトンなどの虫がこのセンサーに触れるとふたが外れて周囲の水と一緒に虫を中に取り込みます。 捕虫嚢 の中が減圧状態になっているのでふたが外れることで周囲のものを吸収するんですね。そのスピードたるや 1000分の10秒から1000分の15秒 といわれとても速いものです。
取り込まれた虫は消化酵素によって分解され、吸収されます(*_*;

捕虫嚢に入った水は30分ほどかけてゆっくりと排出され再び 愚かな虫を待ち構えます。
日本のタヌキモの 捕虫嚢はせいぜい2㎜程度だが、大型のものだと最大1.2㎝、オタマジャクシを捕まえるようなものもあるらしい(゚Д゚)ノ

迷い込み式

土中に伸ばした管状の葉に誘い込み、奥まで誘い入れて消化していく。そんな方式の食虫植物もあります(゚Д゚)
ゲンリセア属というグループ特有で長らく日本に入ってくることはなかったようですが、現在一部マニアの間では取引されているらしい。
ダーウィンの時代から食虫植物なんだろうな~とは考えられていたそうですが、消化酵素を確認できたのは1975年、消化した栄養が吸収されていることが確認できたのは1998年とかなり最近。
まだまだ研究段階のグループです。

植物の分類で分けよう

2019年現在、食虫植物として分類されているものは12科19属約600品種といわれています。

その仲間はホシクサ科・パイナップル科・タヌキモ科・ツノゴマ科・ウツボカズラ科・ディオンコフィラム科・ドロソフィルム科・サラセニア科・セファロタス科・モウセンゴケ科・ビブリス科・ロリズラ科

あんまり聞いたことがないような品種も多いですね(^_^;)
個々の品種についてはまとまり次第記事にしていきたいと思っています。記事内のリンクからお読みくださいね。

ちなみにハエトリソウもモウセンゴケ科に入ります。見た目も捕虫の方法も違うのに不思議ですね~(。-`ω-)

生育地はいろいろあるけど、共通しているのは「やせ地で土壌から栄養を吸収することができない」ということ。
過酷な環境で生きるために進化を重ねた結果があの姿なんですね(≧▽≦)

食虫植物の育て方は?置く場所の注意

ここまで読んだらちょっとは育ててみたくなっているんじゃないでしょうか?
この時代、食虫植物は特殊な品種を除けばホームセンターでも気軽に購入できます。珍しいウツボカズラやまだ導入されていない品種などもありますが、ネットを使えばマニア同士の交流サイトなどで手に入れられるかもしれません。

まあ、今回は初心者向けとして、ホームセンターや園芸店での購入の注意について解説します。

購入の注意

まずチェックしてもらいたいのは販売している場所。
よく販売されているのが観葉植物と同じ室内ですが、基本的にそれでは日照不足です(゚Д゚)ノ。
外の直射日光の下で販売されているものを選んだ方が元気な株を入手できます。


通信販売の場合はどのように管理されているか確認することは難しいので、その植物の説明がしっかりされているお店を選ぶといいと思いますよ。管理の知識がないお店では、販売されるまでどのように扱われていたのかわかりませんからね(^_^;)

購入したら確認すること

元気な食虫植物をお家に迎えられたら、まずは土を確認してください。土の色が焦げ茶色の土のようなものだったらおそらくそれはピートモスに植わっています。

悪くはないのですが、腐りやすくちょっと管理が難しい(。-`ω-)
なので早めにミズゴケで植え替えるのがおすすめです。
根を痛めないようにピートモスを外し優しくしっかり湿らせたミズゴケで巻き付け鉢に戻します。元の鉢が小さすぎるようなら一回り大きい鉢に。

食虫植物は深く根を張るものが多いので深い鉢を使うのがおすすめ。深い鉢がない場合は上を切り取り下に穴をあけたペットボトルなどでも代用できます。

植込みの注意点としてはミズゴケを絞りすぎないこと。ミズゴケは絞れば絞るほど水持ちが悪くなります。ふんわりと植え付けましょう。
肥料はいらないですよ。与えたら絶対ダメです(゚Д゚)ノ

日常の管理

基本的に年間を通して日当たりのいい屋外で管理します。水切れを起こさないように水を張ったトレイに入れたままでOK。
湿地の植物なので常に水があるのが好ましいです。

ウツボカズラは直射日光だと日焼けするので半日陰に置きましょうね。

肥料は必要?虫をあたなねきゃダメ?

コバエ

肥料はなくても育ちます。というか、与えたらダメ。

根が贅沢になれていないんです。強い肥料は株を殺してしまいます(゚Д゚)ノ
もし枯れないにしても、栄養が豊富になると捕虫嚢をつけなくなるといわれています。栄養あるなら無理に虫を捕まえる必要が無くなってしまうんですね。これでは魅力半減です。
虫はかってに捕まえますし、捕まえられなくても枯れることはありません。

どうしても何か与えたい!そんなときはチーズや鰹節を与えましょう(*’▽’)
脂肪の多い肉などは腐ってしまうことが多くあまりお勧めではないです。
ハエトリソウは動かないものは吐き出してしまうことがあるので、針などでたまに中のエサを動かしてやるといいです。

刺激によって挟んだ葉がさらに圧縮され、ホットサンドのようにピッタリしまったら消化酵素が分泌され始めた証。消化が終われば自然に開きますよ(*’▽’)

植え替え

ミズゴケは次第に腐ってくるので1~2年周期で植え替えが必要。大体のものは真夏を除いていつで大丈夫ですが、休眠期の1~3月ごろがいいです。

基本的に用土はミズゴケだけで大丈夫ですが、品種や管理方法によってベラボンや鹿沼土の配合を使うこともあります。
この辺りは慣れてきたら徐々に研究してもらえばいいと思いますよ。
最近は専用培養土も発売されたのでこちらを利用してもいいかも(*’▽’)

冬の管理

以外に思われるかもしれませんが、食虫植物の多くは日本に近い温帯気候の植物。冬も基本的にはそのままでOK。地上部が枯れて根だけになったり冬芽を作って越冬するものが多いので何もしなくても越冬可能です。

この時の注意点は水を切らさないこと。冬でもしっかり水にぬれていることが必要です。
東北地方など水が凍りつく地域の場合はさすがに枯れてしまうことがあるので、凍らない程度の場所で管理してくださいね。

ただし、ウツボカズラの仲間は寒さに弱いので必ず室内に取り込みましょう。
冬でも10度以上を保てるよう注意してくださいね。
空中湿度も必要なのでビニールで覆ったり、衣装ケースの中で越冬させるといいようですよ(*’▽’)

食虫植物で害虫を退治できるの(´・ω・`)?

これで食虫植物の栽培は完璧!たくさん飾って虫よけだ(”ω”)ノ

と、そうなれば便利なんですが……そこまでの効果はありません。
動物の血を求める蚊はもちろん見向きもしないですし、食虫植物はあくまで”待ち”の戦法。効果的な防虫とは言えないです。

むしろ水をためっぱなしにしておくのでボウフラがわいたり、食虫植物に誘われて周囲からハエが集まってくる…なんてことも(^_^;)

あくまで観賞用。園芸的な楽しみとして食虫植物を楽しんでくださいね。

まとめ

今回は「食虫植物」を大きなくくりでまとめました。
しかし、それぞれの植物ごとに好む環境や栽培方法が違う場合もあります。個々の種類については今後もまとめていきたいと思うので、リクエスト合えばコメントくださいね(*’▽’)

では皆様の良き「食虫植物LIFE」をお祈りしております。では~(^_-)-☆

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