【初心者歓迎】これで完璧!緑のカーテンの失敗しない作り方


毎年のようにニュースになる『観測史上最高気温』

温暖化なのか、ヒートアイランドなのかはわかりませんが、間違いないのは『今年も暑い夏が来る!』ということ。

きっと今年の夏も「猛暑」でしょう。

夏は暑いもの、とはいえ限度がある(*_*;

部屋の中でも温度が30度近くまで上がるこの日本。

今の時代、エアコンは必須。

しかし、現在の日本は絶賛『電気料金爆上がり中!!』

夏に向けて、20%以上の値上げを発表している電力会社が日本の大多数を占めています。

「できるだけエアコンの利用を控えて、電気代を抑えたい(;´∀`)」

「だけど、暑いのは嫌!」

という方がほとんどじゃないでしょうか?

そんな時、見直したいのが『緑のカーテン』

つる性の植物で日差しの強い窓を覆い、植物の蒸散作用で室内に入る暑い太陽の熱を抑えます。

エアコンの風が苦手な方にも有効。

今回は、天然のクーラー『緑のカーテン』の失敗しないつくり方を紹介します(≧▽≦)

天然のクーラー、緑のカーテンの効果

気になるのが「緑のカーテン」の効果。

せっかく育てても効果がイマイチではがっかりです。

今一度、緑のカーテンとはどんなものか、その効果と仕組みを紹介します。

緑のカーテンとは?

緑のカーテンとは、つる植物を窓の前に這わせて太陽の熱を遮断する自然を利用した暑さ対策のこと。

緑のカーテンが注目されるのは単に「エコだから」ではなく、科学的に裏打ちされた冷却効果があるからなんです(゚Д゚)ノ

最大80%の熱を削減!

緑のカーテンで遮られると、単に陰になるだけではない。

なんと、太陽光が持つ熱エネルギーの約80%をカットする効果があるといわれています。

同じように遮光目的で使われるスダレで約50~60%、高性能の遮蔽ガラスで約55%といわれていますから、緑のカーテンの効果の有用性がうかがえますよね(≧▽≦)

これは、植物の蒸散効果によるもの、葉から水分を蒸発させることで、太陽の熱エネルギーを削減してくれているんです('ω')ノ

緑のカーテンはどうやって作ればいい?


緑のカーテンを作る際に必要なものは、

  • つる性植物(ゴーヤなど。おすすめ植物はあとでご紹介)
  • 大型プランター
  • 用土・肥料・水
  • ネット
  • 愛情

以上。

花壇などから誘引できるならプランターは不要です。その方がつるもよく伸びて管理は楽です(*'▽')

この中で特に重要なのが「愛情」

おそらくほかの緑のカーテン紹介サイトでもあまり取り上げられていないかもしれませんが、実は最も重要。

言い換えれば「管理すること」とも言えます(^_^;)

数年前、空前の緑のカーテンブームが起こり、園芸店からネットとゴーヤが消えるという時代もありました(。-`ω-)

しかし、現在「緑のカーテン」を作ろうという人は少数……

それは、思ったように育たなかったという失敗があるからだと考察されます。

緑のカーテンは、たんに苗を植えてネットをかけて終了……とはいきません。

ただし知識で必要な道具をそろえることと、初めのひと手間が今年の緑のカーテンの成否を左右します。

ここからは、緑のカーテンの失敗しやすいポイントをまとめます。

逆にこれさえ注意すれば、緑のカーテンは成功します。一つずつ見ていきましょう。

失敗しない!緑のカーテン抑えるべきポイント5選

「作ってみたけど、全然カーテンにならなかった」という方の言葉を聞きます。
これにはいくつか原因があるので、もし以前に失敗した経験がある方がいましたら、ここから説明する5つのポイントをチェックしてみてください。

  1. プランターが小さい
  2. 水が足りない
  3. 肥料が足りない
  4. ネットがたるんでいる
  5. ピンチ(芯止め)をして枝数を増やしていない

プランターが小さい

必要なものにあるプランターは特に「大型プランター」と書きました。

これはなぜかというと、単に『プランター』と書いてしまうと、写真のようなお花用の65㎝プランターを想像してしまうから。

通常の花用プランターの土の容量はおよそ10リットル。

対して、ゴーヤなどのつる植物が1本育つのに必要な土の量は20リットルです(゚Д゚)ノ

つまり、2本の苗を育てようと思ったら、2本x20㍑=40㍑以上の大きさがあるプランターを使用する必要があるんです(゚Д゚)ノ

根の量と地上部の大きさは比例する!

最初の苗は小さいので十分に見えますが、この後伸びてくる2m以上のつるを維持する根を伸ばさなければならない。

植物は根の量に合わせた大きさまでしか成長できません。

根が詰まった時点でつるの成長は止まります。

もしくは、つるの先端は伸びるけれど、下の葉が落ちて上にしか葉が無くなってくるという状態になります。

もちろん、これでは緑のカーテンとして使用することはできません(*´Д`)

そのため、緑のカーテンを作る場合、プランターは根がしっかりと張れる大きさを用意することが必須になります。

1本あたり20リットルでも2階まで伸ばすのが限界。

できればもっと多く土を入れられる大型容器を用意することがおすすめです。

大和プラ販の『しゅうかくさい800』は70リットルの容量を持つ超大型のプランター。

2階まで届く長いつるを育てたいならこれくらいの鉢を用意するのがおすすめです。

水が足りない

鉢が小さいにもつながりますが、土が少ないと水切れが頻繁に起こります

つる植物は大量に水を必要とします。

特にグリーンカーテンとして利用されるつる植物は、地上部の葉からどんどん水分が蒸発するため、その分の水分を根から吸収しなければなりません。

つるが伸びるのと、気温の上昇に比例して水の要求度がどんどん増えていきます。

大きい鉢であっても、最盛期には1日に2回も3回も水を与える必要が出てくることも多い。

水の要求量が多く大変な場合は、保水性をよくする資材『アクアゲイン』や自動潅水装置の利用を検討しましょう。

つる植物は特に、一度の水切れで大きなダメージを受けてしまいます。

植物は人間の汗と同じように、大量の水を蒸発させることで太陽の熱エネルギーを減衰させて身を守っています。

水分が不足すると植物は葉を維持することができずに最悪の場合枯れてしまいます。

一度水切れを起こした株は回復が困難になる場合があります。特に長期に家を空ける場合などは注意しましょう。


肥料が足りない

これだけの葉を維持して成長するには相当の栄養が必要です。

特に実がつき始めてからは顕著に栄養を欲します。

植物にとっては、葉を維持するより実を充実させることの方が重要なので、栄養が不足すると自分の体の栄養を振り絞って実を膨らませます。

そうなればもちろん落葉し株も弱ってきます。

成長が盛んになってからは2週間に一度、固形肥料の追肥を行いましょう。

液肥の場合は流出が早いので1週間に1度の追肥がおすすめです。

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ネットがたるんでいる

なかなかつるが登って行かない(-_-;)

そんな失敗をされる方がいます。

これはネットがしっかり張っていないことが原因かもしれません。

つる植物は自分では体を支えることができません。

そのため、ほかの植物や物につるを巻き付けよじ登っていきます。

ちょっと考えてみてください。

よじ登ったその場所が不安定だったらどうですか?

安定していれば、思い切って上に向けて手を伸ばせますが、ぐらぐらしていたらびっくりして縮こまってしまいますよね。

植物も同じ。

足場が安定していないとつるを伸ばすことができないんです(゚Д゚)ノ

ですから、ネットを張るときも風で揺れることの無いように、四隅をしっかりと引っ張ってたるまないように張る必要があるんです。

基本的には上下にピンと引っ張るように固定しましょう。

余裕があれば支柱でフレームを作ってネットを張るようにすると、よりしっかり固定されるのでおすすめ。

緑のカーテン用のネットの中には、フレームがセットになっている商品もあります。

安定したネットを張るだけでつるの伸びが全然違ってきますよ!!


ピンチ(芯止め)をして枝数を増やしていない

伸びはするんだけど、枝数が少なくカーテンにならない(-_-;)

そんな場合はピンチ(芯止め)をしなかったことが考えられます

つる植物は親蔓(おやつる)が伸びると枝数が増えない傾向にあります。

親蔓はそれだけではなく実も付きにくくなります。

そこで、葉が6~7枚、50㎝程度まで伸びたところでいったん蔓の先端を切ってしまいます。

すると、先端に行くはずたった栄養は分散して脇芽に集まり、子蔓、孫蔓が発生してくるというわけです。

こうして増えた蔓を下の方で広げてから伸ばすことで、広い面積を覆う緑のカーテンが出来上がるのです(*'▽')

はじめのうちにしっかりと分枝させて枝数を増やしておかないと、日をしっかり遮るだけの葉をつけることができなくなってしまいます。注意しましょう。

緑のカーテンに使うおすすめ植物

ゴーヤ以外にもいろいろな植物で緑のカーテンは作れます。

もちろん、その中でもゴーヤが好まれるのには理由があります。

しかし、同時にデメリットもあるんです(-_-;)

ここからは代表的な緑のカーテンに使う植物のメリットとデメリットをまとめていきます。

人気ナンバーワン「ゴーヤ」

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緑のカーテンといえば「ゴーヤ」というくらいよく使われます。好まれるのにはわけがある(≧▽≦)
というわけでメリットとデメリットをまとめてみました。

ゴーヤのメリット

  • 成長が早い
  • 病害虫が少なく、管理が楽。
  • 実を収穫できる。

ゴーヤのデメリット

  • 実を取り残すとはじけてきたない(-_-;)

伸び始めるとどんどん伸びる。病気や虫も少ないので薬を使わず栽培できるは魅力。実も収穫できるんだけど、なり始めるとすごい量に(^_^;)
好きならいいけど、ゴーヤってそんなに使わないんだよね。取り損ねるとまっ黄色になってはじけて中から赤い種をばらまきます。

おしとやかに咲く「あさがお」

花を楽しむならあさがおです。あさがおには日本あさがおと西洋あさがおがあります。同じあさがおでも結構違う(*'▽')

日本あさがおのメリット

  • 花がかわいい
  • 夏比較的早い時期から咲く。

日本あさがおのデメリット

  • 西洋あさがおほど茂らないのでカーテンとしては微妙。

緑のカーテンには西洋あさがお、または琉球あさがおがよくつかわれます。

花が美しい「西洋あさがお」

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西洋種は成長が盛ん(゚Д゚)ノ
日本のあさがおより圧倒的な伸び方でカーテンを作ります。

西洋あさがおのメリット

  • 成長が早い
  • 病害虫が少なく、管理が楽。
  • 穴が楽しめる

西洋あさがおのデメリット

  • 開花が遅い(-_-;)

そうなんです。日本のあさがおが7月ごろから咲きだすのに比べ、西洋朝顔は開花が8月下旬から(゚д゚)!
つるは伸びるのになんでこの花は咲かないんだ!と叫びたくなります。

そしてあきらめかけたころに山ほど咲く(^_^;)
日本人は朝顔は夏の花、というイメージがあるから9月10月に花盛りになる朝顔はちょっと季節はずれに感じるかも。

始めはゴーヤか西洋朝顔で

ほかにも使える植物はいろいろあるけど、今回は失敗しない緑のカーテンという話なので、定番のゴーヤか西洋アサガオをお勧めしておきます(*'▽')

迷ったらスタンダードが一番。

今ではゴーヤもたくさんの種類が販売されています。中には苦みが少なく、サラダで利用できるような品種もあります。

自分に合ったゴーヤを探してみましょう。


西洋朝顔も花は9月以降ですが、花が咲かなくても夏は緑のカーテン効果で涼しく過ごせますよ~

まとめ

今回は緑のカーテンの入門編。

奥の深い緑のカーテンについては、他にも記事を書いています。

よろしければあわせて読んでくださいね!


夏の暑さに負けず、『園芸を楽しむ』園楽にチャレンジしましょう(≧▽≦)

では~(^_-)-☆